どうも仙道です。
起業をして稼ごうと思っていると、セミナーなどに依存してしまい、常に何かを学んでいないと落ち着かない人状態に陥る人が出てきます。
そうした人はセミナージプシーと呼ばれています。
起業家の中でも自己啓発を学ぶ人に多い傾向にあり、セミナーや高額塾などに参加することで、自分を成長させようとしているケースも多々あります。
学ぶことは悪いことではありません。
自己成長と言ってしまえば、聞こえは良いものになりますがセミナージプシーになってしまうことにはマイナスのデメリットも存在してきます。
そうしたセミナージプシーの特徴や、陥ってしまうデメリット、そしてセミナージプシーにならない自己啓発の学び方を解説していきます。
セミナージプシー3つのタイプ
セミナージプシーは3つのタイプにわけられます。
自分自身でセミナージプシーだと自覚をしていたり、もしかしたらジプシーなのかもという状態から脱却したいと思っている、今の自分をどうにかしたいと思っているのであれば、まずは自分のタイプを知ることが第一歩となります。
- セミナーなどに参加していると落ち着く
- セミナーなどに参加している自分が好き
- セミナーなどに参加することで成長できると思っている
- セミナーなどに参加して自己成長をしていると思っている
など
上記にも記載したように、セミナージプシーと呼ばれる人は今その時に学んでいる自分が好きという感情が存在しています。
そうした中で次の3つのタイプにわけられます。
- 分かっているけど辞められない人
- 自分で気づいていて自分を変えようと次のセミナーに参加する人
- 自覚がなくとにかくセミナーに参加している人
タイプ①|分かっているけど自己啓発を辞められない人
自分がセミナージプシーだと気づいているけど辞められない人は、自分自身のコンフォートゾーンをセミナーに参加している時の自分に定着してしまっています。
コンフォートゾーンが強い人は、学んでいる自分が好きというケースがあります。
セミナーを受けていないと、何かを学んでいないと落ち着かないという衝動にもかられてしまいます。
タイプ②|自分で気づいていて自分を変えようと次のセミナーに参加する人
セミナージプシーだと自分で自覚できている人の中には、そうした自分を変えたいと思っている人も存在しています。
セミナージプシーでいる自分を好きか嫌いかという状態とは別にして、自分を買える為に何かを学ぼうという意欲がある状態です。
しかし、こうした人の傾向として2つに分けてみることができます。
- 自分を変えようと思っている自分で今の自分を正当化している
- 自分を本気で変えようと考え行動しているが実を結ばない
①の人の場合は、セミナージプシーの中でもかなり重症な人が該当します。
セミナージプシーだと自分ではわかっているにも関わらず、自分を変えようと思っていると自分で思い込んでしまい、変えようとしている自分を存在させることで自分の行動を正当化させている状態です。
これは、変えようと思っているというのは実は建前でのことであって、心の奥では今の自分を変えたくない、コンフォートゾーンの外側に出たくないという心理があります。
②の人の場合は、本気で自分を変えようと思っているが変われずに苦しんでいるケースです。
自己啓発などのを学び、どっぷりと浸かってしまうことで学んでいることへの安心感を作ってしまいます。
加えて、セミナーや開催している講師への依存が強くなってしまい、人やもの、環境などへの依存が強くなってしまいます。
こうした実を結ばない人も大きく2つのタイプにわけることができます。
- 他者への依存が強いタイプ
- 他者への依存が弱いタイプ
①の場合は、他者への依存心が強く自分自身で変えようとは思えていない人のことです。
他者への依存が強いということは、変えようと思って行動をしていても、自分自身を変えてくれる人と出会うまで同じことを繰り返してしまいます。
つまり、自分を変えたいと思って行動をしていても自分で変えようとは考えることができずに、結果としてセミナージプシーのループから脱出することが困難になっていきます。
②の場合は、他者への依存が強くない為、自分自身で変わろうという意欲を持っている人のことが該当します。
自身で変わろうという意欲がある場合は、セミナージプシーとしての自分からの脱却に一番近しい状態とも言えます。
人やものや環境に依存をすのではなく、あくまでもそうしたものをきっかけにして自分を変えようというチャンスを探っているのです。
しかしきっかけを見つける為にセミナーなどに参加をしている場合は、結局セミナージプシーのループに戻ってしまう可能性が高い状態とも言えます。
タイプ③|自覚がなくとにかくセミナーに参加している人
実はこのケースが一番多いのもセミナージプシーと呼ばれる人の特徴になります。
- 何かを学んでいる自分が好き
- 自分を成長させている自分が好き
- 新しい何かを学んでいる自分が好き
- 成長していく自分を感じていたい
このように、常に自分自身にスポットライトを当ててしまっている場合が大半で、自分を変えたいとも考えることもなく、自己成長という甘い誘惑に負けて実は何も成長できていないという場合が多いのも特徴です。
セミナージプシーから脱却する3ステップ
大きく3つのタイプのセミナージプシーについて解説をしましたが、この記事を読んでくれいてるということは、そんな自分を変えたいと思ってくれている可能性があります。
ここからは、そうした今の自分を変える為の3つのステップを紹介します。
- まずは自覚すること
- 本当は目的を明確にする
- 本当の目的の理由を明確にする
上記の問いかけを自身と向き合いながら行い、思ったことや自問自答の答えをノートや付箋に書き出していくことでより自分を変える道を歩むことができるようになります。
まずは自覚すること
自分を変える、環境を変える、人を変える、どのような場面においてもまずは今の状態、今回の場合は自分の状態を自覚することがファーストステップとなります。
そうした自覚をする場合には、まず自分で自分に問いかけていきましょう。
- 自分がどのタイプのセミナージプシーなのか
- これまでに何を学んできたのか
- これまで学んできたセミナーに参加した理由は何か
- 本当に自分を変えたいと思っているのか
上記の4つの質問を自分自身に問いかけることで、今の自身の状態を知ることができます。
自分の状態を知ることは、今の自分の状態を自覚することに繋がります。
自覚なくして次のステージは存在しません、めんどくさくてもまずは自分自身と向き合っていくことで、必ず次のステージへの階段があなたの前に出現します。
本当の目的を明確にする
自分の状態を自覚することができたら、本当はどうなりたいのか。本当はどうしたかったのかという本当の目的を明確にしていきます。
この際のポイントとしては、初めてセミナーに参加をした時のことを思い出すのが効果的です。
セミナージプシーと言っても、最初からジプシーだったわけではありません。
一番最初は、何か目的やなりたい自分が存在していて、それを実現させようと想い最初のセミナーに参加をしています。
その時の、最初の目的(本当の目的)をもう一度思い出していきます。
本当の目的の理由を明確にする
本当の目的を出したら、次にその目的は「何故」目的として存在しているのかを考えていきます。
初めてセミナーに参加した時に、どうなりたいと思い参加したのか。
その時「どうなりたい」と思ったきっかけは何かを見つけることが3ステップの中でも最も重要なことになります。
人が行動をする理由は、実は曖昧な状態、理由が多く、何故その行動をとったのかの理由が無透明なケースが多々存在します。
自分を変えたいと思ったとしても、そこには理由があって自分を変えたいという答えにたどり着いたはずです。
そうした最初のきっかけまで落とし込むことで、自分を変える準備が整います。
セミナージプシーを脱却する為の2つの行動
最初の3ステップで紹介した自分の自覚と本当の目的、その理由が明確になっていれば、あなたもセミナージプシーから脱却する準備が整ったわけです。
準備が整ったのであれば、あとは自分を変える為の行動をとっていくだけなのですが、その際には下記の2つの行動パターンで自分を変えていくことができます。
- 自力で自分を変える
- 他力を利用して自分を変える
自力で自分を変える
これは自分自身の力だけでセミナージプシーから脱却する、とてもパワーが必要となる方法です。
自分を変えることは、気づき、チャンス、実践、振り返りなどを全て自分でやり遂げる必要があります。
その際には、膨大なエネルギーと自分の甘さや弱さを乗り越える為のパワーが必要になります。
自力で乗り越えるメリット
- 自力で乗り越えられた時には全てが自分の自信となる
- 自分で自分をコントロールする力が身につく
- 自分だけでなく人にも影響を与えられる存在になれる
自力で乗り越えるデメリット
- 自力で乗り越えられなかった時の反動が強い
- 膨大なエネルギーを使う為逃げたいという欲求にかられる
- 常に自分の感情と欲求と立ち向かい続けなければいけない
自分で自分を変えられる人は、その後に得られる成果も大きいものを得られるようになります。
デメリットで紹介したように、常に自分と向き合い続けることが求めらえる為、マインドセットや自己肯定感、自己効力感といった自分に向けられるもの全てと対峙することが求められます。
自己肯定感が低い状態にあっても、自己効力感が低い状態にあっても自力で達成することは難しくなります。
だからこそ、自力で変われた時には本当の意味での自分の成長をさせることができます。
自力で自分を変える実践方法
- 本当の自分の目的と理由を明確にする
- その為に何をすべきかを全て書き出してみる
- 書き出したものを見直してみる
書き出したものを下記の3パターンでわける
- 今すぐできること
- 今すぐはできないが必要なこと
- もっているスキルでは実践できないこと
今すぐできるものを下記の2つにわける
- 1回で終わるもの
- 繰り返し行うもの
今すぐできないが必要なことはいつからできるかを明確にする
持っているスキルでは実践できないことはどんなスキルが必要かを明確にする
持っているスキルでは実践できないことはここで一度しまっておく
ここまでをまず実践します。
そうすることで、今すぐできることと、今すぐはできないが必要なことの2つが手元に残ります。
そうしたら、次は自分で自分を管理するタスク管理をしていきます。
タスク管理とは、日々自分でやることを見に見える形で管理するということです。
タスク管理をする際にはカレンダーなどを使うのも効果的です。
まず、1回で終わるものをいつやるのかを決めます。
1回やれば終わるものは、早急に行動に移してしまうことが理想なので、3日以内に実践するようにします。
繰り返し行うものは、毎日それを実践する時間を決めます。
朝起きたら実践する、昼食後の10分で実践する、寝る前に実践するなど毎日同じ時間で実践することでより効果を得やすくすることができます。
同じように、今すぐできないが必要なこともいつ実践するのかを先に決めておきましょう。
こうした行動をしていくことで、自分自身を変えていくことができるようになっていきます。
他の人の力を利用して自分を変える①
他力を利用する場合には、セミナーなどに参加することがポイントとなります。
他力を利用する場合には、人を利用する方法と環境を利用する方法があります。
人を利用するにしても、環境を利用するにしてもセミナーはどちらも合わせて活用できるので効率よく利用することができます。
他力としてセミナーを利用する場合には下記の手順で実践することが効果的です。
- セミナーに参加する目的を決める
- セミナーを受けた後に何をするのかを決める
- セミナーで学んだことを3ヶ月実践してみる
- その際にノートに自分の行動の記録を残す
- 3ヶ月経ったらノートを見返す
他力の場合は、相手にどうにかしてもらうのではなく、あなた自身がどう行動するかの指標を提示してもらうというやり方となります。
セミナーに参加したら変われるのでなく、セミナーに参加して学んだことを実践し振り返りをすることで自分自身の変化を把握していきます。
他力を利用して自分を変える②
他力を利用するもう一つの方法は、コンサルタントやコーチングを個別で依頼することです。
コーチやコンサルタントを雇うことで、自分では気がつけなかった、気がつけない点を指摘してもらうことができます。
これは第三者の言葉を聞くというもので、知っている人や仲の良いの人などではなく、それ以外の人、つまりあなたを俯瞰的に見てくれる人から意見やアドバイスをもらうというものです。
もしコーチやコンサルタントにお願いをする場合は、下記の点に注意して選ぶようにしていきましょう。
オススメしないパターン
- 良いことしか言わない人
- 人を変えてきた実績がない人
- あなたの言葉を聞き流している人
- あなたのことを知っている人
- これまでにセッションを受けたことのある人
- あなたの目的に向き合っていない人
特に大事なことは、最初と最後の2つです。
良いことしか言わない人は、クライアントとして接しながらも顔色を伺いながら、嫌われないように、キャンセルにならないようになど、自分のことを中心に考えてしまう傾向があります。
あなたのことを思えばこそ、厳しく、もしかしたらその時には嫌われるかもしれないことでも、しっかりと向き合ってくれる人を選ぶ必要があります。
コーチやコンサルタントにお願いをする場合においても、あなたがセッションを受ける目的を明確にしておく必要があります。
依頼をするということは、あなたの目的を達成する為にお金を投資するということです。
目的に対して向き合わないコーチやコンサルタントは、自分の土壌で勝負をしようと考えます。
もちろん、それは悪いことではありませんが、あなたの目的との間に差異が生じる場合には遠回りをしてしまうことになります。
直線でいければ早く目的地にたどり着けますが、迂回をしていれば時間も労力もその分必要になります。もしかすると、費用も倍掛かる可能性があります。
あなたが自分を変えようと、第三者として依頼をする場合は必ずあなたの目的に沿った方針でセッションをしてくれる人を選ぶようにしましょう。
まとめ
セミナージプシーと呼ばれる人は、アルコール中毒者の人たちと似た傾向があります。
常にセミナーや塾などに所属していないと安心できない。
常に何かを学んでいなければ精神的に安定しない。
この状態はまさにセミナー中毒とも言えます。
行き過ぎた生活を送ってしまう前に、どこかで自分の状態に気づき改善していく道を歩んでいく必要があります。
もしこのページを読んでくれたあなたが、セミナージプシーの兆候があるのであれば、今回の内容を参考にしてもらい新しい自分に向かって一歩を踏み出してもらえれば嬉しいです。
もし、あなたのクライアントでセミナージプシーの人がいるのであれば、今回の内容を参考にしていただき、改善に向けて活用してもらえればと思います。