起業家が集客をしたいと考えた時、SNSの利用は欠かすことが出来ません。しかし、SNSを利用しているにも関わらず、集客が上手くいかないと嘆いている起業家は非常に多いのが現状です。
SNSを正しく活用することができれば、集客は上手く行きます。
ここではSNSで確実に集客につなげる媒体と集客のコツについて解説していきます。
なぜSNSで集客が上手く行かないのか?
「SNSを頑張っているのに集客はできない」と悩んでいる起業家の方は多いです。しかし、SNSは集客には欠かせないメディアであることは間違いありません。
では、なぜ集客が上手くいく人と、上手くいかない人が出てくるのでしょうか。ここには大きく分けると3つほど原因があるのです。
SNS集客が上手くいかない3つの原因
原因1|SNS利用者の状況を把握していない
原因2|SNS特徴を把握していない
原因3|SNS集客ですべきことが明確になっていない
原因が分からなければ、対処ができませんので1つずつ解説していきます。
SNSとは?
3つの原因について解説する前に、SNSについて確認しておきましょう。SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略です。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスという名の通り、社会的なネットワーク、つながりを提供するサービスであると言えます。
情報発信、コメント、足跡機能などを通じて、つながっていくサービスで、インターネットを介して行われるものです。
原因1|SNS利用者の状況を把握していない
SNS集客が上手くいかない原因の1つとして、「利用者の状況を把握していない」ということが挙げられます。
SNSにはFacebook、Twitterなど様々なメディアがありますが、それぞれ利用している客層が違うのです。
メディアごとの利用者の状況を把握していないと、ビジネスにマッチしたメディアを使うことができません。つまり、お客様がいないところで一生懸命活動している状態になってしまうのです。
では、利用状況について確認してみましょう。以下の表は平成28年(2016年)の調査状況で総務省が発表した「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」です。
ご覧いただいても分かるように、メディアごとに利用者の状況が異なります。
あなたのビジネスのターゲットとなるメイン層が、どの年代になるのかによって、力を入れるメディアが変わってきます。例えば50代をメインターゲットとしている起業家の方がTwitterやインスタグラムに力を入れても、あまり効果がないのです。結果、集客が上手くいかなくなります。
メディアごとについての細かい説明は、次の項目で詳しく解説しますので、読み進めてください。
原因2|SNS特徴を把握していない
SNSのメディアには、メディアごとの特徴があります。メディアごとの特徴を把握できていない場合、メディアを効果的に活用することができず、集客が上手くいきません。
SNSメディアは特徴によって分類することができますので、確認していきましょう。
パーソナル系メディア
・主なメディア・・・Facebookなど
・特徴・・・個人的、日記的な投稿がメイン。個人のつながりが強いメディア
写真系メディア
・主なメディア・・・インスタグラムなど
・特徴・・・写真投稿がメイン。特に若い女性に人気のメディア。
動画系メディア
・主なメディア・・・YouTube、ニコニコ動画など
・特徴・・・動画投稿用メディア。映像として伝えられるため情報伝達量が多い。
一言つぶやき系メディア
・主なメディア・・・Twitterなど
・特徴・・・投稿文字数が少ないメディア。拡散力が非常に強いことが特徴。
コミュニケーション系メディア
・主なメディア・・・LINEなど
・特徴・・・文字による会話がメインのメディア。連絡先交換が必須
上記のような特徴があります。特徴を活かした運用をしていかなければ、集客につながりません。まずは特徴を把握しておいてください。
実際の運用、活用方法については、項目2で詳しくお伝えします。
原因3|SNS集客ですべきことが明確になっていない
この質問に明確に的確な答えを出すことができない場合、集客は上手くいきません。
またその目的は、メディアによっても変わります。メディアの特徴を活かすことが出来なければ、集客にはつながらないからです。
つまり、集客にはメディアごとの特徴を活かした集客をしていかなければならないということなのです。
さらに、集客を上手くいかせるためには、適切な「集客の流れ」を作る必要があります。「集客の仕組化」です。「集客の仕組化」ができなければ、集客に苦労することになりますので、作り上げていきましょう。
「集客の流れ、仕組化」については項目4で詳しくお伝えします。
コツ1|各SNSの特徴と集客の活用法について把握しよう!
SNSで集客をしていくにあたって、各メディアの特徴と活用方法を把握していることは重要です。各メディアに合わせた運用ができなければ、集客につながらないからです。
ここでは、各メディアの特徴と活用方法についてお伝えしていきます。
起業家が集客で活用すべきSNSとは?
起業家が集客で活用すべきSNSはいくつもあります。ただし、間違ってはいけないこととして「利用者層がターゲット層と一致している」ということが挙げられます。
ターゲット層を無視したSNSの利用は、効率が悪いばかりか、結果につながりません。正しくメディアを理解して、適切な運用、活用をしていってください。
今回は、コーチ、コンサル、セラピストなどの起業家として、活用する可能性が高いであろう、以下のメディアについて解説をしていきます。
起業家として集客効果が高いメディア
・Facebook
・LINE@
・YouTube
・インスタグラム
・Twitter
Facebook集客の特徴と活用方法
Facebookは、起業家として活用する人が非常に多いメディアです。多い理由は特徴にも表れています。
Facebookの特徴
・使用年齢層:20代、30代がメインであるが、40、50代の利用も多い
・特徴:実名登録が基本。つながりを重視。ビジネス利用も多い。フロー型。
利用者が年代問わず満遍なくいるため、どんなジャンルのビジネスでも、活用しやすいメディアです。
また、「実名登録を基本」としているため、他のメディアと比較しても「信用、信頼」を得やすいメディアとなります。集客や契約を考えた時に「信用、信頼」されることは非常に重要です。Facebookを活用している時点で一定の信頼を得られる点で、Facebookを活用した集客は効果が高いと言えます。
次に、活用方法についてお伝えします。
Facebookの活用方法
・友達を増やしていく(MAX5000人)
・投稿はパーソナルブランディングをメインに。
Facebookは「つながりを重視」したメディアであるため、つながりを作ることが重要となります。どんなに良い投稿を続けても、つながっていなければ、あなたの投稿は見られることはありません。
そのため投稿をしながら、お友達を増やしていく活動も進めていく必要があります。いきなりお友達申請をしても、なかなか承認してもらえませんので、セミナーなどリアルで知り合った人からお友達を増やしていくと、スムーズにお友達を増やすことができます。
次に投稿についてです。Facebookはフロー型のメディアです。フロー型とは、投稿したものがどんどん流れて見えなくなっていく仕組みのことです。
フロー型であるため、どんなに良いノウハウを投稿しても、後で検索されて見られることもなく、投稿した後の一定期間のみ見られるものと考えてください。
そのためFacebookでの投稿は、パーソナルな部分の投稿が好まれるメディアとなります。あなたの人間性が垣間見える投稿が好まれるのです。ノウハウの投稿よりも、「どこに行った」「何を食べた」「こんな本を読んでいる」などの、あなたの日常を投稿していく方が、反応が良いのです。
しかし、そればかりでは集客にはつながりにくくなります。メルマガへの登録や、LINE@への登録を促す投稿も、たまにしていくと良いでしょう。
LINE@集客の特徴と活用方法
LINE@自体は、他のメディア比べると日が浅いメディアではありますが、見逃せないメディアであることは間違いありません。理由はLINE自体の普及率が、他のメディアを圧倒するレベルであるためです。
また今回お伝えする他のメディアと異なり、「人を集めるためのメディア」というよりも、「人を集める先のメディア」となります。
つまり、Facebookなどで「LINE@でお友達になりませんか」のように投稿し、LINE@に集めていくのです。
LINE@の特徴
・使用年齢層:LINEの普及率は全年齢層で他のメディアを圧倒するレベル。
・特徴:登録者へ一斉配信だが文字数制限あり。1対1のやり取りも可能。
LINE自体の普及率が高いことから、LINE@は注目のメディアと言えます。起業家だけでなく、街中の店舗でも会員獲得の動きがあるため、この動きは加速するものと思われます。
LINE自体が生活に溶け込んでいるメディアとなっているため、1対1のやり取りに発展することに抵抗が少ないのも大きいです。
LINE@の活用方法
・登録してもらう流れを作る
・定期配信を行う
・1対1のやり取りで接点を持つ
LINE@は登録してもらわなければ、配信内容を見ることができません。そのため、まずは登録してもらう必要があります。
登録してもらうためには、LINE@単体での誘導が難しいため、他のメディアを活用することとなります。今回お伝えする他のメディアを活用するのです。
登録していただいた方には、定期的にメッセージを配信することができます。500文字×3が1回の配信文字数になるので、届けられる内容は限られる点だけは確認しておいてください。
さらに1対1トークも可能となります。1対1トークは、LINE@登録者側がメッセージを投稿することで、初めて行うことが出来るようになるので、こちら側からはアプローチ出来ない点にだけ注意してください。
そのため登録時に送られるメッセージに「登録確認のためにスタンプをおしてください」のような文言を入れておくと良いでしょう。
1対1でつながることができれば、直接見込客とつながれることになるので、リアルな声を拾いやすくなります。また直接やり取りをすることで、関係性の構築がしやすくなる点も大きなメリットです。
関係性を構築できれば、集客にもつながりやすくなります。1対1トークを上手く活かして集客につなげましょう。
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YouTube集客の特徴と活用方法
YouTubeは今回お伝えする他のメディアと異なり、動画をメインとしたメディアです。またGoogleがYouTubeを買収したことで、検索エンジンとの相性も非常に良いという特徴があります。
動画であるため、文字よりもはるかに情報量が多く、起業家が活用していくと良いメディアです。
YouTubeの特徴
・使用年齢層:全年代を通じて非常に高い使用率を誇る。
・特徴:動画コンテンツ。登録なしで見られる。情報量が多い。Google相性が良い
ひと昔前までは、通信料を気にする必要もあり、動画はあまり普及していませんでした。しかし、通信環境が整備され、誰でも動画を配信できるようになった今、起業家としてもYouTubeは見逃せないメディアです。
全年齢層に強いだけでなく、Googleとの相性が非常に良いため、検索エンジンからの集客につなげることも可能です。
動画は先に紹介したFacebookなどのフロー型メディアではなく、ストック型のメディアであるからです。
ストック型メディアとは、投稿した動画がコンテンツとして長く保存され、1つの動画の息が長いものです。1年前に投稿した動画であっても、見てもらえる可能性があるということです。その反面、瞬発力、拡散力は弱くなってしまうのです。
YouTubeの活用方法
・なるべく多く投稿する
・文字だけでは伝わりにくい情報を動画にする
・バズると拡散力が高い
・チャンネル登録、メルマガ登録などにつなげていく
ストック型のメディアであるため、投稿すればするだけ検索される可能性が高くなると言えます。また投稿が多ければ、露出が増える可能性が高くなるので、定期的に投稿すると良いでしょう。
投稿が何度も見られることで、見込客は勝手に権威性を感じてくれることもあります。「いつもYouTube見ています」と、さながら芸能人の気分を味わうことも起こりえます。
また起業家の活動としては、なかなか起こりえないことかもしれませんが、動画がバズる(話題になり拡散する)と、認知度が一気に上がります。ピコ太郎のPPAPなどが、この最たる例です。
基本的には、あなたが伝えたいノウハウを動画にして投稿していくと良いでしょう。文字では伝わりにくいことも、動画でならば伝わるからです。
投稿をし続けるだけでは集客にはつながりません。集客となると、もう1段階必要となるのです。先程もお伝えしたように瞬発的な集客には向かないメディアだからです。
そのため、メルマガ登録やLINE@への登録へとつなげていきましょう。やり方としては、動画の最初や最後にインフォメーションをすると良いでしょう。
うまく活用して、認知度を上げていってください。
インスタグラム集客の特徴と活用方法
インスタグラムは、写真をメインとしたメディアです。また利用者層にも偏りがあるため、必ずしもすべての起業家が活用すべきメディアではないと言えるでしょう。
インスタグラムの特徴
・使用年齢層:10~30代。特に女性の利用が多い
・特徴:写真メインのメディア。フロー型。投稿文のURLにはリンクが貼られない
インスタグラムは、写真をメインとしたメディアです。そのため利用も10~30代の女性の活用が目立っています。
利用者層をみても分かる通り、「可愛いもの」が人気を集める傾向にあり「インスタ映え」という言葉があるくらいです。動画の投稿に関しては1分未満と制限があるので、YouTubeのように多くの情報を提供するためのメディアではないと言えます。
インスタグラムの活用方法
・ターゲット層が10~30代女性ならば活用すべきメディア
・写真が活かせるビジネスは強い
インスタグラムはフロー型のメディアではありますが、Facebookよりも自身のページに表示される数が多いため、過去の投稿も見られやすいメディアです。
ただし、写真がメインのメディアであるため、文字の投稿部分はあまり見てもらえない傾向にあります。
あなたのビジネス活動の中で、写真映えするものや、あなたの日常で写真映えするものを写真におさめ、投稿していくと良いでしょう。
インスタグラムから直接の集客には、少し工夫が必要です。インスタグラムの投稿文へURLを記入してもリンクが貼られないからです。唯一リンクが有効となるのはプロフィール欄です。そのためプロフィールへの誘導が必要となります。
例えば、メルマガ登録フォームURLをプロフィール欄に記入しておいて、そこへ誘導するといった方法です。
「日々の投稿⇒プロフィール⇒メルマガ登録フォーム」という流れで、集客の準備のために活用していくと良いでしょう。
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Twitter集客の特徴と活用方法
Twitterは短文投稿(140文字まで)をメインとしたメディアです。つぶやき程度の文章を投稿していくことになります。
Twitterの特徴
・使用年齢層:10~20代。若年層の利用が多い
・特徴:短文投稿。リアルタイム性が高い。マスコミも注目している。拡散力が高い
若年層の利用が多いため、起業家のターゲット層にはなりにくいメディアかもしれません。また短文投稿であるため、ノウハウなどを投稿することにも向いてはいません。
しかし、リアルタイム性においては、他のメディアを圧倒するレベルで情報が早いという特徴があります。そのためマスコミも注目しているメディアでもあるのです。
Twitterの活用方法
・若年層がターゲットであれば必須のメディア
・拡散力が高いので、一気に広まる可能性あり
・短文で印象に残る言葉を投稿する
若年層がターゲット層であるビジネスでは、外すことのできないメディアです。また拡散力が非常に高いメディアでもあるので、一気に知名度を上げられる可能性もあります。
短文投稿しかできないので、印象に残る言葉や、インパクトのある言葉、名言を投稿していけると、拡散する可能性があります。
他にも、可能性としては薄いですが、マスコミも常にチェックしているメディアではあるので、目に留まれば、大きなチャンスが巡ってくる可能性もあります。
コツ2|どのSNSに力を入れれば集客に効果的か?
特徴や活用方法が分かったとしても、あなた自身がどう活用していけば良いかが分からなければ、活用していくことができません。
ここでは「あなたがどのメディアを使うべきなのか」について、掘り下げていきたいと思います。
利用者層からメディアを選択する
活用するメディアを決める際に、「利用者層から決める」という方法があります。見込客と利用者層が近くなければ、どんなに投稿しても効果は期待できません。
- 10~30代の女性をお客様にしたい⇒インスタグラムを利用
- 20~50代をお客様にしたい⇒FacebookやLINE@
というように、利用者層から活用するメディアを選択していくと良いでしょう。
もし利用者層から決めることが難しい場合には、全体的に満遍なく利用されている「Facebook」から始めることをオススメいたします。
LINE@も満遍なく利用されていますが、登録という作業が入るため、少しハードルが高いメディアとなるからです。
実績値からメディアを絞り込む
いくつかのメディアを活用したとしても、全てのメディアが集客に効果があるということは、非常に稀です。また多くのメディアを管理、投稿を続けていくことは、稼働負担と時間がかかります。そのため、最終的には効果が高いメディアの運用のみに絞っていくと良いでしょう。
このように、あるもの全てを活用するのではなく、効率の良いものだけを残していくのです。起業家としてビジネスを成功させるためには、時間は有効活用する必要があります。
実際の効果を確認して、絞り込んでいくと良いでしょう。
コツ3|SNS活用から集客までの流れを確認する
SNSで集客をしていきたいのに、集客までの流れを知らなければ、集客出来るはずもありません。ここでは集客までの流れについて確認していきます。
SNS集客までの流れ
SNSで見つけてもらう
↓
メルマガやLINE@へ登録
↓
集客
ざっくりお伝えすると、上記のような流れになります。つまり、今回お伝えしたFacebook、インスタグラム、YouTube、Twitterは「あなたの存在を見つけてもらうために活用」しているだけに過ぎません。
実際に集客へのアプローチを行うのは、「メルマガやLINE@」となるのです。実はここにはメディアの特徴が関係しています。
- メルマガ、LINE@:プッシュ型のメディア
- Facebook、インスタグラム、YouTube、Twitter:プル型のメディア
プッシュ型、プル型には以下のような特徴があります。
プッシュ型・プル型メディアとは
・プッシュ型:「こちら側」の意思で、好きなタイミングで情報を届けることが出来る
・プル型:「お客様側」の意思で訪問し、お客様の意思で情報収集をしなければならない
つまり、プル型メディアでお客様に見つけてもらい、プッシュ型メディアへ誘導することで、初めて「能動的に集客活動を行えるようになる」ということです。
Facebook、インスタグラム、YouTube、Twitterのようなプル型メディアで認知してもらい、メルマガ、LINE@のようなプッシュ型メディアで募集をかけます。
この流れを組むことで、集客はスムーズに行くようになるのです。
しっかりと各メディアの特徴を踏まえて、集客につなげていきましょう。