どうも、仙道です!
会社に所属せず勤めることを辞め、脱サラ起業をしようと考える方も多いかと思います。
しかし、いきなり脱サラをしてしまうと失敗する可能性が高くなります。ここでは脱サラを考えた時に、確認しておくべきチェックポイントと、具体的な脱サラ起業の流れ、やり方について解説いたします。
「脱サラ」について念のためお伝えしておきます。脱サラとは本来「サラリーマンなどの務めを辞めて、自分で事業(起業)をすること」で、「脱サラ」だけで起業の意味を含みます。
ただ今回の記事に関しましては「脱サラ起業」という言葉で説明を行うこととします。
チェック1|脱サラ起業の覚悟はできているか
脱サラ起業をするにあたって、覚悟はできているでしょうか。起業は必ずしも成功するとは限りません。起業するにはリスクがあります。
まずは起業のリスク、デメリットについて確認しておきましょう。
脱サラ起業のデメリット
脱サラ起業のデメリットは、以下のようになります。
《脱サラ起業のデメリット》
・安定した給料がなくなる
・社会的信用がなくなる
・責任を持たなければならない
サラリーマンとして会社勤めをしていれば、給料は安定してもらえるはずです。しかし、起業をした途端に、その安定収入はなくなります。反対に、稼いだら稼いだ分だけ収入になるのは大きなメリットです。
また、会社に所属しなくなることで、社会的信用がなくなります。住宅ローンどころか、賃貸で部屋を借りることすら難しくなるのです。
他にも、ビジネスで起こったことに関しての責任は、全てあなたが取らなければなりません。今までは会社が何とかしてくれていたことも、あなたが代表として責任を取る必要があるのです。
デメリットを受け入れる覚悟はあるか
脱サラ起業には、メリットもありますが、大事なことは「デメリットを受け入れる覚悟があるか」です。
自由な時間、稼いだ分だけ自分の収入になるという、メリットだけに目を向けすぎると、脱サラ起業が上手く行かなかった時に、後悔してしまいます。
そうならないためにも、あらかじめデメリットを知り、覚悟をしてください。
「自分はどんなことがあろうとも、脱サラ起業して成功するぞ!」という熱い思いが起業成功には重要なのです。
デメリットを乗り越えるだけの熱い思いを持って、脱サラ起業をしてください。
チェック2|脱サラ起業時の年齢による違い
年齢によって、脱サラ起業の状況は変わります。ここでは各年代での脱サラ起業について考えてみたいと思います。
各年代についてお伝えしますので、あなたの該当する年代から、先の年代まで見てみてください。
例えば、30代の方は、20代は過ぎているので飛ばして構いませんが、40代、50代は目を通しておくと良いでしょう。もし今、脱サラ起業をしない場合には、どうなるのかを知っておくことは大切なのです。
あなたにとって、いつ脱サラ起業すべき時であるのか、判断する材料にしてみてください。
20代での脱サラ起業
20代のサラリーマンの方は、おおよそ以下のような状況の方が多いかと思います。
《20代サラリーマンの状況》
・社会人経験:少
・家族:いない人が多い
・失敗後のリカバリー:可能
20代での脱サラ起業は、仮に失敗しても、リカバリーが可能であるという点では、良いと思います。失敗しても再就職の道が残されるからです。
ただし、社会人としての経験が少ないため、ビジネスが成功するための知識や考え方、振る舞いなどが身に付いているかどうかという点で、不安が残ります。
以降お伝えする脱サラ起業のチェックポイントや、脱サラ起業までの流れを確認して、脱サラ起業するかどうかの判断をしてください。
30代での脱サラ起業
30代のサラリーマンの方は、おおよそ以下のような状況の方が多いかと思います。
《30代サラリーマンの状況》
・社会人経験:中
・家族:まだ子供が小さい
・失敗後のリカバリー:ギリギリ可能
30代での脱サラ起業は、仮に失敗した場合には、30代前半か後半かで再就職の状況が変わってくるでしょう。
小さなお子さんがいる場合には、特に慎重に考えてください。お子さんが大きくなるにつれて、お金はどんどんかかるようになってきます。
その点を考慮して、以降お伝えする脱サラ起業のチェックポイントや、脱サラ起業までの流れを確認して、脱サラ起業するかどうかの判断をしてください。
40代での脱サラ起業
40代のサラリーマンの方は、おおよそ以下のような状況の方が多いかと思います。
《40代サラリーマンの状況》
・社会人経験:大
・家族:子供がまだ学生
・失敗後のリカバリー:厳しい
40代での脱サラ起業で失敗すると、リカバリーはかなり厳しい状況に追い込まれます。そのため脱サラ起業での成功が、必須条件になってきます。
しかし、必ずしも脱サラ起業が成功するわけではありません。社会人経験も豊富で、知識も人脈もできてきているころでしょうから、適切な流れ取ることで成功の確率は上がってきます。
以降お伝えする脱サラ起業のチェックポイントや、脱サラ起業までの流れを確認して、脱サラ起業するかどうかの判断をしてください。
50代での脱サラ起業
50代のサラリーマンの方は、おおよそ以下のような状況の方が多いかと思います。
《50代サラリーマンの状況》
・社会人経験:特大
・家族:子供も成人
・失敗後のリカバリー:不可
50代での脱サラ起業は、会社での状況を見て行うと良いでしょう。例えば、早期退職制度があるのであれば、活用して起業するのも良いかと思います。
そうではなく、定年までは会社で働きつつ準備をして、定年後に起業をするという選択肢もあるはずです。
経験も豊富で、お子さんの手もかからなくなるころです。第二の人生として起業という選択は、ありなのではないかと思います。
チェック3|家族の同意は必ず取ろう!
脱サラ起業はリスクを伴います。特に項目1でお伝えしたように、「安定収入がなくなる」ということは、家族を巻き込むことになるため、確実に同意を取ってから始めてください。
同意を取るためには、それなりの根拠が必要です。「脱サラ起業したい!」という思いだけで納得させられるほど、簡単ではありません。
脱サラ起業は、家族の一生にかかわることです。あなた自身がよくても、家族が良くなければ、やることは難しいのです。
そのため、項目6でお伝えする流れで進め、「脱サラ起業しても大丈夫」と家族にも思ってもらう必要があります。
家族に納得してもらって、家族にも応援してもらえるような脱サラ起業にしてください。
チェック4|資金面の確認をしよう!
脱サラ起業をする場合には、資金面にも注意してください。主に2つの面で資金を確認していきましょう。
当面の生活費の蓄えはあるか
生きていれば、何をしていなくてもかかるお金があります。生活費です。家賃、食費、光熱費などはかかってしまうものなのです。
毎月かかる費用を算出し、最低でも半年、できれば1年以上は、売上がなくても生活できるだけの蓄えを持っておきましょう。予想外の出費もあるでしょうから、なるべく多めに蓄えておいてください。
起業資金は十分にあるか
生活費とは別に、起業資金は必要です。何をやるかにもよりますが、最低限必要なものや維持費などは算出し、できるだけ多くの蓄えをもっておきましょう。あなたの事業に使えるお金は、多ければ多いほど良いでしょう。
項目6で、脱サラ起業の流れを解説しますので、その流れの中でおおよそ見えてくるかと思います。
チェック5|リスクの少ない起業内容を決めよう!
脱サラ起業で行う事業内容を決める必要があります。いくつかのポイントがありますのでお伝えします。
《脱サラ起業での事業の決め方ポイント》
1:お金がなるべくかからないものを選ぶ
2:会社勤めをしながら出来るものを選ぶ
上記の2つは、他の項目にも絡む内容です。1つずつ解説していきましょう。
お金がなるべくかからないものを選ぶ
お金がかからない事業内容を選ぶことで、4-2でお伝えした「起業資金」を最小限に抑えることができます。
これによりリスクが軽減されることになるのです。脱サラ起業前に用意しておくべきお金が、生活費を基準として考えれば良くなるため、おおよそ算出することが出来るようになります。
初期費用がかかる起業は、スタートの時点から負債を抱えてのスタートとなります。そのリスクは出来るだけ避けた方が良いということです。
会社勤めをしながら出来るものを選ぶ
会社勤めをしながら(つまり副業として始める)起業することができると、多くのメリットがあります。
項目6で詳しくお伝えしますが、副業として起業活動をすることができれば、これまで解説した多くの部分を解消することができるのです。
- 安定した給料がなくなる・・・会社に勤めているのでなくならない
- 社会的信用がなくなる・・・会社に勤めているのでなくならない
- デメリットを受け入れる覚悟・・・まだ脱サラしないので覚悟は不要
- 脱サラ起業時の年齢・・・成功が見えるまでは脱サラしないので関係ない
- 家族の同意・・・成功が見えた状態で話をするので、同意が取りやすい
- 資金面・・・会社から安定した給与をもらいながらできるので安心
会社勤めをしながら、起業を始めることで、ここまで説明してきたことの大半がクリアになります。
そのため、オススメする方法としては、会社に勤めながら副業として起業し、ある程度収入を確保できる確信が持てたら、脱サラ起業するという方法です。
会社勤めしながらすることができる起業内容の例としては、「コーチ、コンサル、セラピスト」などが挙げられます。
次の項目で、オススメの脱サラ起業流れについて解説していきます。
脱サラの具体的な流れとやり方
最初に大まかな脱サラ起業までの流れについてお伝えします。
《理想となる脱サラ起業までの流れ》
1:会社に勤めたまま、副業としてビジネスを開始する
↓
2:起業しても問題ないと判断できたら、脱サラ起業をする
ざっくりとした流れは、上記の流れで脱サラ起業することです。つまり、即脱サラ起業はしないということになります。
副業としてビジネスを開始するために
いきなり脱サラ起業をするのではなく、副業としてビジネスを開始します。副業としてビジネスを行うことで、起業リスクを極限まで減らすことが可能となるからです。
では、どのように進めていけば良いでしょうか。細かいことについては、以下の記事にかなり細かく書いてあるので確認してみてください。
ここでは、上記記事で書かれていること以外の、脱サラ起業で大事になる部分をお伝えします。
1つ目が、「会社の副業規定」についてです。
「会社が副業してはいけない」と明言している場合、最悪クビになる可能性があります。
その場合には、会社の人には絶対にバレないように行うか、在職のままできる範囲の調査や準備などをしていきましょう。
つまり、副業から始める場合でも、多少のリスクはあるということです。ただ、いきなり脱サラ起業をするよりは、遥かにリスクは少ないと思います。
2つめが「実際に行動すること」です。
ビジネスは、実際に動かないと見えないこと、気が付けないことが多々あります。
「とにかく動いてみる」これが非常に大事なことです。特に見込客の意見を聴くチャンスがあれば、積極的に聴くようにしてください。ビジネスを成功させるヒントを得ることが出来るはずです。
起業しても問題ないと判断できたら、脱サラ起業をする
副業をしてみて、「これなら脱サラ起業しても問題ない!」と思えたら、脱サラ起業をします。しかし、この判断基準をミスすると、結局、失敗してしまいます。
脱サラ起業をして良いか判断する材料としては、以下の2点に注意してみてください。
《副業⇒脱サラ起業判断の基準》
・ビジネスにかける時間を増やせば、売上が増える状況か?
・一時的な売上ではなく、長期的な売上が見込めるか?
副業が順調に行き始めて、「そろそろ脱サラ起業してもいいかな?」と思った時に、上記2点を確認してみてください。
「副業に割く時間が足りない」「もっと時間があれば売上がもっと上がるのに」という状況になっていて、長期的にも売上が上がりそうな状況であれば、脱サラ起業をして良い時期であるということです。
まとめ
「脱サラ前に確認すべき起業前の5つのチェックポイント」いかがでしたか?
脱サラ起業をいきなりするには、やはりリスクが高すぎます。できる限り在職中に準備をし、今回お伝えしたチェックポイントについても、合わせて確認してみてください。
最後にチェックポイントをまとめておきます。
《脱サラ起業チェックポイント》
・チェック1|脱サラの覚悟はできているか
・チェック2|脱サラ起業時の年齢による違い
・チェック3|家族の同意は必ず取ろう!
・チェック4|資金面の確認をしよう!
・チェック5|リスクの少ない起業内容を決めよう!
今回お伝えした内容で、脱サラ起業を進めていけば、リスクも少なく脱サラ起業で成功できるはずです。脱サラ起業を成功させるためにも、今回の記事を参考にしていただければと思います。