ステップメールはクライアントのファン化に役立つ手法ですが、「ステップメールが書けない」「書いてるけど反応がない」と悩む起業家も少なくありません。
はじめに|ステップメールシナリオ前提ポイント
コーチ・コンサルなどの起業家がステップメールから集客や売上につなげるには、ステップメールの3つの前提を理解する必要があります。
- 初回でインパクトを与えないと、記憶に残らない
- 基本「最後まで読まれることは稀」
- リストが少ない内はコミュニケーションの濃さで勝負
上記を踏まえてステップメールの内容を構築し、読者(見込み客)を惹きつける形です。
そして、次に押さえるべきなのが、ステップメールの「シナリオ」。シナリオの基本を理解していないと、どんな施策を講じても思った成果は得られないでしょう。
詳しい内容については、次章で詳しく解説します。
ステップメールのシナリオについて
シナリオとは、ステップメールの『筋書き』を意味しており、ステップメールで伝える内容とその流れと考えておけば問題ありません。
実際のところ、「ステップメールが書けない」と悩む起業家の多くは、シナリオを無視していきなり書き始める傾向ですが、それではいつまでもステップメールは書けないでしょう。
まずはシナリオという骨組みを作り、その後から文章で肉付けするのが正しい流れ。読者を惹きつけて集客や売上といった成果を手に入れるために、この点だけはしっかり押さえておいてください。
ステップメールのシナリオ作成手順
ステップメールのシナリオ作成手順は大きく分けて2つです。
- ステップメールの全体像を考える
- 1通1通で伝える要素を具体的にする
各工程でやるべきことを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
【シナリオ作成1】ステップメールの全体像を考える
シナリオ作成1のステップは3つ。
ステップ1:見込み客の現状を考察
まずは見込み客(読者)の現状を考えましょう。参考例のように、現状抱えている不満・不安・恐怖などを明確にしてください。
参考例
- 集客ができない
- 下腹が出てるから水着が着られない
- 年内に結婚したいけどできない など
ステップ2:理想の明確化
悩みを抱える見込み客が「こんな風になれたらな」と望む理想の状態を明確にします。
参考例
- 毎月10人のお客様を集客できる
- モデルのようなキレイな体型になれる
- 素敵な相手が見つかって幸せな家庭が手に入る など
ステップ3:ギャップを知る
ターゲットは「今の満たされない自分」と「手に入れたい理想の姿」との間にギャップを抱えていることになります。
- 「今の満たされない自分」=スタート地点
- 「手に入れたい理想の姿」=ゴール地点
この2つの間にどんな壁・問題・障害があるのかを考えてください。
<参考例>
- スタート地点=集客できない
- ゴール地点=毎月10人集客できる
- 壁・問題・障害
- 何していいのかわからない
- ブログが書けない
- ランディングページが作れない
- ステップメールが書けない
- ライティングが継続できない
- ブログ・ステップメールの反応がない
- モチベーションが続かない
【シナリオ作成2】1通1通で伝える要素を具体的にする
シナリオ作成2では、見込み客が抱える壁・問題・障害を克服するノウハウなどをステップメールで伝えていきます。始めて作る時は、次の6つの要素を中心にすればメールのクオリティが高まりますよ。
- 気づきを与える
- 質の高い情報を与える
- 見込み客に共感する・共感してもらう
- 信頼を構築する
- 考え・価値などを教育する
- 感動を与える
「見込み客が抱える悩みの克服には何を伝えればいいのか」
「どの要素を伝えれば見込み客の悩みを解消できるのか」
上記を考えながら、1通1通の内容を構築してみてください。もし上手く作れない場合は、仙道塾でより詳しい情報を伝えているので、以下リンクからアクセスしましょう。
ステップメールのテンプレ5ステップver.
ここからは、高価実証済みのステップメールテンプレートを紹介します。
見込客をファン化することで、LTVの向上やさらなる口コミの拡散に繋がるため、5つのステップをしっかり押さえておきましょう。
ステップメール|1通目
■プロフィール
■ステップメールの必要性
■プロフィール
自分が何者なのか。どんな人物なのか。それを伝えてください。
プロフィールで意識すること
- 専門家としての権威付け
- 実績
- 事例
読者の興味を惹きつける魅力的なプロフィールの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
・・・↓
ブログのプロフィールの書き方|自然とファンができる書き方
※ステップメールに記載するプロフィールでも有効な方法です。
ステップメール|2通目
■気づきを与える
■質の高い情報を与える
■ 気づきを与える
見込み客がまだ気がついていない問題点・障害・壁などを伝えます。
問題意識が芽生えることで、
- 問題を解決したい!
- 答えがしりたい!
などの、欲求が高まり、次のメールも読んでくれるようになります。
■質が高い情報を与える
自分が持っているスキル・ノウハウ・知識の中で、自信があるものを公開します。
- 読者のためになるもの
- 正直、お金をもらってもいいレベルのもの
そう感じるほど、質の高い情報をステップメールの中で公開してください。
ライバルに盗まれないか?
質が高いノウハウを公開すると、ライバルにマネされるのではないか。そう心配する人は少なくありません。
確しかに無料で公開すれば、マネする人が出てくることもあります。
しかし、読者は「ノウハウ」を好きになるのでなく、ノウハウを提供してくれた人(=自分自身)を好きになってくれます。
自分自身に興味を持ってもらい、自分を好きになってもらえれば、マネした人に見込み客を奪われる心配はありません。
そして、たとえマネをされたとしても、マネした人では、ノウハウの本当の価値を引き出せないものです。
積極的に質が高い情報を発信するようにしてください。
ステップメール|3通目
■共感を生む
■質の高い情報提供
■共感を生む
共感を生むための内容を記載します。特に効果的なのは、見込み客へ自己開示することです。
- 自分の考え方
- 自分の価値観
- 自分の想い
- 自分の失敗談
- 自分のビジョン
自分が持っているものを積極的に伝えることで、興味関心を持ってもらえる上に、信頼関係も築けるでしょう。
参考例
僕は、今でもコーチング大好き人間なのです!
■アンソニーロビンス 氏
■マイケルボルダック 氏
■苫米地英人 氏
■NLP
これらの本に書いている知識を使って、起業初期はブログを作成してました!
最初はマネごとから入ったのです(笑)
恥ずかしいですが、最初はやっぱりマネからですね (;’∀’)
■質の高い情報提供
2通目と同じように質の高い情報を与えてください。
- 読者のためになるもの
- 正直、お金をもらってもいいレベルのもの
ステップメール|4通目
■共感できる内容を強めにアピール
■考え・価値を教育する
■共感できる内容を強めにアピール
「共感・感動の話」の最後の部分で、自分のミッション・ビジョンを熱く語ってください。
自分のミッション・ビジョンを語ることで、読者(見込み客)を自分のファンへと変換させていくことが狙いです。
ミッションとは
自分の使命。自分が責任をもって
やらなければいけないこと。
ミッションは過去の経験から
生まれることが多く、
自分の経験を振り返ってみると
ミッションを見つけやすくなります。
ビジョンとは
自分が実現したい世界。
未来の展望のこと。
自分が今のビジネスを通して
どんな未来を実現したいのか。
それを熱く語ってください。
■考え・価値を教育する
自分が持っている価値観や見込み客がまだ知らない価値観を伝える(教育する)必要があります。
そして、価値の教育をする時は次のポイントを意識してください。
<ポイント:“さりげなく”行うこと>
『お客様の声』などを活用して、自分の商品・サービスがもたらす価値を見込み客に伝えてください。
- 売上が3倍になりました!
- 集客の悩みがなくなりました!
上記のような声を掲載することで、見込客に商品・サービスの価値を伝えられます。
ステップメール|5通目
■ 質の高い情報を与える
■ 共感・信頼・感動に繋がるメッセージ
■ この後もメルマガを読むメリット
■質の高い情報を与える
ここまでのステップ同様、見込み客にとって価値のある情報を公開します。ここでも自分目線ではなく、「見込み客にとって」というポイントを忘れてはいけません。
■共感・信頼・感動に繋がるメッセージ
共感・信頼・感動に繋がるメッセージで、ステップメールを締めくくりましょう。
自分の体験・経験を通して、見込客に伝えたいことや見込客に気づいて欲しいことを記載し、自分のミッション・ビジョンも発信してください。
■この後もメルマガを読むメリット
ステップメールの最後には、今後自分のメルマガを読むメリットを伝えましょう。
- どんな情報を配信してくのか
- どんな価値があるのか
- どんなペースで配信しているのか
7通目まで読んでくれた見込客が、「今後もメルマガを読んでくれるように」しっかりメリットを伝えることが重要です。
<参考例>
今後は〇〇などの内容を
1日1通、配信していきます。
もし必要でない場合は、
下記のリンクから解除してください。
→ 解除URL
ステップメールの読者がファン化する3つのポイント
ここからは、クライアントにファン化してもらうためのポイントを3つ解説します。
いずれも決して難しくはないので、今後ステップメールを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ポイント1:予告
すべてのステップの最後に「予告」を入れる。
参考例
明日は○○の内容を送ります。
楽しみにお待ちください!
ポイント2:ワークを入れる
ステップメールの中に質問やワークを入れていき、返信させることで、読者との関係性が構築できます。
- 7ステップ中、2つぐらい
- 2通目、4通目、がオススメ
参考例
「このワークに3日以内に返信ください、
返信くれた方には個別のアドバイスを
差し上げます」
ポイント3:特典、動画を利用する
ステップメール7通が完成した後に、特典、動画を付属するのも有効です。
特典の数は1~2点あれば十分でしょう。4通目か7通目ぐらいでプレゼントしてあげると、プレミアム感や達成感がでるためおすすめ。
ステップメールを書く時の注意点
ここからは、ステップメールの核であるシナリオを書く時の注意点を見ていきましょう。
- 営業色は控えめにする
- 間延びしたシナリオや凝った分岐は不要
- 1通1通手を抜かずに作成する
- タイトルも非常に重要
ステップメールの効果を最大化するためにも、ぜひ参考にしてください。
営業色は控えめにする
ステップメールの目標は商品・サービスを買ってもらうことですが、あまりに営業色が強すぎると購読を解除されてしまいます。
間延びしたシナリオや凝った分岐は不要
初めてのステップメールでは、見込み客の心理状態に合わせて長いシナリオを作ったり、細かい分岐を作りたくなるものですが、まずは3ステップ程度のシンプルな構成にしましょう。
こうしたノウハウも仙道塾にて細かくお伝えしているため、ぜひ無料動画からチェックしてみてください。
1通1通手を抜かずに作成する
ステップメールは継続していくうちに「続けること」が目標になってしまい、1通あたりの内容が薄くなるケースがあります。当然ながら、そんな状態では登録者が離れてしまうため、基本的に1通たりとも手を抜いてはいけません。
魅力的なタイトルを付ける
どんなに素晴らしいシナリオを書いても、登録者に読んでもらえないことには意味がありません。
そこで重要となるのが、ステップメールの『タイトル』です。読者が思わず読みたくなるようなタイトルこそ開封率アップに必要不可欠。
最初は難しいかもしれませんが、以下の記事に実践的な方法を記載しているので、本記事と併せて参考にしてください。
・・・
読まれるメルマガタイトルを作る16の方法
ステップメールのシナリオテンプレで売上をアップさせよう
本記事では、ステップメールのシナリオを作る方法やテンプレートを解説しました。
ステップメールのシナリオは大きく分けて2つの工程に分かれており、初心者でも簡単に構築できます。
- ステップメールの全体像を考える
- 1通1通で伝える要素を具体的にする
また、本記事で触れた注意点も参考にすれば、よりステップメールの成功率が高まるため、現在ステップメールの作成が難航している方は、ぜひ参考にしてください。