【コーチ必見】クライアントが結果を出すコーチングの方法

どうも、仙道です!

コーチ、コンサル、セラピストなど起業家としてクライアントを抱えたとき、クライアントとなるお客様の成長が見えることに喜びを感じる人は多いかと思います。

クライアントが成果を出すことが出来れば、自身の実績にもなり、クライアントも喜ぶというWIN-WINの関係を作ることができます。

ここでは、クライアントが成果を出すための効果的なコーチングのやり方について解説いたします。

コーチングとは?

 

コーチングのやり方についてお伝えしますが、定義と併せて、確認しておいた方が良いことがあるので、先に確認しておきましょう。

《コーチングとは?》

対話を重ねることで、クライアントの目標達成をサポートすること

コーチングの定義にもあるように、コーチングは「サポート」するだけです。この大前提を忘れてしまうと、コーチングではなくなってしまいます。

つまり、コーチ側から何らかの知識を教えるわけではないのです。クライアント本人が目標を見つけて、目標に到達するために現状を知り、動き出す。そのサポートをするに過ぎません。

「これをやりなさい」「次はこれをやりましょう」というような、指示するわけではないことを知っておいてください。

もちろんコーチ以外の起業家の方も、コーチの技術を活用する場面があるはずです。ある場面では知識を教え、ある場面ではコーチのようにクライアントのサポートをする。

場面ごとにコンサル的な面や、コーチ的な面を使い分けることで、よりクライアントが成果を出しやすくなるわけです。

上手く活用できるように、今回はコーチングについて解説していきます。

《コーチングのやり方手順》

1:セットアップ
2:目標の明確化
3:現状の確認
4:目標と現状の差の確認
5:計画を立てる

以上の手順について解説していきます。

 

結果がでるコーチング①|はじめにセットアップしよう

セットアップする

適切なコーチングを行うためには、コーチとクライアントの関係性が良いということは重要です。コーチとの関係性ができていないと、何でも話してくれる状況にならず、クライアントの状況を把握しにくくなります。

コーチングでは、クライアントの奥底に眠る記憶や感情まで、掘り下げていくことが多いため、話しやすい関係性を構築できないことは致命的です。

関係性が構築できないと、クライアントを正確に把握することができないため、コーチングのスタートラインにも立てないということです。

クライアントが、目標の場所に到達するためにも、まずはセットアップを行い、関係性を構築しましょう。

セットアップとは、あなたとクライアントの両方ともが、コーチングに入れる状態を作ることを指します。早速確認していきましょう。

 

信頼関係を構築する

コーチングを行う際に、「信頼関係」を構築しておくことは重要です。また、最初に行うべきことでもあります。

あなた自身が信頼されなければ、クライアントは本音を話してくれません。本音を話してくれなければ、コーチングは成功しないといっても過言ではありません。

コーチングを成功させるためにも、信頼関係の構築は重要課題となるわけです。

では、どのように信頼関係を構築していけば良いでしょうか。具体的にはいくつかのポイントがあります。以下にまとめてみます。

《信頼関係を構築するためにすべきこと》

・あなたがクライアントを心の底から信頼する
・(あなたが)自己開示をすること
・しっかりと話を聴くこと(傾聴)

傾聴に関して気になる方は、クラアントを成功に導くコーチングスキルで紹介している傾聴スキルをご参照ください。

自己開示について、少しだけ補足しておきます。「自己開示をする」ということは、言い換えれば「自分の内面を見せる」ということになります。

普通、人が内面を見せるのは、「信頼のおける人」に限ります。たまたま出会った他人に、いきなり自分の素性や悩みを打ち明けることはないのです。

あなたが自己開示をすることで、クライアントに対して「あなたのことを信用しているよ」というメッセージになるわけです。自己開示により、あなたが信頼していることを示したことで、クライアントも安心して、あなたのことを信頼できるようになるのです。

何をテーマにコーチングをするのか

「何をテーマにコーチングをしていくのか」を決めておかなければ、コーチングを進めることはできません。クライアントが持つ「悩み」や「改善したいと思っていること」について、ヒアリングしていきます。

最初の段階では、ざっくりしたテーマとなることが把握できれば問題ありません。より具体的に落とし込みは、次以降の項目で行っていきます。この段階では、テーマを決めておきましょう。

「今、なにか困っている(悩んでいる)ことはありますか?」
「何かもっと良くしたいと思っていることはありますか?」
「何か怒りを感じることはありますか?」

このような質問をして、クライアントが抱えている問題点を見つけていきましょう。

・職場での人間関係
・家族との関係
・仕事
・恋愛

いろいろな問題があるかと思いますが、まず「テーマ」を確定させましょう。

 

進め方に関する合意を取る

コーチングは「目標達成へのサポートをすること」です。そのため、コーチが勝手にいろいろと決めて進めていくものではありません。

クライアント自身も納得する進め方を確認していく必要があるのです。もし合意を取らないままコーチングを進めてしまうと、クライアントが途中で投げ出す可能性が高くなります。

自らの意思ではなく、コーチ側にやらされている感が出てくるからです。何かが決まるたびに、その都度合意を取っていきましょう。

「この進め方で良いですか?」
「目標はこれで良いですか?」

このように、1つ1つ合意を取りながら進めてください。

 

結果がでるコーチング②|目指す目標の明確化

目標の明確化

クライアントの具体的な目標を明確にできなければ、コーチングを始められません。ゴールが見えないまま、走る出すことはできないのです。

コーチングは明確化された目標を達成するために行われるものです。ゴールが決まらなければスタートを切ることができませんから、以下でお伝えする手順で、クライアントの目標を明確にしてください。

達成したい目標の確認

クライアントに、達成したい目標について確認していきましょう。以下のような質問を行うことで、目標が明確になっていくことでしょう。

《目標明確化の質問》

・あなたが達成したい目標は何ですか?
・あなたはどのようになりたいですか?
・どんな状態になれたら嬉しいですか?

ただ、この工程は非常に重要ではあるものの、非常に難しい工程でもあります。コーチングをしていく過程で、クライアントすら気が付いていない部分が、後から出てきたりするからです。

コーチングをしていく中で、気になることが出てきた場合には、都度目標の確認をしてみると良いでしょう。

 

目標は何のために達成するのか

クライアントが口にした目標は、「何のために達成するのか」を明確にしましょう。以下のような質問を行うことで、明確になっていくことでしょう。

《何のための目標であるか確認の質問》

・なぜ(何のために)その目標を達成したいのですか?
・目標を達成したい理由は何ですか?

ここで答えが明確に出てこない場合、目標自体がズレている可能性があります。その場合は、目標から見直しをしてください。

真剣に捉えることができないと、コーチングをいくら行っても、クライアント自身が真剣に取り組んでくれません。「目標を達成したい理由」を明確にしましょう。

 

達成すると何が手に入るのか

クライアントに「目標達成した後のこと」をイメージしてもらうことは大切です。そのイメージが具体的であればあるほど、コーチングをした時のクライアントの変化が大きくなります。

以下のような質問を行うことで、明確になっていくことでしょう。

《手に入るものの確認の質問》

・目標を達成したら、何が手に入りますか?
・目標を達成したら、どんな状態になりますか?

 

達成度合いの判定基準を決める

目標を決めて、コーチングを行っていったとしても、達成の度合いを確認できなければ、コーチングが上手く行っているのか確認することができません。

判定基準を決めることは、あなたのためにも、クライアントのためにも、設定しておいた方が良いでしょう。

クライアントは日々少しずつの変化では、コーチングが本当に役に立っているのか分かりません。そうすると、あなたのコーチングを受けている意味を見出せなくなり、途中でやめてしまいます。そうならないためにも、達成の度合いを判定する基準を設けておく方が良いでしょう。

例えば、人間関係の改善であれば、「毎日挨拶するようになった」「挨拶に一言付け加えるようになった」「少しだけど会話になった」のように、段階的に判断の基準を設けておくと成長を実感しやすくなります。

クライアントと確認をしながら、達成度合いの判定基準を決めていくと良いでしょう。

 

結果がでるコーチング③|スタートである現状を知る

スタート地点を知る

スタート地点を把握できなければ、スタートを切ることができません。現状の状況を正確に把握できてこそ、コーチングは生きてくるのです。

ここでは、現状を把握する方法について確認していきます。

 

目標達成にこれまでしたことの確認

目標となったことは、多くの場合、クライアントがある一定期間は悩んできたことになっているはずです。今、突然この瞬間に起こった問題ではなく、ずっと悩んでいて改善ができないからこそ、コーチングに頼っているはずです。

そのため、多くのクライアントは、その目標となる悩みに対して、何らかの行動やアプローチをしていることが多いのです。まずはそのことを確認しましょう。

《確認の質問》

・これまでに目標達成のためにした行動はありますか?
・これまでに目標達成のためにやろうとしたけど出来なかったことはありますか?

 

目標達成のために今やっていることの確認

目標達成のために、今現在やっていることを確認しておきましょう。やっていることに関してはより具体的に確認しておくと良いです。

《確認の質問》

・目標達成のために、今現在やっていることはありますか?
・目標達成のために、心がけていることはありますか?

ここで出てきた答えに対して、「どれくらいの期間」「どれくらいの頻度」「具体的にやっていること」などを、掘り下げて質問していきましょう。

「なぜそれをやろうと思ったのか」まで確認しておくと、クライアントの思考についても触れることができるため、より正確に現状を把握することができるでしょう。

 

これまでの変化についての確認

目標に対して取り組んできたことを知ることが出来たならば、次はその成果、変化について確認しておきましょう。

クライアントが一生懸命取り組んできたことで、何らかの変化が起こったのかもしれません。変化の有無と変化があった場合には、具体的にどんな変化があったのか確認しておいてください。

成果や変化を知っておくことで、コーチングの質が上がります。クライアント自身でやっていたことで成果が出ていなければ、最初からその選択肢を省くこともできるからです。

《確認の質問》

・取り組んだ結果、どんな変化や成果がありましたか?
・やってみて、変わったなと思うことはありますか?

 

結果がでるコーチング④|理想と現実のギャップを認識する

目標と現在の差を確認する

目標が決まり、現在地が確認できたら、その差を確認します。差が分からなければ、対策の立てようがないからです。

 

なぜ目標と差が起きているのか

現在地と目標地点が分かったところで、「なぜその差が起きているのか」ということを確認していきます。

差が起こっている原因を特定することができれば、具体的な対策、対応ができる可能性があるからです。

しかし、ここで1つ注意したいポイントがあります。それは原因を「他責」にしてしまうことです。

「他責」とは「他人の責任、他人のせい」にすることです。「自責=自分の責任」の逆です。人は自分が原因で、悪い結果になっているということを認めたくはありません。誰かのせいにして生きる方が、圧倒的に楽だからです。

クライアントが他責で物を考えてしまうと、コーチングではどうにもならなくなります。なぜなら「他人が変わらなければ、目標が達成されない」からです。

コーチングを受けるのは、他人ではなくクライアントです。コーチングを成功させるためにも、まずはクライアント自身の問題として、自責で差を確認するようにしてください。

自責と他責の例を出しておきますので、参考にしてみてください。

「旦那が話を聴いてくれないから、夫婦関係が悪いのよ」(他責)

「私が旦那の話をちゃんと聴いていないから、旦那も聞いてくれなくて夫婦関係が悪い」
「私が家のことをやらないから、旦那があきれていて夫婦関係が悪い」
「私の無駄遣いが酷いから、旦那が怒って夫婦関係が悪い」

後半は自責で言い換えた回答です。見て頂けると分かりますが、主語が「私」になっています。このように、自責でものをとらえてもらうようにして、目標との差を確認してください。

 

変えるべき習慣の確認

目標との差を確認することができたら、次は変えるべき習慣について確認していきましょう。小さな一歩でも構いませんので、変えるべき習慣について確認をしてください。

クライアントに対して「目標達成のために、あなたが変えなくてはならない習慣はありませんか?」と確認すると良いでしょう。

そして、変えるべき習慣を把握したならば、「今までは〇〇していたけど、これからは変えて□□する」というような形で、クライアントに宣言してもらいましょう。

 

目標達成を妨げるものの確認

目標達成を目指すにあたって、妨げになるものがあるかと思います。妨げになることについても確認しておきましょう。

「目標を妨げているものは何ですか?」という質問をして、出てきた答えをさらに掘り下げていきます。この妨げに関しても「自責」で発言してもらうようにしてください。他人による妨げはコーチングでどうにかできるものではありません。

 

結果がでるコーチング⑤|目標達成につながる計画を立てる

目標への計画を立てる

目標が決まり、現在位置も分かり、差も把握しました。これによりコーチングで目標を達成するための材料が揃いました。

材料が揃いましたので、最後は目標達成のための計画を立てていきましょう。計画を立てることでゴールまでの道筋を確認することができます。

確認することができれば、前に進もうとする意欲も湧いてきます。クライアントが確実に目標を達成するためにも、計画を立てていきましょう。

 

すぐに実行できることを決める

「すぐにでもできること」を決めておくと良いでしょう。コーチング後すぐに行う行動を決めることで、クライアントが前に進み始めることができるからです。

すぐにできることを決めておかないと、なかなか何もしないのがクライアントです。悩んでいることに対峙するわけですから、一歩目がなかなか出ないのです。

一歩目を踏み出しやすくするためにも、すぐに実行できることを見つけていきましょう。小さな一歩でも構いません。実際に行動に移すことが重要となるのです。

 

いつ、どこで、どのように実行するか

すぐにできることも含めて、行動計画を立てる際には、「いつ、どこで、どのように」実行にうつすのかを含めて決めましょう。

単にやるべきことの羅列をするような計画では、なかなか目標達成にたどり着けません。やるべきことをピックアップし、それぞれどんな流れで、「いつ、どこで、どのように」実行するのかを決めてください。

注意する点としては、あなたが決めるのではなく、クライアントに決めさせるということです。

あなたはあくまでもコーチとしてサポートする立場です。意見や質問などはするとしても、最終的には「いつまでに、このようにしたいです」と宣言してもらうと良いでしょう。

計画を立てることができたら、しっかりPDCAサイクルを回すことも忘れないでください。

まとめ

コーチとして、クライアントに結果を出させるために効果的な「コーチングのやり方」について解説しました。

コーチングには手順があります。この順番に行わなければ、コーチングの効果を高めることはできません。つまり、クライアントは目標を達成できなくなるということです。

コーチングの手順を確認しておきましょう。

  • 手順1|はじめにセットアップしよう
  • 手順2|目指す目標の明確化
  • 手順3|スタートである現状を知る
  • 手順4|理想と現実のギャップを認識する
  • 手順5|目標達成につながる計画を立てる

 

上記の流れを忘れないでおいてください。適切な流れでコーチングを行い、クライアントが目標を達成できるよう導いてあげてください。

クライアントが目標を達成できることで、あなたの実績にもなります。あなたのためにも、クライアントを結果に導くコーチングのやり方をしっかり理解しておきましょう。

 

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