どうも仙道です。
「ブランディングとマーケティングは何が違うの?」「どっちからやればいいの?」と疑問に思っていませんか?
自分の商品やサービスを作っていると「ブランディング」や「マーケティング」といった言葉を耳にします。ビジネス初心者の場合、この2つの違いがわからず、困惑しているかもしれません。企業で見てみても、担当部署が混同して行い、明確に部署を分けていないこともあります。しかしこの2つはまったくの別物。
今回は、「ブランディング」と「マーケティング」の違いについて紹介していきます。最後まで読むことで、それぞれの目的の違いや手法が理解できるため、自社商品やサービスの周知や販売に影響を与えることもできるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
ブランディングとは?
そまずブランディングとは何かについて説明していきましょう。ブランディングはわかりやすく表現すると「企業や商品の価値」です。また、他者からの「イメージ」や「評価」とも表現できます。
例えば、自社の商品として「ハンバーガー」を作った場合、宣伝しても「マクドナルド」には簡単には勝てないでしょう。これは、マクドナルドのブランディングができ上がっているため、なかなか太刀打ちできません。
「ハンバーガー=マクドナルド」「音楽=Sony」「スマホ=iPhone」のように自然にその商品や企業が思い浮かぶことが最大のブランディングといえるでしょう。
ブランディングは、自社からの宣伝やアピールではなく、顧客などの外部から良い評価やイメージを得ることが大切です。
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マーケティングとは?
一方マーケティングとは、「自社商品の販売を最大化するために市場調査・広告宣伝・販売促進などの活動」を指します。わかりやすくいうと「どうやって売るのかを調査する」というところです。
調査方法としては、4P分析を用いることが多くあります。自社の強みやアピールポイントを商品に活かすために行う分析で、市場価値・価格・販売方法・宣伝方法を検討します。
また、顧客視点に立った4C分析も効果的です。4C分析では、顧客の価値・顧客のコスト・顧客の利便性・顧客とのコミュニケーションについて分析し、ユーザー視点から商品やサービスの分析をしていきます。
マーケティングは様々な手法やフレームワークがありますが、大前提にどのように売るかを考えていくプロセスといえるでしょう。
ブランディングとマーケティングの関係性
ブランディングとマーケティングの違いを簡単に表にしてみました。
ブランディング | マーケティング | |
目的 | ブランド力のアップ | 売り込み・宣伝 |
役割 | 存在の確立 | 行動促進 |
戦略 | 長期 | 短期 |
追求 | なぜやるのか? | どうやって売るのか? |
やること | 方向性を決める | 戦術を決める |
全体イメージ | 価値を造る | 価値を獲得 |
ブランディングとマーケティングの関係性は非常に密接なものです。そもそも「マーケティングの一部にブランディング」があるイメージです。ブランディングとマーケティングをさらにわかりやすく表すと以下のようになります。
- ブランディング:お客様に会社やサービスを選んでもらう活動
- マーケティング:お客様に会社やサービスを知ってもらう活動
ブランディングは選んでもらうために、企業理念・自社の強み・特徴などを確立していく活動に。
マーケティングでは、市場調査や分析結果から、様々な手法で行う認知活動。例えば、広告・ホームページ・動画・SNS・ブログなどです。ブランディングができていない状況では、マーケティングを行っても簡単には商品購入やサービス利用にはつながらないでしょう。
ブランディングとマーケティングはどちらも必要
ブランディングとマーケティングを考えるうえで、どちらを優先するか悩まれているかもしれませんが、結論としては両方大切です。どちらかが優れていたとしても、お客様の購入や利用といった行動にはつながりません。
例えば、活動理念がどれだけ素晴らしく、質の良い商品を開発したとしても、そもそも認知されていなければ購入や利用には至らないでしょう。
反対に、マ―ケティングでどれだけ周知活動をして会社や商品を知ってもらっても、商品やサービスの質や評価が低ければそもそも売れる可能性は極めて低いでしょう。
このように、どちらを優先するというわけではなく、お互いを高めていくことが企業や商品価値を高めることにつながり、それこそがブランディングであり、マーケティングともいえます。
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ブランディングを高めることがマーケティングにつながる
ブランディングを高めることでマーケティングにつながっていくのですが、マーケティングは「どのように商品を知ってもらい価値を提供するか」というものです。自社のブランド力が高ければ高いほど宣伝・広報が行いやすいのは想像がつくでしょう。では、ブランディングをどのように進めていくのか順にみていきましょう。
ブランディング方法①コンセプトを決める
ブンディングのコアとなるのはコンセプトです。ブランドコンセプトは、企業が果たす役割をわかりやすくしたもので、牛丼チェーン店「吉野家」の、『うまい、やすい、はやい』などがわかりやすいでしょう。このようにコンセプトが明確になっていれば従業員はもちろん、お客様にも浸透しやすく安心してサービスを利用できるのです。
ブランディング方法②ブランドコンセプトを実現
ブランドコンセプトを構築したあとは言語化していく過程になります。言語化できると企業のキャッチコピーができ上がります。ファミリーマートの『あなたと、コンビに、ファミリーマート』は良い例です。キャッチコピーができれば、認知されやすく愛着や興味を持てるので作成しておくと良いでしょう。
また、ブランディングにはチャッチコピーに合わせてデザインの作成も必要です。商品の特徴や、企業のロゴも目を引く場合やブランドの価値を高める効果も期待できるでしょう。文字やキャラクターなどもブランディングには大切な部分です。SNSでも目を引く要素となるでしょう。
ブランディング方法③発進していく
ブランドコンセプトができたらどんどん発信していきましょう。発信方法は様々ありますが、この辺りからマーティングと区別しにくく、グラデーションがかかることもあるでしょう。
ブランドコンセプトがかたまったら、まずは自分やパートナー、チームに向けて発信していくと良いでしょう。メンバー内に発信していくことを「インナーブランディング」と呼びます。
インナーブランディングを行うことで、チーム内の意識の向上や共通の目的を見いだせるでしょう。メガネ屋で社員が全員メガネをかけているのもインナーブランディングのひとつといえます。メガネを探しに来たお客さんからすれば、メガネをオシャレにつけている店員を見れば購買意欲も高くなるでしょう。
このように、まずはあなたの中でブランディングしたものを共通認識のもと、発信していくことで大きな影響を与えることもあります。この蓄積がビジネスのイメージを作り、世間にも周知されていくのです。
さらに発信していくには、ホームページやSNS・ブログ・音声メディアなど様々な方法があります。どのメディアや媒体を利用するにしても、一貫した企業イメージを確立していく発信が必要です。継続していくことで少しずつでも事業イメージの定着、つまりはブランディングができていくでしょう。
ここまで来たら、どのメディアや媒体があなたの商品やサービスが伝えやすく効果的なのかのマーケティングが必要となるでしょう。
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ブランディングが確立したらマーケティングで最大化させる
マーケティングは、自社の商品やサービスを開発する最初の部分から行っておくべきですが、先にブランディングができているのであれば、マーケティングで最大化を図りましょう。
マーケティングの目的は自社商品の宣伝です。ただし、「良い商品ができた」とだけ宣伝しても効果は薄く、ブランディングが必要なのは前述した通りです。
そもそもマーケティングは「市場を作る」ことを意味します。自社の商品やサービスが市場を作れるようにお客様のニーズや競合他者の調査を行い、自社ブランドで勝てる市場を見つけ独占できることが理想的な姿です。
フレームワークを使い、自社ブランドを最大限活かせる市場を見つけ、宣伝や広告で周知と購買を促していきましょう。
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自動で商品が売れる状態を作ることがゴール
ブランディングやマーケティングの最終地点は自動で商品やサービスに売れていく状態です。そのためには、競合他社に負けない強みや独自性を持ったブランディングが必要でしょう。
例えばハイブランドといわれるルイ・ヴィトンやGUCCIなどが良い例です。同じようなカバンや財布が数千円で売られていますが、10倍以上のお金がかかってもハイブランドの商品を手にしたいと考える人は多いものです。
ルイ・ヴィトンやGUCCIが広告を出したりCMを出すことはなくても、自然に認知され多くの人に愛されるブランドとなっています。
少し金額が高くてもルイ・ヴィトンやGUCCIの商品を身につけたいというニーズを持ってもらえている状態がブランディングやマーケティングの完成系といえるでしょう。
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まとめ
ブランディングやマーケティングは誰もが悩み、混乱するものです。簡単に考えると企業や商品・サービスのブランド力の向上を行っていくのが「ブランディング」。市場価値や競合他社と比較しながら、宣伝を行うのが「マーケティング」です。
ブランディングとマーケティングは別物ですが、密接な関係がありどちらも大切な要素といえます。マーケティングを行う方法もブランディングの一環とも考えられますし、ブランディングを行っていてもマーケティング要素は絡みます。必要に応じて使い分けることも大切なので、この2つの違いは理解しておくと良いでしょう。
今回の記事が、ブランディングやマーケティングの理解につながれば幸いです。