インターネット環境が発達している最近は、学生さんでも簡単に起業できるようになりましたね!
学生起業のビジネスアイデア5選
ここではさっそく、学生起業のビジネスアイデアを5つ解説します。
- チュータリングプラットフォーム
- ECサイト
- オンラインフィットネス
- エコフレンドリーサービス
- Webコンテンツ制作
学生というブランドをフル活用するためにも、ぜひ参考にしてください。
ECサイト
自分や友人が手作りしたクラフト商品をECサイトで販売するのも、学生におすすめのビジネスモデルです。
手作り品は個性を演出しやすく「学生〇〇」のようなネーミングも効きやすいメリットがあります。学校のイベントともタイアップさせやすいので、数多くのチャンスに恵まれるでしょう。
オンラインフィットネス
健康やフィットネスに関心があるなら、個人や企業に対してオンラインベースでフィットネス教室を開くのもおすすめです。
一見すると学生特有のメリットはなさそうですが、実はフィットネスは「社会人経験の不足」をほぼ気にしなくて良い絶好の分野。学生時代のスポーツ歴や成績などがそのまま実績になるため、早い段階からポジションを確立したい方にマッチしています。
エコフレンドリーサービス
SDGsなどを筆頭に、環境への意識が高まっている昨今は、エコフレンドリーな商品やリサイクル品も注目されています。
自ら製品を製造するも良し、大学内で集めた不用品をアレンジして、ショップで販売するのも良いでしょう。クリーンなイメージの定着に繋がり、事業においても好影響が期待できます。
チュータリングプラットフォーム
学生同士が自分の得意科目や知識を教え合うオンラインプラットフォームを作成すると良いでしょう。
学生のニーズにマッチしているだけでなく、他大なども含めて情報共有することで、ネットワークが広がっていくでしょう。
事実、現代はリモート学習などが主流化しつつあり、将来的に安定した需要が見込めます。
Webコンテンツ制作
インターネット環境が発達している昨今は、Webコンテンツ制作もおすすめの選択肢です。社会人経験よりスキルが重視されやすく、市場全体のニーズも常に安定しています。
SNSやSEOに特化すれば、より事業をスケールさせられるでしょう。
学生起業のメリット5つ
ここからは、学生起業のメリットを5つ解説します。
- 時間の融通が利く
- 失敗のダメージが小さい
- 就職に有利になる
- 収入が上がる
- 自己成長につながる
学生起業を最大限有意義なものにするためにも、ぜひ参考にしてください。
時間の融通が利く
学生は当然学業が最優先となるため、学校のスケジュールに合わせて生活しなければなりません。しかし、裏を返すとそれ以外は比較的自由であり、拘束時間が長い社会人より時間の融通が利きやすいメリットがあります。
たとえば、単位の取得具合によっては午前中だけで講義が終わることも。学業をきちんとこなしつつ、事業にもフルコミットできるでしょう。
就職に有利になる
学生のうちに起業し、ビジネスの立ち上げやリソースの運用、税務処理などを経験しておけば、就職時に効果的なアピールポイントとなるはずです。
十分な事業経験を積んでおけば、新卒でありながら即戦力として活躍できるため、もし志望業種があるなら、逆に同じ分野で起業するのも一つの手段といえるでしょう。
収入が上がる
学生起業とはいえ、収入水準は社会人と何ら変わりありません。事業が軌道に乗れば年収数百万円も不可能ではないので、シンプルに収入アップを目指すのも良いでしょう。
ただし、親御さんの扶養に入っている場合、所得によっては不要対象外となってしまいます。その他、税務的な手続きについても確認して、見事稼げた際も不足のないようにしてください。
失敗のダメージが小さい
ほとんどの場合、学生は10代~20代の若年層となるため、万が一起業に失敗しても、やり直すチャンスは豊富に存在します。
仮に経済的損失が残ったとしても、時間さえかければ取り返せるので、中堅層以上にはない優位性と言えるでしょう。スモールスタートを徹底すれば、なおリスクヘッジに繋がります。
自己成長につながる
起業すると、ビジネスマナーや税務関連のノウハウ、サービスに関する知識などが効率的に身につきます。学校の授業だけでは触れられないような経験が味わえるので、自己成長に繋がるでしょう。
学生起業のデメリット3つ
学生起業におけるデメリットは、以下の通りです。
- 学業とのバランス調整が必須
- 身体的・精神的負担
- 社会人経験の不足
いずれも重要なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
学業とのバランス調整が必須
学生の本分は学業となるため、事業に傾倒して単位を落とすようなことがあってはなりません。事業の成功以上に卒業も重要なミッションなので、学業とのバランスをしっかり調整しましょう。
もし、事業が上手くいった結果、学業に支障が出そうなほど忙しくなった場合は、アウトソーシングなどを活用して人手を増やすのもおすすめです。
社会人経験の不足
取り組む事業内容によっては、社会人経験を重視される可能性があります。たとえば、不動産会社も学生起業できますが、一定の経験がなければ土地の相場や仲介業務、税控除などを顧客に説明できないでしょう。
「こんなに若くて大丈夫かな」と不安に感じられてしまうと、他の業者へ流れてしまうので、極力社会人経験が重視されない業界にチャレンジするのがおすすめです。
身体的・精神的負担
起業することで、学業の他に打ち込むことが増えるため、身体的に疲労を感じる場面が多くなるかもしれません。
加えて、事業で失敗した際は、クライアントからクレームが入るケースもあるでしょう。あまり頻度が高いとメンタルが疲弊する原因になるので、適度にガス抜きすることも忘れないようにしてください。
学生が起業する4つのステップ
ここからは、学生が起業する際のやり方を4つのステップに分けて解説します。
- ビジネスアイデアを考える
- プランを策定する
- 起業の手続きを済ませる
- マーケティング施策を実施する
誰でも簡単に実践できるので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスアイデアを考える
ビジネスアイデアを考える際は、まず日常に潜む「悩み」「問題」「不便さ」を見つけましょう。
「このサービスはあと一歩足りない」「こんな商品があれば」といった自分の願望を明確化し、それを基に製品やサービスを考案します。
また、ここで注意したいのは、「自身の興味やスキルに合わせてアイデアを育てる」というポイント。ただニーズが見込めそうなだけで参入しても、自分自身が楽しめなければ長続きしないので、情熱や専門知識を活かせるかどうかも欠かさずチェックしましょう。
プランを策定する
ビジネスアイデアの次は、具体的なプランの策定に入ります。
アイデアを成功させる戦略遂行のために、市場調査を実施し、ターゲットのニーズを把握します。さらに、競合他社も分析して、自社の差別化ポイントを特定しましょう。
また、サービスの価格を設定し、この段階でマーケティング戦略も構築しておくのがおすすめです。簡単にでも事業計画と収支予想を立て、具体的な行動計画をまとめてみてください。
起業の手続きを済ませる
ビジネスプランを作った後は、ようやく起業の手続きをスタートします。ただし、個人事業主と法人で大きく内容が異なるので、それぞれ分けて確認しておきましょう。
【法人設立】
- 設立する法人の事業内容と組織形態(株式会社、有限会社など)を決定
- 法人の商号を決定し、商標の登録状況を確認
- 登記所に必要書類を提出し法人登記の申請
- 代表取締役や役員を選任し、本店所在地を設定
- 法人名の印鑑と役員の認印を取得
- 登記所での審査が完了し設立登記が承認
- 設立登記完了後、登記簿謄本を受け取り
- 必要に応じて税務署への法人税や消費税を届出
- 社会保険の手続き
【個人事業主】
- 開業する事業の内容と目標を明確にし、収益モデルやマーケティング戦略を立案
- 事業名を決め、必要な場合は商標登録の確認を行う
- ターゲット市場や競合他社の状況を調査し、自己の特長を見極める
- 業種によって必要な許認可がある場合は所轄官庁に申請
- 税務署に税金の申告や納税に関する手続き
- 事業所が存在する場合は役所への届け出
- 事業の収支管理をするために専用の銀行口座を開設
ただし、法人設立は専門知識が必要となるため、司法書士などに依頼するのが無難です。自分の業務内容や規模感に応じて、法人か個人事業主を決めると良いでしょう。
マーケティング施策を実施する
ただ事業を始めたからと言って、すぐ軌道に乗るわけではありません。マーケティング施策を実施して、自社の存在をターゲットに知ってもらう必要があります。
- SNS運用
- インターネット広告
- Webサイト・ブログ運営 など
しかし、広告は月間数十万円かかるケースもあるので、資金に余裕がないうちはSNSやWebサイトといった安価な施策に絞った方が良いでしょう。
学生が起業する時の注意点2つ
学生が起業する時は、以下のポイントに注意しなければなりません。
- 学業第一でリソース調整する
- 税務・法務手続きを徹底する
より健全に運営するためにも、ぜひ参考にしてください。
学業第一でリソース調整する
学生の本分は他ならぬ「学業」です。どれだけ事業の調子が良くても、授業の遅刻や欠席、落第などは絶対に回避しましょう。
もちろん、そのまま学校を辞めて大成功を収めた起業家も存在します。しかし、極力単独で決定せず、特に親御さんとよく話し合いながら検討してみてください。
税務・法務手続きを徹底する
学生だからといって、税務・法務手続きが免除されるわけではありません。たとえば、年間20万円以上稼げるようになると、確定申告の義務が発生し、さらに収益が上がった場合は親の扶養にも入れなくなります。
事業内容次第では、法務手続きや申請が必要となるケースもあるので、法令違反とならぬよう、不備のないように進めてください。
学生起業はポイントを押さえれば誰でもできる
本記事では、学生起業がおすすめの理由や注意点、具体的なビジネスモデルなどを解説してきました。
学生は勉強が本分ですが、実は起業にもベストなタイミングの一つです。大学内でのコミュニティが利用できる上に、就活にも有利に働くので、小さな事業でも試しに始めてみると良いでしょう。