コンサルタントは、様々な領域でクライアントの悩みを解決に導いています。しかし、一方で「虚業である」という声もあがっており、コンサルタントの悩みの種にもなっています。
コンサルが虚業と言われる理由3つ
ここではさっそく、コンサルが虚業と言われる理由を3つ確認していきます。
参考までに「虚業」とは、社会貢献に繋がらず、実態が掴みにくい仕事を意味しており、実業の反対語として使われる傾向です。
基本的には、ネズミ講などの「本当に中身がない行為」を指すため、コンサルを虚業とするのは半ば揶揄の意味合いが強いでしょう。
なぜ自分でやらないの?という疑問
コンサルタントという仕事を考察する際、最も大きな疑問となるのが「なぜ自分で事業を展開しないのか」というポイントです。
たしかに、企業を成功に導けるのなら、自分で起業した方がより大きく稼げそうですね。
しかし、実際にやらないということは、コンサルのアドバイス自体に真実性がないと捉えられても無理はないかもしれません。
言うとおりにしても成功しなかった
残念ながら、コンサルタントの指示通りに行動しても、経営が好転しないことがあります。
決して安くはないコンサルフィーを支払ったにも関わらず、思うような結果が得られなければ、確かに虚業と断定するのも無理はないかもしれません。
ただし、この理由についてはコンサルタントの本質を理解できていない可能性もあるため、詳細は後で確認していきましょう。
料金に見合わないサービスだった
コンサルタントの中には、数十万円の報酬を受け取ったにも関わらず、以下のように粗悪なサービスを提供する輩が存在します。
- コンサルせず大量の資料を渡すだけ
- レスポンスが悪くコミュニケーションが取れない
- 企業の性質や体制を理解する姿勢がない など
コンサルが虚業ではないと言える根拠
コンサルは、内容次第で虚業と言われても仕方ない側面もありますが、基本的に虚業などではありません。
ここではその根拠を解説するので、ぜひ参考にしてください。
自ら起業して成功しているコンサルは多い
先ほど触れた理由の中で「自分がやれば良いのに」というものがありました。確かに自分自身で成功を掴めなければ、何を言っても口から出まかせに聞こえてしまうかもしれませんね。
しかし、実際に自ら起業して成功しているコンサルタントは少なくありません。
しっかりビジネスとして成り立っている
コンサルはクライアントの悩みや課題に対するソリューションや、解決へのアイデアを提案する仕事。すなわち、本来のコンサルはニーズに合わせたサービスをしっかり提供しており、ビジネスとして成り立っています。
そもそも、第三者を導くだけの高度な知見とスキルが要される上に、コミュニケーション能力も必要不可欠です。
本物のコンサルはクライアントの思考を一歩先回りして提案・改善を行うので、虚業どころか大変ハイレベルな重要ポジションといえます。
世界規模で導入されている
結果論となりますが、コンサルタントは日本だけに留まらず、世界中で導入されているメジャーなサービスです。
中小企業だけでなく、誰もが知る大手も自社の専属コンサルを雇っており、もはや虚業とは言えない安定需要を獲得しています。
虚業でないコンサルの見分け方
ここまで解説した通り、コンサルは決して虚業などではありませんが、内容次第では虚業に成り下がるケースもあります。
そこでここからは、粗悪なコンサルを避けて本物を選ぶための見分け方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
金額相応のサービスを提供している
企業にとって「費用対効果」は何よりも重要であり、当然コンサルにおいても例外ではありません。
月額数十万円を払っているにも関わらず、コンサルは数回程度でただ大量の資料を渡すだけなら、残念ながら虚業と判断せざるを得ないでしょう。
対して、プロパーの社員並みにコミットし、企業の体質や社風、経営状態を見極めながら対応できるコンサルは本物。安いからといって適当なサービスで済ませるのではなく、料金を考慮しながら最善を尽くしてくれるコンサルを選ぶのが大切ですよ。
知識量や実績
コンサルを選ぶ際は、知識量や実績も忘れずにチェックしておきたいところ。虚業とされるコンサルは、そもそも実績が皆無で十分な知識も持ち合わせていないケースが散見されます。
一方、本物はクライアントを圧倒するノウハウに加え、異なる視点から分析できるだけの経験値も持っているため、適切に導いてくれるでしょう。
コンサルを虚業にしない心構え
正統派のコンサルを受けるには、初動で見極めるだけでなく、きちんとした心構えを持つことも大切。
ここからは、コンサルを虚業にしたいためのマインドをお伝えするので、しっかり押さえておきましょう。
コンサルの限界を知る
いくら業界に精通したコンサルタントと言えど、預言者のように100発100中で未来を予測することは不可能です。すなわち、たとえ言う通りに行動しても、成功を掴めないケースは多分にあります。
ただし、異なる視点から提案を受けることで、行き詰まっていた経営に活路が見出せる可能性もあり、別の切り口からビジネスを展開できるかもしれません。
いずれにしても、コンサルタントは預言者ではなく、共に未来を模索していくパートナーや助っ人のようなイメージを持っておきましょう。
コンサルの価値を知る
クライアント企業の中には、コンサルタントに対して「結果だけ教えてほしい」と間違った要求を抱いているケースもあります。
しかし、コンサルの価値は「結果」ではなく「過程(プロセス)」の質を上げること。正しい施策立案やディスカッションの方向性をマネジメントし、クライアントとコンサルが一丸となって成功に突き進むのです。
コンサルの弱みを知る
ここまで触れたとおり、本物のコンサルは豊富なノウハウでクライアントをサポートしてくれますが、やはり「お客様」という目線は捨てきれません。
いつ契約が切れるか分からないプレッシャーがかかると、どうしてもクライアントに合わせるバイアスが働いてしまい、結局虚業に収まってしまうのです。
- クライアントの言いなり
- できることは雑用までこなす安売りコンサル
コンサルを虚業にしないマインドを持とう
本記事では、コンサルが虚業と言われる理由や具体的な見分け方を解説してきました。
コンサルは業務内容次第で虚業と言われても仕方ないかもしれません。しかし、それは粗悪なサービスを押し付ける半端なコンサルタントに限ったお話。本記事を参考に「本物」を見極めれば、自社のニーズを満たしてくれるプレイヤーに出会えるでしょう。
ただし、コンサルを充実されるにはクライアント自身の心構えも重要。決して他力本願な意識で探すのではなく、成功に向けたプロセスを共に歩んでいけるパートナーとしてサービスを活用してみてください。