Facebook広告のターゲティング|効果を最大化する正しい知識

仙道達也

どうも、仙道です!

ビジネスを拡大する方法の1つとして「広告」は有効な手段です。

さらにその中でも、特に効果が高いと言われているのが、私も活用している「Facebook広告」です。

しかし、ただFacebook広告を出せば良いと思っていると、お金だけが無駄にかかってしまいます。

Facebook広告の効果を最大限引き出すためには、広告を届けるお客様を決める「ターゲティング」について、正しい知識を持っていることが重要なのです。

今回は「Facebook広告で最大限に効果を出すターゲティングの知識」について解説します。

 

なぜFacebook広告ではターゲティングが重要なのか?

なぜFacebook広告ではターゲティングが重要なのか?

 

広告を出す場合には、ターゲティングが重要となります。

その理由やFacebook広告がターゲティングに適していることについて解説していきます。

 

広告でターゲティングが重要である理由

Facebook広告だけでなく、WEB広告、新聞チラシ、CMなど、世の中に存在している広告と呼ばれるものは、普通ターゲティングが行われています。

若者向けの商品を若者が見ない新聞チラシでは宣伝するのではなく、目に触れる機会が多いWEB広告で行うのは、ターゲティングがなされているからなのです。

もしターゲティングを正しく行わないまま闇雲に広告を出してしまえば、無駄にお金がかかるばかりか、商品の売れ行きや、リストの取得率が悪くなることでしょう。

つまり、広告でターゲティングが重要である理由は、「ターゲットとなる未来のお客様に効率よく知ってもらうため」なのです。

ビジネス的に言い換えるならば、「安い広告費で最大限の成果を上げるため」と言えるでしょう。

 

Facebook広告でターゲティングが重要である理由

「Facebook広告でターゲティングが重要」というよりは、先ほどの項目でもお伝えしたように、「広告を出す場合にターゲティングが重要」であると言えます。

ただ、Facebook広告に関しては、重要であるターゲティングの精度が他の広告に比べて非常に高いため、ピンポイントでターゲットを狙うことも可能であり、効率よく最大限の成果を上げられる環境が整っているメディアなのです。

Facebook広告のターゲティング精度が高い理由は、主に3つあります。

  1. 基本実名登録でプロフィール設定が細かい
  2. 他(WEBやアプリ)との連携が多く、多くの個人情報が蓄積されている
  3. 目的に応じた広告出稿が可能(認知が目的、来店が目的など)

つまり、個人情報をたくさん保有しているため、あなたの商品、サービスを必要としている人に、広告を表示させやすい環境が整っていると言えるでしょう。

さらに、広告出稿側の目的に合わせた出稿ができるわけですから、安い広告費で最大限の成果を上げる確率は高いと言えます。

Facebookは、未来のお客様になりやすい人を特定できるだけの情報を持っているのですから、その情報を有効活用しない手はありません。

有効活用し、最大限の成果を出すために、正しいターゲティングが重要であるということなのです。

参考までに、Facebook広告で具体的にどんなターゲティングが可能であるか、いくつか例を挙げておきます。

Facebook広告のターゲティング事例

・関西弁でターゲティング
・大手企業名でターゲティング
・看護師だけをターゲティング
・〇〇県〇〇市に住む人だけをターゲティング
・年齢や性別でのターゲティング
・興味関心事でのターゲティング
・いくつかを組み合わせたターゲティング

 

ターゲティングの前に「目的」を決める

ターゲティングの前に「目的」を決める

 

Facebook広告でターゲティングを行う前に、広告を出稿することで何を得たいかという「目的」を決めておくことが重要です。

具体的に言えば、「リスト獲得」「来店促進」のような、広告を見た人が最終的にする行動を目的とすることになります。

Facebook広告では、大きく3つの分類で「目的」が用意されています。

《目的によるキャンペーンの種類》

・認知
・検討
・コンバージョン

上記3つはさらに細かく細分化されていますので、1つずつ解説をしていきます。

 

Facebook広告キャンペーン「認知」について

ユーザーに知ってもらう目的で広告を出す場合には、「認知」を選択することになります。

「認知」はさらに2つに細分化され、以下のようになっています。

・ブランド認知度アップ
・リーチ

「ブランド認知度アップ」は、自社のビジネスやブランド自体を知ってもらいたい場合に選択します。

何か特定の商品を売り込むような広告ではなく、自社のビジネスやブランドに興味をもってもらいたい場合に使用しましょう。

「リーチ」は、新しい商品やサービスを広めたい場合に選択します。

「ブランド認知度アップ」とは異なり、特定の商品やサービスに興味をもってもらいたい場合に使用しましょう。

 

Facebook広告キャンペーン「検討」について

購入などを検討して欲しいという目的で広告を出す場合には、「検討」を選択することになります。

「検討」だと少し分かりにくいかと思いますので、少し具体的にしておきます。

広告を見た人が「いいね」を押してくれたり、投稿をシェアしてくれたり、動画を再生して見たりすることをFacebook広告では「検討」と定義しています。

「検討」はさらに6つに細分化され、以下のようになっています。

  1. トラフィック
  2. エンゲージメント
  3. アプリのインストール
  4. 動画の再生数アップ
  5. リード獲得
  6. メッセージ

「トラフィック」は、WEBサイトやアプリなどのリンク先へアクセスしてもらいたい場合に選択します。

アクセスする先に興味、関心をもってもらいたい場合に使用しましょう。

「エンゲージメント」は、投稿へのいいねやコメント、シェアをしてもらいたい場合に選択します。

Facebookページへのリーチを拡大したい、自社が投稿したコンテンツが表示されるようにしたいといった場合に使用しましょう。

「アプリのインストール」は、アプリのインストールを促進したい場合に選択します。

より多くの人にアプリをインストールしてもらいたい場合に使用しましょう。

「動画の再生数アップ」は、動画を再生してもらいたい場合に選択します。

動画を活用することで、商品の宣伝やイベント告知など様々な展開に広げることができるので、用途に合わせて使用しましょう。

「リード獲得」は、セールスするために必要な情報である氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報を獲得したい場合に選択します。俗に言うリスト取りです。

セールスの前段階として必要な情報を集めたいという場合に使用しましょう。

「メッセージ」は、商品やサービスの購入などの問い合わせのために Facebook Messengerなどのダイレクトメッセージの利用を促したい場合に選択します。

お客様と直接コンタクトを取りたい場合に使用しましょう。

2-3:Facebook広告キャンペーン「コンバージョン」について

直接的に商品、サービスを購入して欲しい場合には「コンバージョン」を選択することになります。

「コンバージョン」はさらに3つに細分化され、以下のようになっています。

・コンバージョン
・カタログ販売
・来店数の増加

「コンバージョン」は、商品の購入などを促したい場合に選択します。

広告を見た人がそのまま購入に進んで欲しい場合に使用しましょう。

「カタログ販売」は、複数の商品やサービスを見せることができるので、複数の商品をアピールしたい場合に選択します。

複数の商品をアピールしつつ、気に入ったものを購入して欲しい場合に使用しましょう。

「来店数の増加」は、実店舗への来店促進を行いたい場合に選択します。

Facebook広告では近所に住んでいる人をターゲッティングが可能なので、近所に住んでいる方にアピールしたい場合に使用しましょう。

 

Facebook広告でのターゲティング設定項目を知る

Facebook広告でのターゲティング設定項目を知る

 

Facebook広告では、Facebookが持っている情報を元に、非常に細かいターゲティングが可能となっています。

ターゲティングを正しく理解しておくことで、安い広告費で最大限の成果を上げることも可能となるので、ターゲティングの設定項目について知っておくと良いでしょう。

ターゲティングの設定項目として、Facebook広告では3種類の「オーディエンス」が用意されています。

オーディエンスとは「聴衆、観衆」という意味で、Facebook広告では、広告を見てくれる人々のことを指しています。

広告を表示したい相手によって、選択するオーディエンスが変わってきますので、正しく理解しておいてください。

3種類のオーディエンスは、以下のようになります。

  1. コアオーディエンス
  2. カスタムオーディエンス
  3. 類似オーディエンス

 

「コアオーディエンス」の特徴を知る

「コアオーディエンス」では、Facebookで登録されているプロフィールを元に、非常に細かな設定をすることが可能です。

実名登録されているFacebookだからこそ、非常に高い精度で広告を表示できることが特徴です。

設定できる項目についても知っておきましょう。

以下を知っておくことで、あなたがFacebook広告を出す場合に「コアオーディエンス」を選択すべきかどうかを判断できるようになります。

《コアオーディエンス設定項目概要》

・利用者層データ:性別、年齢などの設定が可能
・位置情報:都市や郵便番号などを元に地域を限定する設定が可能
・興味・関心:ユーザーが興味、関心を示しているものを設定することが可能
・行動:消費者行動に関する設定が可能
・つながり:つながっている人や逆につながっている人を除外するなどの設定が可能

少し分かりにくい部分のみ補足解説します。

「興味・関心」については、Facebook側で把握している「いいね」などの履歴を元に、何に興味、関心を持っているかというデータを蓄積しています。

データを元に広告を出稿することができるため、より興味、関心を持っているであろう人々に広告を届けることができるようになるのです。

「行動」については、Facebook側で把握している「購入履歴」などを元に、どんなものを買う傾向にあるかというデータを蓄積しています。

実際に購入という行動を起こしている実績のある人々に広告を届けることができるようになるため、高い成約率が期待できるのです。

 

「カスタムオーディエンス」の特徴を知る

「カスタムオーディエンス」では、既にあなたのビジネスに対して接点を持っている人に広告を届けることができるようになります。

具体的には、メール会員、顧客情報やWEBサイトにアクセスをしたことがある人などです。

Facebookと関連していない部分もあるため、リストを出すことが必須となる設定項目もあります。

では、設定できる項目についても知っておきましょう。

以下を知っておくことで、あなたがFacebook広告を出す場合に「カスタムオーディエンス」を選択すべきかどうかを判断できるようになります。

《カスタムオーディエンス設定項目概要》

・ウェブサイトカスタムオーディエンス
・モバイルアプリカスタムオーディエンス
・カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス
・エンゲージメントカスタムオーディエンス

1つずつ概要を解説していきます。

「ウェブサイトカスタムオーディエンス」は、Facebookの利用者とあなたのウェブサイトにアクセスした利用者とを照合して広告を表示することができます。

但し、実際に訪問した人を計測する必要があるため、WEBサイト側にも設定が必要となりますのでご注意ください。

「モバイルアプリカスタムオーディエンス」は、アプリやゲームを利用したユーザーで特定のアクションをしたユーザーのリストを作成し、広告を表示することができます。

事前の設定などは必要となりますが、アプリをダウンロードしたにもかかわらず、あまり開いていない人なども設定できるため、利用促進につなげることもできる広告となります。

「カスタムオーディエンス」は、アップロードした顧客データを元に、Facebook登録情報と照合し、広告を表示することができます。

顧客データを持っている場合には、休眠顧客などをターゲットとすることもできるようになるため、休眠顧客の掘り起こしなどにも利用できる広告となります。

「エンゲージメントカスタムオーディエンス」は、動画の再生などを行ったユーザーを対象に広告を表示することができます。

実際にアクションを起こしているユーザーへの広告表示となるので、効果的な広告が期待できます。

 

「類似オーディエンス」の特徴を知る

「類似オーディエンス」では、優良顧客と共通の興味・関心を持つ人に広告を届けることができるようになります。

優良顧客と属性が近い人、類似している人をターゲティングすることになるので、顧客になる可能性が高い人にアプローチができるわけです。

類似オーディエンスでは、作成済みのカスタムオーディエンスなどを指定し、地域などの設定を行えば、選択されたオーディエンスの特徴を元に広告が配信されることになります。

 

Facebook広告ターゲティング4つの注意点

Facebook広告ターゲティング4つの注意点

 

Facebook広告でターゲティングをする際には、主に4つの注意すべきポイントがあります。

4つのポイントを押さえずにターゲティングを行ってしまうと、お金をいくらかけても成果が上がらない広告になる可能性が高くなりますので、正しく理解しておいてください。

 

オーディエンスを細分化し過ぎてはいけない

ここまでオーディエンスについての解説をしてきました。

おそらく多くの方が、広告配信先を細かく設定できることを理解したと思います。

しかし、細かく設定できることが、逆にFacebook広告での失敗につながる可能性があることを知っておいてください。

特に広告配信初期に注意が必要なのが、「オーディエンスの細分化」です。

起業塾などの教えの中でも、「ターゲットは絞った方が良い」と習った方が多いかと思います。実際に私の塾でも、そのように教えています。

ただFacebook広告においては、絞り過ぎてしまうと失敗するのです。

絞ることで配信先の絶対数が減ってしまうということももちろんなのですが、問題はもっと別のところにもあるのです。

Facebook広告は、ロボットが広告配信先を選択し配信しています。ただ、そのロボットは学習しながら広告を配信していくのです。

  • どんな人に配信したら反応してくれるのか
  • 購入まで進んでくれるのはどんな人なのか

様々なことを学習しながら広告配信をしているというわけです。

つまり、ロボットには学習する工程が必要で、先に細分化しすぎて範囲を絞りすぎてしまうと、学習の範囲が狭まってしまうわけです。

学習の機会がないロボットは、いつまで経っても効果的な広告配信を行うことができず、結果的に時間もお金も無駄にすることになってしまいます。

そのため、特に初期段階では細分化し過ぎないように注意しましょう。

 

複数の広告セットでターゲットの重複をさせない

広告を出すようになると、いくつかのパターンで広告を配信しようと考えるかと思います。

ABテストのように、反応の高い広告を見極めるために行う人もいると思います。

しかし、複数の広告を配信する場合には、「ターゲットの重複」には気を付けなければなりません。

Facebookの広告は、より適切である広告が表示されるようになっています。

もし、ターゲットが重複してしまうと、自分自身で競合を作ることになってしまうのです。

広告の枠を争う相手を、自ら作り出さないためにも「ターゲットの重複」には気を付けましょう。

 

詳細ターゲット設定の拡大は「オン」

Facebook広告には、自動でターゲット最適化をしてくれる機能があります。

Facebook側で、指定したオーディエンス以外のターゲットに配信することが有効であると判断した場合、ターゲットには含まれていないオーディエンスに対しても広告を配信してくれるのです。

自分たちでは知りえることのできない有効な配信先へも広告が配信されることになるので、詳細ターゲット設定の拡大は「オン」にしておきましょう。

《設定方法について》

手順1:広告マネージャから広告セットのタブを選択
手順2:広告セット設定画面「ターゲット」の「カスタムオーディエンス」の設定を選択
手順3:カスタムオーディエンス設定内にある「詳細ターゲットの拡大」のチェックボックスをオンにする

 

保存済みのオーディエンスにしてから配信

オーディエンスを作成して広告を配信する前に「保存」をしてから配信するようにしてください。

広告配信に利用するオーディエンスを全て保存済みのオーディエンスとすることで、ターゲットの変更の手間が省けたり、掛け合わせてターゲットを絞り込む際に活用したりすることもできます。

オーディエンスを有効活用するためにも、保存をしておくようにしてください。

 

Facebook広告ターゲティングまとめ

Facebook広告のターゲティングについて解説しました。

ターゲティングの重要性を理解し、目的を明確にした上で、設定項目を把握し、注意すべきポイントに注意しながら広告配信を行うことで、より高い効果を得ることができるはずです。

広告にお金をかけたのに成果が出にくいという人は、ターゲティングを間違っている可能性があります。

Facebook広告は、ターゲティングの精度が非常に優れているので、正しくターゲティングを行うことで、高い成果を上げられるはずです。

今回の記事を読み返し、Facebook広告での正しいターゲティング方法を理解した上で、高い成果を上げられる広告配信を行っていってください。

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