どうも、仙道です!
コーチ、コンサル、セラピストなどの起業家の方も、自己啓発本を読んでいる人は多いのではないでしょうか。しかし、自己啓発本もただ読んでいれば、成功するというものではありません。今回は、起業で成功するための自己啓発本の読み方についてお伝えします。
よく耳にする「自己啓発」ってなに?
「自己啓発」という言葉自体はよく耳にするのではないでしょうか。しかし、なんとなく能力開発的な意味で捉えている人もいれば、逆に洗脳などの怪しいイメージを持つ人もいることでしょう。
「自己啓発」とは、そもそもどういったものであるのか。また起業家として自己啓発をする目的についてもお伝えしていきます。
自己啓発とは?
最初に「自己啓発」について、正しく理解しておきましょう。言葉を分解すると「自己」と「啓発」に分かれます。
「自己」は自分のことですね。では、「啓発」はどういうことかと言うと「人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。」です。「自己」であるのに「教え示す」という他人に使う言葉が合わさるので矛盾しそうですが、「自分自身に教え示す」ということです。
つまり、まとめると「自己啓発」とは、以下のようになります。
自己啓発とは?
自分で自分自身に教え示すことで、より高い認識・理解に導くこと。
↓
自分の意志で、より高い意識、能力、成功、生き方へ導く、成長すること。
自分の意志ではありますが、自分の内側だけで解決するものではありません。外からの情報、教えなどを吸収し、自分自身で納得し、自分の意志で、自分を高めて成長していくのです。
成長するために、今回お伝えする自己啓発本を利用するのも良いですし、セミナーに参加したり、メンターを付けるのも良いでしょう。
あなた自身が、より高い位置に上っていくために、自分に合った自己啓発の方法を選んでいきましょう。
起業家が自己啓発をする目的
コーチ、コンサル、セラピストのような起業家が、自己啓発を行う目的は何でしょうか。
「自己」であるため、別にやらなくても良いはずです。しかし、起業家として成功するためには「自己啓発」は必要であると考えます。なぜならば、起業家が自己啓発を行う目的が、起業家としての成功に近付けるものであるからです。
起業家が自己啓発を行う目的は、大きく分けて2つあります。
《起業家が自己啓発を行う目的》
1:技術、能力的を高めるため
2:マインド、心を高めるため
技術、能力的を高める
起業家として成功し、安定した売上を継続するためには、日々の成長は必要不可欠です。世の中はどんどん変わっていきます。
にもかかわらず、一度作成した講座内容、セミナー内容を永遠に使い続けているようでは、変化の時代に対応ができないのです。例えば起業コンサルであれば、今は有効な集客方法であっても、5年後、10年後は分かりません。技術や能力を高めるためにも、情報を収集し続けることが大切となるのです。
技術を学ぶこと、能力を高めることを止めてしまったら、起業家としての成長も止まってしまいます。止まっている起業家は、お客様側から見た場合、魅力的には見えません。
あなたの魅力を維持し、アップさせるためにも、学ぶことを止めないでください。
マインド、心を高める
「成功してやる!」という強い意志や挑戦していこうとするマインドも重要となります。成長や挑戦を辞めてしまった起業家の終わりは近いです。つまり、起業家として生きていくためには心を鍛えていくことも大切な仕事ということになります。
さらに、起業家として生きていくならば、人としても成長が求められます。ビジネスが大きくなれば付き合う相手も、レベルが上がっていきます。
起業家として成功している人の多くは、マインドを重視しています。マインドは起業家として成功するために、非常に重要であるということです。
またビジネスを行っていくにあたって、ミッションやビジョンを持っている方も多いかと思います。現時点で持っていなくても、ぼんやりとでも思い描いているのであれば、自己啓発本を読むことによって、ミッション、ビジョンが明確になる方も多いです。
今回お伝えする自己啓発本なども活用して、心を鍛え、ミッション、ビジョンを明確にしていってください。
自己啓発本の読み方のポイント
自己啓発本を読むときには、いくつかのポイントがあります。ただただ小説を読むように読んでいては、自己啓発本の「自分をより高める」というメリットを活かしきれません。
ここでは、自己啓発本を読む際のポイントについてお伝えしていきます。あなたのレベルアップの度合いが変わってきますので、しっかりとポイントを押さえてみてください。
読む前に目的を明確にする
自己啓発本を読む前に、目的を明確にすることは大切です。要するにその本から「何を学ぶのか」ということです。しかし、これだけでは少し足りません。起業家としては、もう一歩先を見据えて読みたいところです。
「何を学ぶのか」だけでなく、「学んだことを自分のビジネスに活かす」という目的も、合わせて明確にしておくと良いでしょう。
もちろん、読んでみたら思っていたことが書いていないこともあるでしょう。しかし、目的を明確にしておくことで、読みながら考えることができるのです。
例えば、「7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー著)」という有名な自己啓発本があります。これを読むとしましょう。
読む目的を決める際には、まずはタイトルから考えます。「目的」→「自分への落とし込み」という形式でお伝えします。
・7つの習慣が何であるか、何に有効であるかを知る→自分が出来ているか確認
・人格主義の回復について知る→回復前の状況も知り、取り入れられることは取り入れる
他にも人それぞれですが、このような目的を立てることは可能だと思います。
次に、目次を確認して目的を明確にします。
さらっとですが章ごとの目次をお伝えすると、以下のようになっています。
第一部 パラダイムと原則
インサイド・アウト
7つの習慣とは
第二部 私的成功
第1の習慣 主体的である パーソナル・ビジョンの原則
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める パーソナル・リーダーシップの原則
第3の習慣 最優先事項を優先する パーソナル・マネジメントの原則
第三部 公的成功
第4の習慣 W i n―W i nを考える 人間関係におけるリーダーシップの原則
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される 共感によるコミュニケーションの原則
第6の習慣 シナジーを創り出す 創造的協力の原則
第四部 再新再生
第7の習慣 刃を研ぐ バランスのとれた再新再生の原則
再び、インサイド・アウト
私がよく受ける質問
上記の目次を見た時に、あなたはどんな目的を持つでしょうか。例を挙げておきますので、参考にしてみてください。
- 7つの習慣は3つに大別される模様。その差は何か→全て出来ているのか確認
- 主体的である習慣とはどういうことかを知る→自分が出来ているか確認
- 終わりを思い描くとはどんな終わりかを知る→自分が出来ているか確認
- 最優先事項をどう決めるのかを知る→自分が出来ているか確認
- どんな状況でもWin-Winにできるのかを知る→ビジネスでWin-Winでない所を確認
- 理解に徹すれば理解されるのか、その仕組みを知る→自分が出来ているか確認
- シナジーについて理解する→自分にも取り入れられるものであるかを確認
- 刃を研ぐ習慣とは何かを知る→習慣化できるものであれば取り入れる
このような感じで、目的を持って自己啓発本を読んでみてください。
全部読む必要はない!
「自己啓発本」を手に取ったからと言って、最初から最後まで一字一句読まなければいけないということではありません。
時間があって全部読みたいという方は構いませんが、必要なところだけを読み、時間の短縮が可能となります。短縮した分の時間を他にまわした方が、起業家としての成長も早くなります。だからこそ、先ほどの項目でお伝えした目的を明確にすることが大事になってくるということです。
あなたの目的は「自己啓発本を読むこと」ではなく、「あなた自身の成長」であるはずです。成長するために、「本からなにを学び、自分になにを取り入れていくのか」が重要であるはずです。
目的を明確にしておくことで、全部読まずに済み、目的を達成できる箇所を中心に読んでいくということです。「自己啓発本を読むこと」を目的にせず、「あなた自身の成長」のために自己啓発本を上手に読んでください。
メモを取りながら読もう!
「人間は忘れる生き物です」だからこそ自己啓発本を読むときには、メモを取りながら読む習慣を付けましょう。
目的を持って本を読んだとしても、人はすぐに忘れてしまいます。メモを取っていれば、本を見なくても、メモを見るだけで本の内容を復習できます。
本の中から該当部分を探すのは大変ですが、メモであれば比較的容易なはずです。自己啓発本を読む目的は「あなた自身の成長」ですから、成長に必要な情報を本から得ることが重要です。
重要となるポイントを忘れてしまっていては、自分のビジネスに活かすことができなくなります。気になったところを、自分の成長やビジネスへの取入れ方も含めてメモしていくと良いでしょう。
自己啓発本の選び方チェックポイント
「自己啓発本を読む」と言っても、手あたり次第読めば良いというものではありません。書店には、膨大な数の自己啓発関連の本があります。手あたり次第読んでいては、いくら時間があっても足りなくなってしまうのです。
では、膨大な数ある自己啓発本の中から、どのように本を選んでいけば良いのでしょうか。ここでは、「自己啓発本の選び方のポイント」についてお伝えいたします。
目次をチェックしよう!
書店で自己啓発本のコーナーにたどり着いたら、気になる本をいくつかピックアップしてみてください。ピックアップする本は、あなたのなんとなく惹かれるという感覚的なものでも良いですし、ランキングなどがされていれば、ランキング上位のものでも構いません。
ピックアップした本の目次をチェックしていきます。目次をチェックする理由は、外見に惑わされず、あなたの成長に必要な本であるかを見極めるためです。
本のタイトルや帯コメントなどは、編集のプロが「売れやすい、手に取られやすい」ように作っています。そのため、外装と内容がズレていることがあるのです。
「あなた自身の成長」に必要な情報があるかどうかは、外装からだけでは分かりません。だからこそ目次を確認していくのです。
では、目次をチェックする際に、どのような点に注意したらよいでしょうか。全体としては「あなた自身の成長に必要な情報がありそうか」ということになりますが、もう少し詳しく挙げてみます。
《目次のチェックポイント》
・あなたが欲しい情報があるか
・あなたが成長に活かせそうな内容があるか
・気になる、興味を持つ項目があるか
気になる目次のところに目星をつけ、気になったところの本文を少し読んでみると良いでしょう。本文を読んで、あなたの期待に応えてくれる本であれば、購入の候補としてよいでしょう。
著者をチェックしよう!
本として出版されているので、書店にならんでいる本はある程度の価値がある情報が書かれているはずです。だからこそ迷ってしまうかと思います。
そんな時には、著者についても確認してみると良いでしょう。カバーや、本の最初や最後に肩書、経歴などが記載されているはずです。
本の中身が良いものであると判断すれば、著者まで気にしなくても良いかもしれませんが、候補が複数あって迷った時には、参考にすると良いでしょう。
ある程度の経歴がある人は、理由があって経歴があるはずです。それだけ多くの知識をもっていて出版をしているはずです。経歴を基準にするという方法があるので知っておいてください。
また経歴の中で、よりポイントが高くなるのは、複数出版しているということです。複数出せるということは、それまでの出版した本の評判が良いということの証明でもあります。本を購入する参考にしてみてください。
また重版が何度もされている本はハズレが少ない本であると言えるので、購入の優先度を上げて良いでしょう。
ネットでレビューをチェックしよう!
いまやネットで本を買う時代です。だからこそ出来ることがあります。レビューチェックです。本屋さんに居ながらでも、ネットでチェックをしておくと良いでしょう。
★の数だけにとらわれず、レビューの内容を数名チェックしておくと良いです。その際には良い評価のもの、悪い評価のものをそれぞれいくつか確認しておくと良いでしょう。
完璧な本というものはありません。読んだ人の状況、環境が違いますから、感じ方も変わってきます。だからこそ良い評価を下す人もいれば、悪い評価を下す人もいるのです。
あなたにとって役に立つか、役に立たないかを判断する参考意見として、ネットでレビューを確認してみると良いでしょう。
1冊熟読よりも複数読む
自己啓発本を読む際に、1冊を熟読するのも良いですが、できれば複数を読むようにしましょう。
同じジャンルの本を複数読むことで、共通する部分が見えてきます。共通する部分は、何人もの著者が共通して言っていることになるため、とても重要ということになります。
自己啓発本を読んでいても、重要なポイントは意外と分かりにくいものです。しかし、「共通している=重要なポイント」と捉えることができるようになるのです。
また何冊もの本で繰り返し読むことになるため、頭の中にも強く印象に残ります。これも複数読むことの大きなメリットと言えるでしょう。
起業家として自己啓発本を活かす
いくら自己啓発本を読んだとしても、自分のビジネスに活かすことが出来なければ、あまり意味がありません。また時間もお金ももったいないです。起業家として、自己啓発本を活かすにはどうしたらよいかについてお伝えします。
本を読むという行為は、頭の中に情報をインプットする行為です。インプットしたら次はアウトプットを行います。アウトプットを行うことで、得た知識は身に付き、起業家としても成長します。
実務レベルで活かすために、自己啓発本から得た情報に対して、「すぐできること」「いずれやること」に分類しましょう。
本を読みながら取ったメモを活用して、あなたのビジネスにおいて、「どう活用できるか」と「どのタイミングで実行するか(すぐ、いずれ)」を分類していくのです。
「すぐできること」は一覧にして、どんどん実行に移していきます。1つ実行に移すだけでも、1歩も2歩も進んでいることになります。
自己啓発本を読んで知識になったとしても、行動に落とし込めなければ、何の変化も得られません。知識は行動に落とし込んでこそ意味があるものです。
また自己啓発本は、技術、能力を高め、心を鍛えてくれます。ミッションやビジョンに影響も与えることも多いです。
自己啓発本に限らず、本は読むときの状況によって得られるものが変わってきます。若い時に読んだ本を、数年後に読み返すと、全く別の印象を受けることもあるでしょう。
そういった意味でも、自己啓発本は自分が少し成長したなと思った時に、読み返してみることをオススメします。きっと新たな発見があるはずです。そのときそのときであなたを成長させてくれる自己啓発本を上手く活用して起業家として成功に近付いてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「起業で成功する人の自己啓発本の読み方」について
・自己啓発本の読み方のポイント
・自己啓発本の選び方チェックポイント
・起業家として自己啓発本を活かす方法
これらについてお伝えしました。
読み方のポイントは3つ
1:目的を明確にする
2:全部読まずにポイントを押さえて読む
3:メモを取りながら読む
自己啓発本を選ぶポイントは4つ
1:目次をチェックすること
2:著者をチェックすること
3:ネットでレビューをチェックすること
4:1冊熟読するよりも複数の本を読むこと
そして、「学んだことを起業家として自己啓発本を活かしていく」という流れです。自己啓発本はただ読んだだけでは、あまり意味がありません。あなたのビジネスに活用して初めて意味が出てきます。
ビジネスに活かすためには、活かすための読み方や、本の選び方があるのです。今回お伝えしたことを踏まえて、自己啓発本をあなたのビジネスに上手く活かしてください。