どうも、仙道です!
コーチングに欠かせないスキルとして『承認』があります。クライアントはコーチに『承認』されることで以下のようになります。
・行動力が上がる
・モチベーションがアップする
・少しずつでも結果が出るようになる
コーチングに欠かせない承認スキルでクライアントが手にするもの
コーチングを行うとき。クライアントは自分の言葉や現状を認識できていない場合があります。そんな時、承認スキルを使うことでクライアントは自分の言葉や現状を知ることができるのです。自分の言葉や現状を知ることでクライアントが進む方向性を明確にしたりモチベーションをあげる事ができます。
達成感を味わう
成果を出したクライアントをコーチが承認すると、クライアントは達成感を味わうことができます。達成感は登山で言うと〇〇合目のような目安になります。クライアントの目標までどのくらいの地点かを知れるのです。
達成感を感じたときにクライアントは「頑張ってきてよかった」「やってきたことは間違ってなかった」と、コーチに承認されたところまでの自分に自信を持つことができます。
クライアントにとって自信は先へ進むためのモチベーションにもつながります。ですので、達成感を感じることはとても重要なのです。
成功体験
承認は達成感とともに成功体験をクライアントが味わうことができます。成功体験は大きな自信になります。また『やる気ホルモン』と呼ばれているドーパミンの分泌をうながしてくれるのが成功体験です。成功体験をすることでクライアントは次の目的に向かって精力的に取り組めるのです。
【クライアントが成功体験を味わう過程】
1. 何らかの成果などをクライアントが出す
2. コーチが承認する
3. クライアントは一定の成果を出せたと感じる(成功体験)
4. 次の目的に向かって精力的に取り組む
クライアントが成功体験を味わう過程でお伝えした『何らかの成果』について補足です。成果は大きな成功じゃなくても問題ありません。- ブログ記事の更新数
– 行動のスピード
– 取り組む姿勢上記3つのような普段の行動を切り取って承認してあげることで、クライアントは成功体験を味わうことが出来ます。些細なことでも良いのクライアントの成果を見つけてあげるのもコーチとして重要な役割です。
成功体験は成長と自信につながる
コーチングを行う際にクライアントが成功体験を感じるのは重要なことです。なぜなら、成功体験はクライアント自身の活動の答え合わせになるからです。なにが自分にとって正解だったのかを肌で感じる事が出来るからです。
成功したことはクライアントの成長に大きな影響を与えます。また、成功体験を感じたとしても失敗した部分や改善点などが見えてきます。失敗や改善点の修正に取り組むことで成長に繋がります。失敗や改善点はコーチングを行うときにも活用することも出来るので大切なのです。
クライアントが成功体験を感じる時
もっともクライアントが成功体験を感じるときはクライアント自身の顧客が成果をあげた時。クライアント自身の収益アップしたときなどがあります。ほかにもコーチから承認されたときにも成功体験を感じることができます。なぜなら、アドバイスや学びを与えてくれるコーチからの承認は評価されているとクライアントは感じる為です。
自己評価が高まる
【自己評価とは】
起業家として成功するために必要な『セルフイメージ』のことです。セルフイメージは自分が『自分自身に対して』持つイメージです。このイメージを高めることが成功のカギといえます。自己評価はクライアント自身で高めるものです。ただ、コーチからの承認によって高めることも出来るのです。
自己評価はクライアントの行動を形成していくものです。承認によってクライアントの自己評価を高めてあげることで行動に迷いがなくなっていきます。また、成功への指針を示してあげることに繋がります。
コーチングで重要な2つの承認スキル
コーチングのときに使う『承認』には代表的な2つのスキルがあります。これからお伝えする2つのスキルを使うことで、クライアントはコーチから認められていると実感するのです。認められたという実感はクライアントの自信・モチベーション・行動などに大きく影響します。それほど大切なスキルなのです。
承認スキルその1:3つのメッセージ
クライアントを承認していると適切に伝えるための『3つの承認メッセージ』が1つ目のスキルです。承認メッセージはどんな目線で伝えるかがカギを握ります。
クライアント目線の承認メッセージ
コーチが直接クライアントを承認します。直接、承認されることでクライアントは評価されていると実感することができます。コーチからの評価はモチベーションをアップさせる効果もあります。
■クライアント目線での承認の例
「あなた(クライアント名)は本当に頑張っていますね。」
「短期間での、あなたの成果はすばらしいですよ。」
例のように『あながは〇〇ですね』というようなクライアント本人の成果や取り組みなどを承認するのが重要です。ただ、自分に自信がないクライアントなどはコーチの承認を否定する場合があります。否定された場合はメッセージの効果がありませんので、次にお伝えしている『わたし目線』で承認メッセージを伝えるとよいです。
わたし目線の承認メッセージ
クライアントの頑張りや結果などを受けて『わたしがどのように思ったか』を伝える承認メッセージです。コーチの目線から受けた承認はクライアントが否定しにくいと言えます。なぜなら、あくまでコーチが考えていることだからです。また、わたし目線の承認メッセージはクライアントが充実感や達成感を覚えやすい。というメリットがあります。
■わたし目線での承認の例
「あなたの頑張りには本当に頭が下がります。素晴らしいです。」
「結果がでてよかったですね。自分のことのように嬉しいです。」
わたし目線。つまりコーチ自身からの承認はクライアントの自信・やる気に繋がります。コーチからの承認はクライアントにとって嬉しいものです。承認で感じた嬉しさは『ドーパミン』という、やる気に影響するホルモンを分泌します。
ドーパミンを分泌したきっかけを人間の脳は何度も求めたがります。つまり、コーチからの承認を求めるということです。この脳の習性をうまく活用してクライアントにやる気や自信を持ってもらうのが『わたし目線』のメッセージなのです。
社会目線の承認メッセージ
社会目線とはクライアントとコーチを除いた人たちの目線です。この承認メッセージは社会や世間などの目線から行います。
■ 社会目線の承認例
「私のコーチ仲間が〇〇さんの文章が素晴らしいと褒めてましたよ」
「〇〇さんのクライアントの△△社の社長がコーチングを受けたおかげで業績が上がったと新聞のインタビューに答えてましたよ」
社会目線の承認メッセージをコーチングに取り入れると、わたし目線での承認メッセージ以上に充実感や達成感をクライアントが感じることができます。承認の効果を最大限に活かしたい場合はもっともオススメします。
■承認メッセージをコーチングに使う時の注意点
承認メッセージを伝えるときに大げさに伝えるのは良いですが、絶対にウソは言わないでください。ウソがバレたときにはクライアントはがっかりしてモチベーションを大きく下げてしまいます。また、コーチとしての信頼を損なってしまいます。活動を続ける上で大きな支障になる場合もありますので注意しましょう。
コーチングに活用できる3つの承認
コーチングで使用する承認方法を3つお伝えします。
BE(存在)
人間の根源的な欲求と言われる『存在』の承認。人が最も満たされたいと思っている欲求で欲求ですのでクライアントを承認するときに大きな効果を発揮してくれます。
【存在を承認するコツ】
存在を承認すると言ってもクライアントのどの部分を承認したら良いかわかりにくいので説明します。存在とは例えばクライアントの意識・やる気や姿勢・考え方・個性などクライアント自身の人間性を褒めることがコツです。
DO(行動)
クライアントの『行動』を承認します。コーチングを受けて活動を褒めることでクライアントが自信や達成感を覚えることができます。
【行動を承認するコツ】
行動の変化を承認するようにします。例えば、行動のスピード・技術の向上・作業量などです。行動の変化を承認するときには些細な変化でも見つけてあげるのがコツです。
HAVE(成果)
『成果』の承認はシンプルです。実際にクライアントが出した成果を承認してあげるだけです。シンプルなので誰でも簡単にできるので効果は比較的うすいです。
【3つの承認の関係性】
成果というのはクライアントの意識や姿勢(BE)と行動(DO)によって決まっていきます。意識が低いクライアントが行動をしたとしても、大きな成果は挙げられませんよね。つまり、コーチングでクライアントに成果を出してもらうには『存在』と『行動』の承認を行いモチベーションを高め自信をつけさせることが重要です。
3つの承認を活用する際、『存在』と『行動』の承認がカギです。『存在』と『行動』の承認をとくに活用していくとクライアントからの信頼やクライアントの結果につながります。
コーチングで承認スキルを使う時の3つの注意点
承認スキルを使うときに、ここでお伝えしている注意点に気をつけてください。でなければ、今までお伝えしてきた承認のスキルが意味のないものなってしまいます。
真実だけを伝えるようにする
クライアントを承認するとき、真実のみを伝えるようにしてください。なぜならウソはクライアントの成長を妨げるからです。もし、ウソの承認でクライアントが自信をつけたとしても、ウソなのでつけた自信を失ってしまう場面が必ず出てきます。
ウソの承認はクライアントの時間を無駄にしてしまいます。また、コーチの信頼も大きく損なってしまいます。コーチングを行うさいに信頼関係はとても重要です。お互いのためにも必ず真実のみ伝えるようにしてください。
比較をしない
ライバルと比較をしてしまうとクライアントは他人を基準にして活動するようになってしまいます。本来、自分のためにコーチングを受けているはずのクライアントですが他人を基準にするようになると以下のような弊害がでてきます。
– 常に自分より実力のある人と比較するので自信を持ちにくい
– ライバルが新しいことを始めると気になって自分の作業に集中できない
– 自分の商品やサービスに自信を持てなくなる
比較をすることでクライアントは自分の活動に自信を持てなくなっていきます。自信はモチベーションにも大きく関わっていきます。
比較をしないように承認するには『コーチングに活用できる3つの承認』を使うのがコツです。
『コーチングに活用できる3つの承認』は比較ではなく『私・あなた・社会(世間)』どれかの目線で承認するので誰かとの比較になることはありません。
承認はクライアントにゆだねる
コーチングで承認したとき、クライアント自信がコーチの承認を認めないときがあります。そんな時は無理に認めさせる必要はありません。
承認を受け入れるのはクライアントしだいです。無理に自分の承認を押し付けることはクライアントとの信頼関係が保てなくなる可能性があります。なぜなら、承認を押し付けられるとクライアントは「このコーチは私の話を効いてくれない」「私を理解してくれない」と感じてしまうからです。
クライアントに承認を委ねる心構え
自分がクライアントに対して行う承認は、あくまで自分の意見だと理解することです。また、クライアントも1人の人間で自分の考えを持っているということを認識しましょう。
自分とクライアントは違う人間で考え方も違うという認識を持つことで、クライアントに自分の承認を押し付けることがなくなります。
コーチングの承認スキルの磨き方
コーチングの承認スキルを活用する自信がない方もいらっしゃると思います。そこで、承認スキルの磨き方をお伝えしていきます。
誰にでも敬意を持って接する
クライアントを承認するさいに重要なのは相手に敬意を示すことです。敬意のない人にいくら承認されても、クライアントの自信や達成感につながることはありません。
敬意とは『相手をうやまう気持ち』です。うやまうとは『価値あるものとして大切にする』という意味ですよね。つまり、クライアントを価値ある人間として大切にあつかう気持ちを持つということです。
敬意を欠いたらどうなるか
敬意を欠いてしまったら、クライアントは学ぶ意欲を失ってしまったり、最悪コーチから離れてしまいます。なぜなら、自分を大切に思ってくれない起業家のコーチングは受けたくないからです。
敬意を示すコツ
敬意を示すコツとしては、クライアントの良いところも悪いところもすべて受け入れることです。すべてを受け入れてもらったクライアントは「コーチの前ではどんな自分でも良いんだ」と感じます。受け入れられたという気持ちは『尊重されている』という安心感につながるのです。
伝え方を学ぶ
伝え方の書籍が多く出版されています。これらの書籍で伝え方のコツを学ぶと良いです。言葉ひとつで人の感じ方や捉え方は大きく変わります。承認のときに良い伝え方を使うとより承認の効果を上げる事ができます。
伝え方を学ぶ方法として以下3つの方法があります。- 書籍から学ぶ
– 自分の体験から学ぶ
書籍から学ぶ
伝え方の書籍は実はかなり多く出版されています。心理学や脳科学などの視点で書かれているもの。作者の実体験から書かれているものなど、さまざまな伝え方の本があります。ここでは伝え方の書籍の選び方についてお伝えしていきます。
伝え方の書籍の選び方
伝え方の本で、もっとも参考になるものは『実体験をもとにしている本』です。なぜなら、作者が実際に経験したという事は、自分も似たような経験をする可能性があるからです。また、本に書いてある内容。特に伝え方の失敗やトラブルなどを解決した話は、自分の失敗やトラブルの回避や解決に役立ちますよ。
書籍の内容を実践してみる
せっかく実体験をもとにした本を読んでも実践しなければ身につきません。ですので、まずはコーチングを行う際に使ってみましょう。自転車も実際に乗って練習しないと絶対に乗れないのと同じです。そして、クライアントの反応をみて本で学んだ内容が自分にとって活用できるのかを判断していくことで自分にとってより良い知識が身についていくのです。
自分の体験から学ぶ
実生活を送るうえで誰かと会話をしない事は無いですよね。会話をしているときは伝え方を学ぶチャンスなのです。なぜなら、自分の話がちゃんと伝わっているか、相手の伝え方に対して自分はどんな感情を持つのかを、知ることができるからです。会話は何かを伝えあうことで成り立るので学ぶチャンスなのです。
■日常会話から伝え方を学ぶ流れ
2. 自分が伝えた時の相手の表情やリアクションを見る
3. 表情やリアクションで良い伝え方か悪い伝え方かを判断する
4. 相手の伝え方に対しての自分の感情を見る
5. ポジティブな感情かどうかを見て良い伝え方かを判断する
相手の表情やリアクションと自分の感情で良い伝え方なのかを判断していきます。ここで見つかった伝え方は、リアルなものですのでクライアントにも使える伝え方なのです。※感じ方には個人差がどうしてもあります。その事は理解した上で活用してください。
コーチングで承認スキルを活用することで、クライアントは自信や達成感を味わう事ができます。自信や達成感は成果を出すまでのモチベーションにつながったり、コーチとクライアント感の信頼関係を築くことにも役立ちます。
承認のスキルを使ってより良いコーチライフを送ってください。