プログラミングは数ある副業の中でも特に人気ですが、肝心の言語は多岐にわたります。これから学ぶ方にとっては選ぶだけでも一苦労ですが、そこでおすすめなのが「Python」です!
プログラミング言語「Python」とは
Pythonは、多機能かつ汎用的なプログラミング言語で、物事をオブジェクト(もの)として扱う方法、一連の手順を追う方法、または関数としての計算を中心に考えるプログラムが行えます。
これだけではさっぱりわからないかもしれませんが、要するに、ウェブ開発やデータ分析、人工知能、科学計算といった多岐にわたる分野で活用されている人気言語なのです。
最近は仮想通貨ネットワークの構築やゲーム開発にも用いられており、将来的にも用途は広まっていくことが予想されます。
Pythonがおすすめの理由
ここからは、初心者にPythonがおすすめの理由を解説します。
結論から言うと、知識がゼロの状態でも十分に習得可能なので、プログラミングを習得したい方は、ぜひ参考にしてください。
文法がシンプル
Pythonの文法は、英語に近い自然な構造を持っており、非常にシンプルで理解しやすいです。他の多くのプログラミング言語と比べて、括弧や特殊な記号が少なく、インデント(字下げ)でコードのブロックを区切るため、プログラムの構造が直感的に把握できるようになっています。
このため、プログラミングの基本概念を学びながら、実際のコードを早期から書き始めることができ、学習初期段階でのハードルが低いのが特徴です。
学習方法が豊富
Pythonを学ぶためのリソースは多岐にわたります。オンラインコース、チュートリアル、書籍、ビデオ講座など、さまざまな形式で提供されているため、自分の学習スタイルに合わせて最適な方法を選ぶことができます。
加えて、プロジェクトベースの学習リソースが豊富にあり、実際に手を動かしながら学ぶことで、理論だけでなく実践的なスキルも身につけることが可能です。このような環境は、初心者がプログラミングの基礎を固めるのに理想的と言えるでしょう。
Web上の情報が多い
Pythonは世界中で非常に人気があり、学習者のコミュニティも大きいため、インターネット上には豊富な学習資料、チュートリアル、コミュニティが存在します。
初心者が疑問や問題に直面したとき、多くの場合、すでに誰かが同じ問題について質問し、解決策を共有していることが多いです。このようにサポートされた環境は、学習者が自らのペースで進めやすく、困ったときに迅速に助けを求められる点でも、Pythonはおすすめとなっています。
Pythonの活用事例・仕事の内容
次に、Pythonが実際に活用されている事例を解説します。具体的な仕事内容でもあるので、ぜひ参考にしてください。
人工知能と機械学習
「人工知能(AI)」は、人間の思考プロセスを模倣する技術を指し、現在では特定のタスクを実行する形のAIが主に見られます。データからパターンを把握し、新たなデータに基づく予測や決定を行う「機械学習」という分野があり、その中で「ニューラルネットワーク」は人の脳内のニューロンを模した技術です。「ディープラーニング」はこの技術を発展させたもので、複雑な問題を解決可能にします。
そして、2000年代のAIブームに伴い、Pythonが機械学習の主要な言語として浮上しました。その理由は、多様な機械学習ライブラリが利用可能であり、拡張性の高いオープンソースである点にあります。
Pythonを用いたAIや機械学習の応用例には、オンラインショッピングの推薦システムがあり、顧客の購買履歴を分析し、関連する商品を推薦することができます。
機械学習やディープラーニングに特化したPythonライブラリには、「scikit-learn」や「TensorFlow」があり、これらを使うことで容易に機械学習を進められるでしょう。
データの分析
昨今は、スマートフォンを含む多くのデバイスが環境データを収集し、大量の情報を生成しています。このようにして生じる大規模なデータの分析は、社会的な利益を生む研究や事業に不可欠です。
たとえば、スマートフォンのデータを利用して災害時の人流を分析する研究があり、Pythonはデータ分析や機械学習のための主要なツールとして広く用いられています。
Pythonの強みは、データ分析や可視化を行うためのライブラリが充実していることです。「NumPy」や「pandas」、そしてデータの可視化には「Matplotlib」が挙げられるでしょう。
ウェブアプリケーション
YouTubeやGoogleなど、日常使う多くのウェブアプリケーションの裏側でもPythonは活用されています。
ウェブ開発に適したフレームワークやライブラリが充実しており、特に「Django」や「Flask」などは初心者にも重宝するでしょう。
業務の自動化
Pythonは、日々の業務を効率化するためのツールとしても活用できます。具体的に、Pythonスクリプトを使って、煩雑なデータ処理やファイル操作を自動化することが可能です。こ時間を節約し、ミスも防止できるでしょう。
ちなみに、業務自動化に役立つPythonのライブラリには、「openpyxl」や「Selenium」があります。具体的な作業をプログラムによって自動化し、効率化することが可能です。
Excelファイルのデータを抽出・集約する作業や、Webブラウザを通じての情報収集や操作を自動で行う「Webスクレイピング」なども、Pythonを用いれば簡単にプログラミングできるはずです。
趣味での応用
Pythonは業務用途だけでなく、個人的な趣味の領域でも幅広く使われています。たとえば、写真加工や画像解析に興味がある人は、「OpenCV」ライブラリを使って画像の加工や物体検出といった処理が行えます。また、家庭での植物栽培をサポートするために、Pythonを使って温度や湿度を監視し、適切なタイミングで水やりを自動で行うシステムを構築することも可能です。
この場合、「Raspberry Pi」のようなマイクロコンピュータを使用すると、Pythonスクリプトで制御が容易になります。
音楽を趣味とする人は、Pythonを使って音楽の解析や自動楽譜生成などにチャレンジすることもできます。曲の特徴を分析してサビを見つけ出したり、音楽に合わせてビジュアルエフェクトを生成するなど、クリエイティブな活用が可能です。
Pythonを独学する時のコツ4つ
ここからは、Pythonを独学で学ぶコツを4つ見ていきましょう。
Pythonの基本を理解する
Pythonについて、その特性や利用可能な領域、始めるために必要な準備など、初めに基礎知識を得ておきましょう。
特にプログラミング未経験者は、Pythonの概念や可能性を大まかにでも掴んでおくことで、学習過程がスムーズになります。全くの無知からスタートすると、どう進めれば良いか見当がつかず、挫折する可能性の方が高まるかもしれません。
Pythonで実現したいことを具体的にイメージし、それに必要な学習項目や環境を整えることで、目標に向かって直線的に進むことが可能になります。
Pythonの構文や機能に慣れる
Pythonの基礎が理解できたら、具体的に構文や関数について学んでいきましょう。
Pythonは人気のある言語であるため、入門者向けの教材やオンラインコースが豊富にあります。教材選びの際は、最新の情報を扱っているものを選ぶことが大切です。古い情報では、現在は使われていない方法や動作しないコード例に時間を費やすことになりかねません。
新しい教材を使うことで、最新のPythonの機能やベストプラクティスを学ぶことができ、無駄なく学習を進めることができます。
実際にコーディングをしてみる
学んだ知識を実際にコードに落とし込み、プログラムを作成してみましょう。オンラインで利用できる実践的な演習や、独自に課題を設定して取り組むのも良いでしょう。
また、Pythonのインストールや環境設定にも挑戦してみてください。WindowsやMacにPythonをインストールし、コードが書ける環境を自分で構築することで、学習がより実践的になります。
簡単なプロジェクトを始める
基本的なコーディングができるようになったら、Pythonを使って簡単なアプリケーションを開発してみましょう。初めて自分でアプリを作ることで、プログラミングスキルが格段に向上します。
実際に何かを作り出す過程で、プログラミングの楽しさを実感できるはずです。失敗を恐れずにチャレンジを続けることで、基礎知識が自然と身につき、さらに上級者への道が開けてきます。
Pythonは初心者のプログラミングデビューにおすすめ
本記事では、Pythonが初心者におすすめの理由や、具体的な活用事例などを解説してきました。Pythonは比較的コードがシンプルで、学習方法も非常に豊富です。
独学でも十分学べるので、今回触れてきた内容を参考に、少しずつ進めてみましょう。