どうも、仙道です!
「ソーシャルマーケティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?実はこのソーシャルマーケティングが、大企業をはじめ、中小企業などでもなじわじわと注目度が上がってきているのですが、個人のコーチやコンサルにとっても決して無関係な手法ではありません。
ソーシャルマーケティングがそもそもどんなものなのか?どうやって実施すればいいか?どんな可能性を秘めているのか?そうした基本的な知識や効果についてご紹介します。
ソーシャルマーケティングとは?
ソーシャルマーケティングとはどのような定義があるのでしょうか?WEBで調べてみると次のような定義を見つけることができます。
•フィリップ・コトラー・G. ザルトマン(1971年)
◦「ソーシャル・マーケティングとは、社会的なアイディアの受容性(需要)に影響を及ぼすと意図され、そして製品計画、価格決定、コミュニケーション、流通、およびマーケティング・リサーチの考察に関するプログラムの設計、実行、そして統制である。」•P. コトラー(2009年)
◦「ソーシャル・マーケティングは、ターゲットと同様に社会(公衆衛生、安全、環境、そしてコミュニティ)に便益をもたらすターゲットの行動に対して影響を与えるために、価値を創造し、伝達し、提供させるというマーケティングの原理および手法を適用するプロセスである。」
ソーシャル・マーケティングとは、社会的問題を解決を目的に、理念・行動指針などの考え方を伝えるために、従来のマーケティングの考え方を用いた手法。1960年代の米国の消費者運動をきっかけに、80年代にコトラーが提唱した。
企業が社会貢献や社会的存在価値を示す広報的活動や、行政機関やNGOなどが活動する上で、従来のマーケティング手法を導入するときに用いられる。従来のマーケティングが顧客志向なのに対して、ソーシャル・マーケティングは社会志向と言える。顧客のニーズに合った製品やサービスを買ってもらうためのマーケティングでなく、社会が求めている考え方、理念、行動指針への認知と理解を上げ、社会に浸透させるためのマーケティングといえる。
日本では、JTの喫煙マナー広告や、AC公共広告機構の広告キャンペーンなどが、ソーシャル・マーケティングの好例である。
引用元:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11862.html
マーケティングの考え方を社会全体の利益向上を追求するために適用すること。 非営利組織への導入も徐々に進みつつある。
ソーシャル・マーケティングという言葉には、大きく2つの内容が含まれています。1つは、従来のマーケティングの発想を行政機関の運営や社会変革などに活用しようとするものです。
もう1つは、企業が自社の利益や顧客だけを考えずに、社会全体の利益や福祉向上を意識して活動するという考え方であり、「社会公共志向」のマーケティングとも呼ばれます。
引用元:https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/sa/social\_mktg~
様々なサイトで定義されているように、ソーシャルマーケティングとは、社会全体のことを考えて行うマーケティングのことを意味しています。
私たちが普段行っているマーケティングは、個人向けのものばかりです。「マーケティングの中心はお客様である」といった言葉はきっと聞いたことがあるでしょう。
しかし、ソーシャルマーケティングではその枠を広げて、社会に貢献できることを目的に行っていくマーケティング手法なのです。
ソーシャルマーケティングのメリット
ソーシャルマーケティングのメリットは、なんといっても、競合との大きな差別化になることです。
ソーシャルマーケティングの代表的なものとしては、支援活動、ボランティア、寄付活動などがあります。こうした活動は利益を求めて行うわけではなく、社会貢献を目的に行われることが多いです。
もしも、こうしたソーシャルマーケティングを個人起業家であるコーチ・コンサルタントが行っていたらどうでしょうか?もしも、支援活動、ボランティア、寄付活動を積極的に行っているコーチ・コンサルがいたら、あなたはその人のことをどう感じるでしょうか?
きっと「すごいな」とか「素晴らしい人がいるな」と感じることと思います。そのように、周囲から大きな関心を引き付けられるという面でも、個人起業家にとってはソーシャルマーケティングは非常に効果的です。
見込み客からみて、まったく同じサービスを提供しているコーチが2人いた時、支援活動、ボランティア、寄付活動などをしているコーチと、何もしていないコーチだったら、どちらが見込み客から選ばれやすいでしょうか?
きっとソーシャルマーケティングを行っているコーチの方が、信頼を得やすく、人気が出ることと思います。
ソーシャルマーケティングのデメリット
ソーシャルマーケティングのデメリットは、その効果をすぐに実感することができないことにあります。例えば、ボランティア活動をしたからといって、急に知名度があがったり、有名になれるわけではありません。あくまでも一部の人に知ってもらえたりする程になると思います。
仮に大企業のように、膨大な広告費をかけて活動の宣伝をすれば、多くの見込み客に認知してもらえるでしょう。しかし、コーチ・コンサルタントなどの個人起業家がその広告費を自分で負担することは現実的に考えにくい手段となります。
なので、ソーシャル・マーケティングの効果を実感するためには、SNSやブログ、YouTubeなどで、コツコツと継続して情報発信していくことが必要不可欠です。
もう1つのデメリットは、ソーシャル・マーケティング自体が利益に直結しないことです。ソーシャル・マーケティングはブランディング強化の側面はありますが、売上直結の効果はほとんど期待できません。
売上直結を期待する場合は、ダイレクト・レスポンス・マーケティングに取り組むことが重要です。なので、支援活動、ボランティア、寄付活動などのソーシャル・マーケティングをどの程度行っていくのかは、ご自身の経済状況やビジネスの状況に合わせて判断していくことが重要になります。
ソーシャルマーケティングの成功事例
ソーシャル・マーケティングは、そもそも大企業が取り組むことが一般的なため、ここでも大企業の成功事例をいくつかご紹介します。ここで紹介する事例をとおして、イメージを掴んでもらえればと思います。
サントリー
サントリーは「天然水の森 人類以外採用」というページを公式サイトに設置しています。天然水を生み出す森を守ろうというメッセージが込められており、「サントリー=水」というイメージを世間に浸透させる役割も果たしています。
キリン
キリンもソーシャルマーケティングに力を入れている企業の1つです。代表的な取り組みとし「キリン絆プロジェクト」があります。
このプロジェクトは東日本大震災の被災地域の住民とともに取り組んでいます。例えば、活動の一環として、キリン缶チューハイの「氷結」で福島県の果実を使った商品を次々に販売し、売上の一部を農業の復興支援に活用しています。
ユニクロ
出典先:https://www.uniqlo.com/sg/ambassador/
ユニクロが行っているような、トップインフルエンサーとのコラボレーション
もソーシャルマーケティングの1つと言えます。
どんな業界であっても、その業界のトップインフルエンサーとコラボすることができれば、それだけで多種多少な見込み客にアプローチできるようになります。
【まとめ】コーチ・コンサルがやるべきソーシャルマーケティングとは?
コーチ・コンサルタントのような個人起業家にとっては、ソーシャルマーケティングと聞くと、膨大な広告費が必要になり、利益にも繋がりにくいイメージがあると思います。
しかし、長く活躍し続ける起業家になるためには、ゆくゆくはソーシャルマーケティングに取り組んでいくことも視野に入れてください。
なぜなら、こうした活動に積極的に取り組むことが重要な時代になりつつあるからです。今はモノがあふれる時代といわれており、自分たちのブランドやUSPだけでは、見込み客から選んでもらえなくなっている部分もあります。
そうなってくると、ビジネスの本質でもある『誰から買うのか?』という部分にフォーカスがされていきます。事実、YouTuberが宣伝したコンビニのおかしなどは、即日完売で爆売れしますよね。
つまり、ソーシャルマーケティングを行うことがあなた自身の価値を高めてくれるということです。
ソーシャルマーケティングは継続が重要なので、小さな活動でも続けていけば、3年後、5年後、10年後には、ライバルが到底追いつけないブランドを築くことも可能です。なので、まずは小さなことからでもいいので、できることをコツコツ始めてみるのもいいでしょう。
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