個人事業主の副業税金対策は?会社員でも知っておきたいポイントを解説

仙道達也
どうも!仙道です!
個人事業主として副業に取り組むうえでも、税金はつきまといます。きちんと対策しなければ過剰に支払ったり、逆にお金が足りなくなったりするので、事前知識を十分に備えておかなければなりません。
そこで本記事では、個人事業主が押さえておくべき税金の種類や具体的な対策を解説します。無駄なく適切に税金を支払い、健全に副業に取り組みたい方はぜひ参考にしてください。
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副業として取り組む個人事業主の税金の仕組み

まずは、個人事業主にとっての税金の仕組みを解説します。

副業・本業関わらずこれは共通事項となるため、しっかり押さえておきましょう。

所得税の基本構造

個人事業主として得た収入は「事業所得」として扱われ、所得税の課税対象になります。所得税は所得金額に対して累進課税方式が適用されるため、利益が大きくなるほど税率も上がる仕組みです。

会社員としての給与所得と合算される点を考慮しなければいけません。経費をきちんと整理することで所得を圧縮し、税負担を適切に抑えられます。副業の利益が増えてきたら、各種控除や青色申告の特典を活用して、賢く節税を実現すると良いでしょう。

住民税や事業税への影響

副業収入が増えると、所得税に限らず住民税や事業税にも注意が必要です。住民税は所得に応じて自治体から課される税金で、給与だけの場合と比べて引かれる金額が増える可能性があります。

また、ある程度の所得を超えると個人事業税が発生するケースがあるでしょう。これは業種によって非課税になる場合もあるため、事前に業種区分を確認してください。税金を把握せずに事業規模を拡大すると、予想外の出費に戸惑うリスクが高まります。


個人事業主の開業届と青色申告のポイント

個人事業主の税金対策には、開業届・青色申告も重要なポイントになってきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

開業届を出すタイミングとメリット

個人事業主として副業を始めるなら、開業届の提出が基本になります。提出期限は開業日から1か月以内が望ましいですが、多少遅れても受理されるケースが多いです。開業届を出すことで、事業所得として認められ、さまざまな税務上の優遇を受けられるでしょう。

また、屋号を公に使用できるようになるため、信用度を高める効果も期待できます。ただし、開業日を遅らせて提出すると、青色申告の申請タイミングにも影響するため注意してください。

青色申告で節税を狙う

青色申告は、複式簿記と呼ばれる帳簿管理を行うことで大きな特典が受けられる申告方法です。青色申告特別控除によって、最大65万円を所得から控除できるため、実質的に節税効果が高まります。

副業とはいえ、収益がある程度大きくなるなら、青色申告に切り替える価値は十分にあるでしょう。電子申告を使えば手続きがスムーズになり、記帳の自動化をサポートするクラウド会計ソフトも充実しています。手間を惜しまず仕組みを整えれば、長期的に見て大幅な節税が期待できます。


副業個人事業主の税金が把握するための帳簿管理対策

確定申告においては帳簿管理も非常に重要です。無駄なく経費を申告できるよう、普段から実施するようにしてください。

日々の記録とレシート整理

副業で個人事業主として活動する際は、日々の売上や経費をこまめに記録することが欠かせません。レシートや領収書の内容を放置すると、後から探す手間が増えるだけでなく、申告ミスの原因にもなるでしょう。

帳簿を整備する場合、売上・仕入・経費などのカテゴリーに分けると、整理がしやすくなります。クラウド会計ソフトを利用して自動取り込み機能を使えば、銀行口座やクレジットカードの明細が自動で連携されるため、経理作業の効率が上がるでしょう。

年度末の決算と確定申告

個人事業主の会計年度は1月1日から12月31日までと決まっています。年度末を迎えたら、売上や経費を集計し、決算書を作成して確定申告を行いましょう。白色申告でも帳簿が義務化されているため、早めの段階から記録を整える必要があります。

青色申告の特別控除を受ける場合は、適切な形式で帳簿をまとめ、期限内に税務署へ提出してください。計画的に決算処理を進めると、本業と副業の両立でも混乱を最小限に抑えられます。


個人事業主の副業が会社にバレないための税金対応

ここからは、会社に副業がバレないための税金対策を解説します。

なお、今回は本業が副業を許可しており、何らかの理由でバレたくない方に向けた対策となります。もし禁止されている場合は、以下の記事を参考に取り組んでみてください。

副業禁止でもFXはOKな理由は?メリット・デメリット、おすすめの仕事も解説

住民税の普通徴収を利用する

会社員の場合、副業による所得を給与からの天引き(特別徴収)で納付すると、住民税の金額が増えた際に会社が気づく可能性があります。そこで、副業分の住民税のみ「普通徴収」に切り替える方法がとられる場合もあるでしょう。

普通徴収にすることで、自宅に納税通知書が届き、直接自治体に納付する形となります。ただし、申請方法やタイミングによっては認められないケースもあり、自治体の運用ルールをよく確認することが大切です。

就業規則と副業の届け出

副業を始める前に、まずは自社の就業規則を確認してください。会社によっては副業禁止や事前申告が必要な場合もあります。税金面のテクニックだけで隠し通せるわけではなく、もし会社の規定を破っていると分かった時のリスクは大きいでしょう。

堂々と副業を行える状況であれば、安心して税務処理に専念できます。結局のところ、会社とのトラブルが生じるよりも、ルールを守って個人事業主として成長する方が長期的にメリットが大きいです。


節税につながる各種控除と経費

次は、控除と経費について見ていきます。いずれも個人事業主の節税につながる方法なので、ぜひ参考にしてください。

事業所得の経費計上の範囲

個人事業主の強みは、事業に関わる支出を経費として計上できる点にあります。例えば、パソコンや作業スペースの家賃、通信費などは業務に必要ならば原則として経費に含められるでしょう。

ただし、プライベート利用との区別があいまいだと税務調査の際に問題視される可能性があります。自宅兼事務所の家賃などを按分する場合は、合理的な割合を証明できる書類を用意しておくと安心です。適切な経費管理は節税効果を高めるため、細かなルールを学びましょう。

各種控除で負担を軽減

基礎控除や扶養控除など、所得控除を適用することで納付する税金額が減らせます。医療費控除や寄附金控除なども、該当する支出があれば積極的に活用しましょう。さらに、青色申告者であれば青色申告特別控除も組み合わせることで、大きな節税効果が見込めます。

これらの控除を正しく利用するには、日頃から領収書や証明書類を整理しておくことが大切です。抜け漏れを防ぐには、チェックリストを作るとスムーズに管理できるでしょう。


個人事業主の副業における社会保険や年金への影響

次は、個人事業主が副業に取り組むうえでの社会保険・年金への影響を解説します。

副業収入が増えた場合の注意

会社員であっても、副業による事業所得が大きくなると社会保険や年金の負担が変わる可能性があります。健康保険組合や厚生年金への加入状況によっては、収入の増加で本業側に影響が出る場合もあるでしょう。

特にフリーランスや個人事業主専業へ移行を考えている人は、国民健康保険や国民年金の保険料も計算に入れておく必要があります。いざという時に困らないよう、事前に試算して資金計画を立てるとリスクを抑えられます。

確定拠出年金や個人年金の活用

副業で得た収益を将来に備えるため、確定拠出年金(iDeCo)や個人年金保険を検討するのも一手です。これらは掛金が所得控除の対象になり、結果的に節税と資産形成を同時に狙えます。

会社員の場合、企業型確定拠出年金との併用が制限されるケースもあるため、制度の内容をよくチェックしましょう。長期的な目標を描きながら、副業の利益をどう活かすか考えることで、安定した老後への準備を早めに始められます。


副業個人事業主が税金トラブルを防ぐための対策

最後に、個人事業主が税金トラブルを避けるための対策を解説します。

安全に副業を行うためにも、ぜひ参考にしてください。

税務調査に備えるための基本知識

副業を行う個人事業主でも、税務調査の対象になることはあります。とりわけ経費の精算や所得の申告が不明瞭だと、指摘される可能性が高まるでしょう。調査に来たからといって不安になる必要はありませんが、帳簿や領収書がしっかり管理されていないとトラブルに発展しがちです。

事業内容や金の流れを論理的に説明できるよう、日頃から丁寧な記録を心がけてください。後ろめたさのない状態であれば、調査をスムーズに乗り切れるはずです。

税理士や専門家への相談

個人事業主として副業を始めてから税金まわりに不安を感じる場合は、早めに専門家の力を借りるのもおすすめです。税理士や公認会計士に依頼すれば、帳簿作成や申告手続きのアドバイスが得られるでしょう。

自身の時間を節約できるだけでなく、節税のノウハウも教えてもらえるため、結果的に得をする可能性があります。自分の苦手分野をアウトソースすることで、本業と副業の両立も円滑に進められるでしょう。


副業個人事業主は税金対策して手取りを確保

本記事では、副業個人事業主が行うべき税金対策や、青色申告についても解説してきました。

会社員が副業で個人事業主となり、安定収入に加えて新しいキャリアを切り拓くケースが増えていますが、税務面の管理は欠かせないポイントでしょう。開業届や青色申告のメリットを活かしながら経費、控除を活用して少しでも手取りを残せるようにしてください。

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