美容院は数ある業界の中でも大変店舗数が多く、新規参入者が売上をアップさせるには中々難易度が高い市場です。しかし、そんな業界でも集客さえしっかり固めておけば、誰でも成功のチャンスを掴めるはずです!
美容院の集客を始める前に|直近の市場動向
まず結論として、美容院の競合数は年々増加している一方、市場規模は減少傾向となっています。いわゆる「供給過多」の状態に差し掛かっており、じきに売り手である美容院も淘汰される段階に突入するでしょう。
そのため、美容院の経営を成功させるには、競合他社を出し抜ける高度な集客ノウハウが必要不可欠。立地や運営実績の長さといった優位性を活かして売上を確保してきた美容院も、SNS運用代行などを利用して集客に力を入れ始めています。
美容院におすすめの集客方法5つ
先ほど触れたとおり、美容院業界で生き残るなら、自社を差別化できるような集客方法を導入しなければなりません。おすすめの方法は以下の5つです。
- SNS運用
- オンライン予約システム
- リファラルプログラム
- 地域との交流
少しでも他社と差をつけられるよう、しっかり押さえておきましょう。
SNS運用
美容院の集客において、SNSはもはや必要不可欠なツールといえます。
広範囲なターゲットに一瞬でコンテンツを発信できる手軽さに加え、利用料などは基本的に発生しません。そして、何より重宝するのが動画や写真の共有機能です。
カット前後の様子を極めてリアルな解像度で伝えられるので、美容師の技術や顧客が満足している様子も知ってもらえるでしょう。
また、ハッシュタグを活用すれば、特定の地域やトピックに関心のあるユーザーにアクセスしやすくなります。リアルタイムなコミュニケーションも可能であり、コメントやシェアを通じて顧客との関係性も深めることが可能です。
リファラルプログラム
リファラルプログラムは、既存顧客を起点に新規獲得を目指す手法です。簡単に言えば紹介特典のようなものであり、既存顧客が友人・知人を紹介してくれた際に特典を提供します。
さらに、口コミが循環する効果もあるため、できる限り魅力的な特典を準備しましょう。ただし、経営を圧迫するほどコストをかけるのはナンセンス。基本的には、キーホルダーや100円値引きといった小さなもので問題ありません。
顧客同士のつながりを強めることでファン化も狙えるので、「紹介したい」と思わせるような仕組みを構築してみてください。
オンライン予約システム
オンライン予約システムも、美容院の集客においては重要なツールです。
顧客は自身のスケジュールに合わせてスマホやパソコンで簡単に予約できるので、より気軽にサービスを利用してもらえるようになるでしょう。また、予約確定時に自動メールやリマインダーが送られるため、顧客の確認漏れや予約忘れといったリスクも避けられます。
美容院側にとっても予約状況の把握・管理が容易となるため、SNSと合わせて早期に導入しておくのがおすすめです。
地域との交流
美容院は周辺地域における知名度とイメージも重視しなければなりません。そこでおすすめなのが、地域との交流イベントです。地域のお祭りやボランティアイベントなどに参加することで、地元の人々からの認知が高まり、直接的な集客に繋がるでしょう。
また、地元に貢献する姿勢を見せれば、クリーンなイメージを抱いてもらえます。「優しいスタッフさんたち」「地元のイベントを手伝ってくれた」という評判が広まれば、おのずと店舗へのアクセスも増えるはずです。
ただし、業務外の活動となるため、収支としてはマイナスになります。あまり人員を割きすぎるとかえって売上が下がってしまうので、メイン業務とのバランスを見ながら取り組んでみてください。
美容院が集客する4つのステップ
美容院が集客するステップは以下の4つです。
- ターゲットの設定
- オンラインの媒体を整備する
- 広告・宣伝活動を始める
- 顧客との関係性を構築する
スムーズに集客を始めるためにも、ぜひ参考にしてください。
ターゲットの設定
まずは「どんな人々を顧客として惹きつけたいか」を明確にします。マーケティング界隈では「ターゲット」と呼んでおり、以下のようなポイントから顧客像を絞っていくのがおすすめです。
- 年齢層
- 性別
- 職業
- ライフスタイル など
上記をもとにターゲットを策定したら、具体的なニーズや好みを想定して肉付けしていきます。広告の内容や適したSNS、キャンペーンに関わってくる重要プロセスなので、じっくり進めましょう。
ターゲット選定においては、以下の記事も役に立つはずです。
オンラインの媒体を整備する
自分たちが狙うべきターゲットが把握できたら、WebサイトやSNSアカウントなどのオンライン媒体を整備していきます。基本的にInstagramやTwitterなどは無料で登録できるので、複数の拠点を持っているなら、店舗ごとにアカウントを作っても良いかもしれません。
ここではまだ叩き台のクオリティで問題ないので、下地を作っていきましょう。
広告・宣伝活動を始める
ターゲットに向けた効果的なプロモーション戦略を展開します。SNSでカットの様子を発信しつつ、訪問者に対して特別なキャンペーンや割引を提供し、リファラルプログラムもSNSと店頭でアピールするのがスムーズな流れです。
ただし、メイン業務で手一杯になり、広告活動にリソースを割けないケースも少なくありません。無理に両立を目指すとどちらも品質が下がるので、集客は極力オートメーション化するのがおすすめです。
顧客との関係性を構築する
顧客との継続的な関係を築くためには、アフターケアやフォローアップが重要です。施術後のケアに関するアドバイス、感謝のメッセージなどを送ることで、顧客がリピーター化しやすくなります。
特に美容院は新しい店舗を発掘する際に労力が発生するので、「お気に入りの店」と顧客に認識してもらえると「別の店を探すのは面倒」という意識が働き、長期的な利用が見込めます。
美容院の集客を成功させるためのポイント
ここからは、美容院の集客を成功させるためのポイントを解説します。
- 口コミをフル活用する
- クレームにも迅速に対応する
いずれも集客成功に大切な要素なので、しっかり押さえておきましょう。
口コミをフル活用する
口コミは美容院の集客において大切な要素です。業者が発信するレビューより、ユーザーの実体験にもとづく内容の方が遥かに信頼性が高いため、「あ、ここは良さそうだな」と思ってもらいやすいメリットがあります。
- 口コミを投稿してくれたら次回割引
- フォロー&レビュー発信でキャンペーン参加 など
上記のような施策を行うことで、顧客は口コミ投稿にお得感を抱き、能動的に投稿してくれるでしょう。口コミを用いた集客は低コストで実施できるうえに、持続性が高い点も大きな魅力です。日々の業務で顧客満足度を高め、良質な口コミを投稿を狙ってください。
クレームにも迅速に対応する
美容院の集客に限りませんが、万が一クレームが入った場合は即座に対応しなければなりません。悪評は良い評判より広まりやすく、なかなかイメージも払しょくできません。そのため、顧客から苦言を呈された時は、口コミサイトなどに投稿される前に対処しましょう。
そして、万が一オンライン媒体などに発信された場合も、丁寧なレスポンスが重要です。まずは謝罪のメッセージを送り、その後に今後の対応方針や意気込みを伝えてみてください。
美容院は集客が成功の肝
本記事では、美容院におすすめの集客方法や具体的な手順を解説してきました。
美容院の市場はやや縮小傾向ですが、競合は変わらず増えています。すなわち、将来的に力のない美容院が淘汰される可能性があり、生き残るためには他社にターゲットを取られないような集客が必要不可欠です。
SNSや口コミサイト、地域との交流などを積極的に行えば、おのずと「売上」という成果に繋がっていくので、ぜひ本記事を参考にターゲット選定から始めてみてください。