どうも、仙道です!
コーチであればコーチングの技術を持っている方も多いかもしれませんが、それ以外のコンサル、セラピストなどの起業家においても、コーチングの技術は持っていた方が良いでしょう。
コーチングの技術を持つことで、起業家としての活動の中でメリットが多いだけでなく、長く活躍できる起業家になれる可能性が高くなるからです。
ここでは、起業家であっても身につけておいて欲しいコーチングの練習の仕方についてお伝えしていきます。
ぜひあなたのビジネスにもコーチングの技術を取り入れてみてください。
コーチングスキル習得マニュアル|コーチングを練習する理由と必要性
まず、コーチングがどういうものであるか分からない方もいるかと思いますので、先にコーチングの定義を確認しておきましょう。
《コーチングとは?》
対話を重ねることで、クライアントの目標達成をサポートすること
少し補足すると、コーチングでは、相手が自発的に行動できるように、気付きを与えたり、視点を増やしたりして、考え方や行動の選択肢を増やしていきます。あくまでも自発的な行動をサポートする役割がコーチングということになります。
では、なぜ起業家であってもコーチングを練習しておいた方が良いのでしょうか。それは、コーチングの技術の中で、起業家にも活用できるものが多いからです。コーチングでは、自発的に行動してもらうために、様々な技術が活用されています。行動にまで落とし込むわけですから、かなり強力な技術です。
しかし、いくら知識を教えたとしても、クライアントが動かなければ何も成果はでません。
結果として、「この起業塾は成果が出ない起業塾だ」と思われてしまうのです。つまり、どんなに正しく、成功しやすいノウハウを提供していたとしても、知識だけを教えるようなティーチングだけでは、成果の出方が大きく変わってしまうということです。
成果が出ない起業家は、いずれ衰退していきます。そうならないためにも、コーチングの技術を身につけておいた方が良いということです。もちろん、コーチングの技術を習いに行っても構いません。しかし、そこまでしなくても、練習するだけで、ある程度の技術は身に付きます。
あなたが起業家として長く活動するためにも、コーチングの技術を身につけるように練習してみてください。
コーチングスキル習得マニュアル|4つのスキル特徴と練習方法
起業家がコーチングを練習するメリットはたくさんあります。ここでは、数多くあるメリットをコーチングのスキルごとにお伝えしていきます。
コーチングスキル「傾聴」の練習方法
コーチングスキルには「傾聴」というものがあります。傾聴とは文字通り「傾けて聴く」なのですが、もう少し付け加えます。
《傾聴とは?》
誠心誠意、身も心も傾けて、ちゃんと聴く
シンプルに言えば、真剣に聴くということです。
「いつもちゃんと聴いている」と思う方も多いかもしれません。しかし、多くの起業家の方は、自分のサービスを売りたいという思いが強く、ちゃんと聴けていない方が多いのが現状です。
まず、傾聴を身につけることのメリットについてお伝えします。
・相手が信頼してくれるようになる
・相手が心を開いて、話をしてくれるようになる
傾聴には、上記のようなメリットがあるのです。このメリットは非常に大きなメリットです。
次に、どんな場面で活用していくかについて確認していきましょう。活用する場面は、主に以下のような場面です。
傾聴を活用する場面
・セールスで見込客の現状や悩みなどの本音を聴きだす場面
・クライアントの現状や悩みなどの本音を聴きだす場面
セールスの場面での傾聴は、信頼を勝ち取り、見込客の悩みを引き出すことができます。悩みが分かれば、悩みを解決するサービスを提供することができるので、成約率があがることにつながってきます。
クライアントに関しては、お客様になっていただいているので、すでに信頼は勝ち取れている状態ではあるかと思います。しかし、クライアント自身の状況や、悩み、本音を引き出すことができないと、解決策を提示することもできなくなってしまうのです。
結果として、クライアントが成果を出せなくなってしまうというわけです。
このように「傾聴」のスキルは起業家にとってのメリットが大きいので、練習して身につけておくと良いでしょう。
最後の傾聴の具体的な練習の仕方についてまとめておきます。
・日々の日常会話も含めて、聴くことに集中する
・相手のことを真剣に知ってみたいと思いながら聴く
・とにかく多くの人の話を真剣に聴く機会を持つ
コーチングスキル「質問」の練習方法
コーチングスキルには「質問」というものがあります。「質問」の定義自体は、一般的な質問と同じです。
ただ、注意して欲しい点としては、質問を尋問や詰問などと勘違いしないことです。つまり、問い詰めるような質問ではないということです。
まず、質問を身につけることのメリットについてお伝えします。
質問のメリット
・相手が問題点や別の視点に自ら気が付くきっかけとなる
・気が付いた結果、相手が自発的な行動に移す可能性が高くなる
質問によって、見込客やクライアントは、何かしら気付きを得ます。その気付きが大きければ大きいほど、行動となって表れるのです。
次に、どんな場面で活用していくかについて確認していきましょう。活用する場面は、主に以下のような場面です。
質問を活用する場面
・セールスの場面で、見込客に強烈な気付きを与え、契約に繋げる
・クライアントに強烈な気付きを与え、行動に移させる
セールスの場面では、質問のスキルを活用することによって、契約につながる可能性が高くなります。質問により、今まで気が付かなかったことを気付かせてくれた場合、気付かせてくれた人に好意的な印象を持つからです。
クライアントに質問を行い、気付きを与えることができれば、行動が加速します。結果、クライアントの成果が出やすくなるということです。質問については、質問の仕方にポイントがあります。質問の系統です。通常質問というと「なぜ〇〇だと思うのですか?」というようなWhy系統の質問が多用されます。
しかし、コーチングにおける質問ではWhat系統の質問をメインで使うと良いでしょう。「なにが〇〇をさせるのですか?」というような質問になります。
これにより、質問された本人が気が付きやすくなるからです。「質問」のスキルは起業家にとってのメリットが大きいので、練習して身につけておくと良いでしょう。最後の質問の具体的な練習の仕方についてまとめておきます。
・日常会話の中でも、質問を積極的に行う
・悩みを持つ相手を見つけ、質問することで原因などを探る
コーチングスキル「承認」の練習方法
コーチングスキルには「承認」というものがあります。「承認」の定義自体は、一般的な承認とは少し異なります。
承認とは?
相手の存在自体を認めて、褒める、認めること。
少し補足をすると、相手の成長や変化などを褒めることを「承認」としています。つまり、「(あの状態だったのに)よく成長したね」というような褒め方が基本となります。
承認を身につけることのメリットについてお伝えします。
承認のメリット
・この人は私のことをちゃんと理解していると思ってもらえ、信頼される
・「ちゃんと本当の私を見ていてくれる」と思い、好意的になる
承認によって、相手からは、信頼を得られることとなり、さらに好意的な感情を持ってもらうことができるようになります。
次に、どんな場面で活用していくかについて確認していきましょう。活用する場面は、主に以下のような場面です。
承認を活用する場面
・セッション等で変化が現れた時
・クライアントの成長が見えた時
見込客へ単発セッションやセミナーを行う中で、ちょっとしたきっかけで大きく変化が現れる方もいるかと思います。そんな時に承認スキルを活用して褒めてあげましょう。
本来、承認は「通常の状態」を知らなければ成長を確認できません。そのため、成果が出やすい部分が分かっていれば、あらかじめ考え方、意見などを確認しておくと良いでしょう。
「さっきは〇〇と考えていたのに、全く考え方変わりましたね。凄い成長ですよ」ということが言えるように、セッションの流れを構築しておくというのも方法の一つです。短時間で成長が見えれば、もっと変化を得たいと契約になる可能性も上がるのです。
クライアントの成長が見えた時も同じです。クライアント自身が成長を実感することができれば、より行動が加速します。ぜひ褒めてあげてください。「承認」のスキルは起業家にとってのメリットが大きいので、練習して身につけておくと良いでしょう。
最後の承認の具体的な練習の仕方についてまとめておきます。
承認の練習方法
・日常会話の中でも、承認を積極的に行う
・何に対しても褒める癖をつける
コーチングスキル「要望」の練習方法
コーチングスキルには「要望」というものがあります。「要望」の定義自体は、一般的な要望と同じです。
コーチングでの要望が少し違うところとしては、相手がもっている枠組みから抜け出すような要望をしていくということです。
人は基本的に自分の考えの中だけで生きています。もっと言うと自分で正しいと思うものだけで世界を作って、その中で生きています。
しかし、実際には知らないだけで、もっと広い世界がある場合がほとんどです。そこから抜け出すように要望を出していくことが、コーチングにおける要望となります。
要望を身につけることのメリットについてお伝えします。
・足を踏み出すための背中を押すことができる
・躊躇している相手を勇気づけることができる
要望することで、知らない未知の世界へ、足を踏み出させるきっかけとなります。そのまま生きていれば知らないまま終わるかもしれない世界を見ることで、劇的な変化が起こり、人生が変わる人も出てくることでしょう。
その背中を押してあげるために、要望を上手く活用してあげてください。
次に、どんな場面で活用していくかについて確認していきましょう。活用する場面は、主に以下のような場面です。
要望を活用する場面
・セールスクロージングをして、迷っているとき
・クライアントが行動を起こしてよいか迷っているとき
どちらの場合も、迷っていて行動に移せない状態です。このとき背中を押すのが要望の役目です。
特にセールスクロージングの場面では、要望が成功するかしないかで売上に直結してきます。「一緒に頑張りましょう」「このサービスを受けることで、あなたは変われます」のように、背中を押してあげてください。
「要望」のスキルは起業家にとってのメリットが大きいので、練習して身につけておくと良いでしょう。
最後の要望の具体的な練習の仕方についてまとめておきます。
要望の練習方法
・日常会話の中でも、要望を積極的に行う
・迷っている人には、背中を押す言葉を投げかけるようにする
コーチングを練習するデメリット
コーチングを練習デメリットについてお伝えします。正直なところ、デメリットはほとんどありません。
習得までに時間がかかってしまうという程度です。
習得までに時間がかかると言っても、日々の起業家としての活動をしながら、スキルアップできる部分が多いため、特にデメリットはないと言って良いでしょう。
ですから、積極的に取り入れていくようにしてみてください。
コーチングスキル習得マニュアル|人数別コーチング練習のやり方
コーチングの練習のやり方についてお伝えします。日々の起業家としての活動をする中でもスキルアップは可能ですが、練習という場を設けることができれば、スキルの習得はより早くなります。
人数別のコーチング練習のやり方について解説しますので、参考にしてみてください。
コーチング練習|一人で練習する場合
コーチングの練習を一人で行う場合には、スマホなどを活用して録画をすると良いでしょう。
セッティング位置としては、コーチングをする相手の目線の位置にセットすると良いでしょう。後で相手からどう見えるかを確認する必要があるからです。
コーチングを行う相手がいないので、相手の反応はあなたの頭の中で再生する必要があります。あなたは脳内で相手の言葉や反応を再生しながら、その言葉に反応もしなければなりません。その反応も含めて、相手に見られるからです。
録画したものを確認する際には、以下の点に注目して確認してみてください。
《チェックポイント》
・相手の話をしっかり聴いていることが伝わるか
・話の内容は分かりやすいか
・不快な振る舞いをしていないか
・受け答えは適切か
・褒めているか
・適切な質問をしているか
・背中を押してくれているか
・自ら行動したいと思えるか
何度も何度も修正を繰り返しながら、練習をしていってください。
コーチング練習|2人で練習する場合
2人で練習をすることができれば、より効果的な練習ができるようになります。1人がコーチ役、もう1人が相手役です。
1人で練習するときと違って、受け答えをしてもらうことができるため、より変化にとんだコーチングの練習をすることができるでしょう。
コーチング練習を行う場合には、相手役に設定を設けておくと良いでしょう。設定を決めることで、同じ相手であっても、様々なバリエーションのコーチング練習ができるようになるからです。
・あまり自分からはしゃべらない人
・本音を隠してしまう人
・考え込んでしまう人
・話はするけど脱線しがちな人
設定はいろいろあるかと思いますので、いろいろ試してみてください。コーチング練習が終わったら、必ず相手役からフィードバックをもらうようにしてください。
フィードバックの内容については、3-1でお伝えしたチェックポイントを中心として確認すると良いでしょう。
コーチング練習|3人以上で練習する場合
3人以上でコーチング練習を行う場合には、さらに効果的な練習が可能となります。
役割としては以下のようになります。
《3人以上でコーチング練習をする場合の役割》
・コーチ役
・相手役
・それ以外の人は、コーチングを見ながらチェックする
3人以上になると、コーチングを第三者的な視点で見ることができます。気になる点をメモしてもらいながら、見てもらうと良いでしょう。
まとめ
「起業家がコーチングを練習すべき理由とメリット」についてお伝えしました。
- コーチングを練習する理由と必要性
- コーチングを練習するメリット・デメリット
- 人数別コーチング練習のやり方
起業家の方も、コーチングの技術を持つメリットは数多くあります。コーチングの傾聴、質問、承認、要望などのスキルは、起業家として活動する様々な場面で有効であるからです。
ビジネスをより安定させたいのであれば、コーチング技術を持っていた方が良いでしょう。今回お伝えした練習内容を踏まえて、ぜひコーチング技術をあなたのビジネスに取り入れていってください。