セルフコーチングで「なりたい自分」になる方法

どうも、仙道です!

セルフコーチングとは自分で自分をコーチングすることです。通常はコーチがいてクライアントがいるのですが、その両方を一人でやります。セルフコーチングの基本は、「自分自身への問いかけ」です。質問をされると脳は必ず答えを探し始めます。仮にすぐに答えが出てこなかったとしても、潜在意識の中で答えを探し続けているほど質問の影響力は強いです。

今回は、セルフコーチングを用いて望む結果を手にするための方法をご紹介します。一人になり集中できる環境に身をおいて、じっくり実践してみてくださいね。

セルフコーチングで自分の期待する結果をだすための考え方と習慣

セルフコーチングを実践していたとしても「思うような結果がでない」と感じている方や、初めてセルフコーチングを知って実践していこうと考えている方に、以下のことをお伝えします。

■結果をだすための考え方

  1. どんな状態でも自分で現状を変え、最高の結果と未来をつくる
  2. コーチングで起こった小さな変化は認める・褒める
  3. 「どうしたら」「どのように」という未来志向になる
  4. 覚悟を持ち、自分に甘えない
  5. 自分を認める

 

1.どんな状態でも自分で現状を変え、最高の結果と未来をつくる

個人起業家は、自分が何もしていなくても「良い方向に物事が動くのを待っている」という姿勢では成功することが難しいのは理解していると思います。セルフコーチングにおいても、「自分から動く」という考えが非常に大切です。自分が置かれた環境や状況、出来事は簡単に変えることはできません。ですが、環境や状況、周囲の出来事に対する「自分の反応」は変えられます。

自分がどういった反応をするのかは、自分自身が決め、自分自身で言動することができます。自分で判断して自発的に行動することが、問題や課題、それ以外の物事を良い方向へ進めるために重要です。

もしも、現在置かれている環境に納得いかなかったとしても、周囲の状況が思わしくなかったとしても、その全ては「自分の意志で変えられる」という考えを持つことが大切なのです。

「どんな状態でも自分で現状を変え、最高の結果と未来をつくる」と決意することから、仕事だけでなく、人生そのものが前向きに動き始めます。この決意を持つことで、不安や悩み、マイナス思考、心配、憂うつ、自己嫌悪、自己否定に一時的になったとしても抜け出すことができます。なぜなら、自分に責任を持つ考え方になるからです。

つまり、セルフコーチングで最高の結果をだすためには以下が重要なのです。

  • 結果は自分の意志でつくりだす!
  • 自分で現状を変える!
  • 自分から動きだす!
  • 誰かに助けてもらうのを待たない!
  • 誰かのせいにしない!

前に進むと決めた瞬間から、潜在意識が結果に向けて動き出します。結果に向けて動き出すと、脳が必要な情報、気付きやアイデア、行動にも影響を及ぼすことになります。自己否定や他人に依存している考えでは手にすることのできない結果を得ることができるようになるのです。

自分の意志で自ら主体的に動くこと

コーチングのスキルを上げても、コーチングを受ける自身の考えに他責の考えがあると、思うような結果がだせずに更に自信を失うことにもなります。
セルフコーチングを成功させ、最高の結果をだすために必ず習得してほしい考え方です。

 

2.コーチングで起こった小さな変化は認める・褒める

セルフコーチングをした後に自分に起こった小さな変化については、どんなことだろうときちんと自分自身で認め、自分を褒めるようにしてください。

  • こんなこと起業している人なら当たり前にできることだ
  • これがうまくできたからって自慢できるものじゃない
  • こんなの誰にでもできる

上記のように自分に対する低い評価が続くと、小さな変化が起こっているにも関わらず、結果がでたとは自分で認められない人が多くいます。しかし、変化の大小に関わらず自身が「変化」していることに変わりはありません。

  • 普段よりも大きな声を出して営業した
  • 相手の目をしっかりと見て会話をした
  • あいづちを増やした

変化が起きるだけの行動をしたからこそ、小さな変化が表われたと思うようにしましょう。行動したからこそ、変化が起きたのですから。最初から大きく変われることはありません。小さな変化を繰り返し、振り返ると大きな変化になっていると気づくのです。

変化は小さな一歩を確実に踏み始めた証拠と思い、前向きに自分の行動を評価することで自分自身の変化を受け入れることができるようになります。受け入れられるようになりさえすれば、自分が一歩ずつ前進している感覚になり、自分の起こすアクションが楽しくなっていくでしょう。コーチングは段階的に進めていくことが基本です。

 

3.「どうしたら」「どのようにして」という未来志向になる

問題や自分にとっての課題や試練が目の前に現れたとき、必ず以下の様に考えるようにしてみましょう。

どうしたら、この問題を解決できるだろうか
どのようにして、この課題を乗り切ろうか

「どうしたら」「どのようにして」は未来に向かう質問です。未来を変えるための方法や手段を思いつくための前向きな考え方になります。一方、「なぜ」「どうして」という問いは過去や原因を突き止めるためのものです。

あくまで「原因」や「理由」を深堀りするためのものなので、どうしても過去に捉われる考えになってしまいます。でてくる答えも「あの時こうしていれば」といった考えになることが多く、今更どうしようもないことなのに、自分を責めるきっかけになってしまいます。

今の自分を変えたいのであれば、「過去」よりも「未来」を向いた問いを自分に投げかけましょう。過去は変えられませんが未来は今の自分の行動で変わってきます。未来を変えたいのであれば、過去に縛られて動けない状態は避けるべきです。

 

4. 覚悟を持ち、自分に甘えない

セルフコーチングである以上、自分で自分をコーチングする必要があります。コーチがいて自分がいるならば、コーチはあなたを支えて活動することが可能です。しかしコーチが自分であるがゆえに、自分の感情に流されやすいデメリットがあります。

「自分で自分を変えるんだ」と覚悟を持つ。

なんとなくは中途半端です。覚悟は本気です。甘い考えを捨て、覚悟を持ってセルフコーチングをした方が結果がでやすいマインドセットになります。

もし、明日の朝9時までに1億円用意出来なければ、自分の子供や大切な人が殺されると誘拐犯から言われたら、あなたはどうするでしょうか。どんな手を使ってでも1億円を用意するように考えて行動するのではないでしょうか。

奥さん子供がいるなかで「完全に独立して自分の力で生計を立てるんだ」と会社員を辞めて起業をすることも覚悟のひとつです。今月までは決まった額の給料が入りますが、来月から
はいくら収入が得られるか分かりません。それでも家族を養う必要があるのです。そのことを分かった上で会社員を辞めるのは、覚悟がなければ簡単には出来ません。

もし、1セッションが50万円するコーチとのコーチングを受けるのであれば、生半可な気持ちで臨むことはないのではないでしょうか。

自分で自分を変えようとしていても、自分のことだからなあなあにしていてもいいと考えているようでは当然ながら思うような結果は出せないでしょう。

覚悟を持つということは、真剣に考えて勇気を持って行動することです。

 

5. 自分を認める

セルフイメージにも関係しますが、自分自身の行動を認め受け入れることがよりよい結果を出すことにつながります。うまくいかなかったことも、うまくいったことも含め全てのことを認めましょう。

  • 初めて参加した異業種交流会で5人と仕事の話をしようとしたが、1人と会話をした後は自分から動けず時間だけが流れてしまった
  • 初めてセミナーを開催したが、思うように話を進められなかった
  • いつもより背筋を伸ばして上向きに歩いた

異業種交流会の会場まで実際に足を運ぶことも立派な行動です。今まで行くこともためらっていたのならなおさらです。会話ができなかったことも現在の自分の実力だと認めることができれば、今後どうしたら改善していけるかを考えるようになります。

セミナーで話をうまくできなかったとしても、これが今の自分のプレゼンスキルだと受け入れましょう。現在地が分かれば、目的地までどう行けばよいかを探すことができます。

猫背で歩くよりも、背筋が伸びて歩いている人の方が堂々と見られます。「背筋を伸ばして歩くことをしたところで」と自分への評価を下げるのではなく、自分がしたことを認めましょう。何も考えていない人は小さな変化を起こすこともできないものです。少しだったとしても、前よりもうまくいったこととして認めることが大事です。

「こんなの思い描いた自分じゃない」「うまくいかなかったことは認めたくない」「これはうまくいったと言えるのかな」など、自分がしたことを受け入れられない気持ちになることは多いものです。

ですが、受け入れるということは「自分の現在地を知る・認める」ということです。もしも、アメリカに行きたいと思っているのに自分がどこにいるのかも分からない状態であれば、どうやって向かえばいいのかすら分からないまま延々と時間を過ごすことになります。

目的地をはっきりさせたのなら、現在地もはっきりさせましょう。現在地がはっきりしづらくなっているのは、自分の気持ちによります。素早く認め受け入れることで現在地が明確になり、目的地と現在地の関係性も明確になっていくのです。

 

セルフイメージ向上のためのセルフコーチング

まずは「自分がどうなりたいか」を鮮明にイメージすることが必要です。

「自分がどうなりたいか」=自分の理想のゴール

コーチングの基本でもあるゴールを設定します。ゴールを設定し、強い感情を持つことでゴールにいないと落ち着かないようにするのです。すると、ホメオスタシスという本能の機能が発揮され、ゴールに行こうと強力なパワーでセルフイメージまでも引き上げてくれるようになります。

セルフイメージを向上させる方法については、下記のブログで詳しく解説しています。
起業成功に欠かせないセルフイメージを高める方法

 

モチベーションを維持するためのセルフコーチング

モチベーションが上がらず、何かしたいと思っていても気が乗らずに時間だけが過ぎていくことは少なからずあるものです。モチベーションを向上させるために自分に問いかけてもらいたい質問をご紹介します。自分の心の奥深くを見つめる質問になります。

  1. 自分にとっての価値のある生き方は何なのか
  2. 自分はいまこの瞬間をどのように生きているのか
  3. 自分の未来に制限がなければ自分はいま何をしたいか
  4. 自分がいま我慢していることは何か
  5. 自分が生まれた使命とは何か

 

1.自分にとっての価値ある生き方は何なのか

普段、この質問をすることはあまりないものです。ですが、一度落ち着いて自分自身に問いかけて答えをだしてみてください。「誰かに質問の答えを見られるのではないか」といった思考はなくして、心の声に従った答えを書き出してみましょう。

個人起業家として活動すると、落ち着いて考えていることが少ない場面もあります。だからこそ、落ち着いて考え出した答えは自分自身が持つ想いそのものの可能性があります。

もしも価値ある生き方をいまからできるとしたら、どんな感覚になるのか、どんな光景が見えるのかもできるだけ紙に書き出してみます。いまの自分の生き方よりも魅力的な生活になっていると感じるならば、「どのようにしたらその生活を実現できるか」という問いかけもすると、具体的に何をしたら良いかを自分自身が教えてくれることでしょう。

自分の思う価値ある生き方をできれば、モチベーションは向上します。忙しい時間に流されて見えなかったものを浮かび上がらせることで、自分が何をしたいかを明確にできます。価値観に沿った生き方をすれば、モチベーションは尽きることがありません。

 

2.自分はいまこの瞬間をどのように生きているのか

いまこの瞬間を全力で生きているのか、そうでないのか、の答えをあなた自身は感じているはずです。

もしも、過去の出来事や未来への不安に捉われている生き方をしていたら、答えはどこか他人事か後ろ向きなものになる可能性があります。しかし、そのことに気付くことができる質問です。

モチベーションとはいまこの瞬間に心があれば、自然と自分から湧き出てきます。過去や未来に捉われていては、様々なことに惑わされて無理やりにでもモチベーションを作り出すことになります。

いまこの瞬間をあなたがどう過ごしているかを見定めるための質問です。

 

3.自分の未来に制限がなければ自分はいま何をしたいか

多くの人は自分の可能性を低く見積もりがちです。起業家としても、思いついたことに対して「うまくいかないのでは」「自分はこのレベルまでかも」といった悩みを抱えてしまうことも多々あります。

しかし、自分が感じているリミッターを取り払った時、あなたは一体何をしたいでしょうか。「もし〇〇できるんだったら、いまは△△に力をいれたい」といった思いがぽんぽんと思いつくかもしれません。

もし、思いついた△△を思う存分できたら、どんな気分の中、どんな光景が見えるのかまで口に出して書き出してみると自然とやる気が出てくるでしょう。自分がしたいことを、何も気にせずにできる気分はどうでしょうか。

起業家に関わらず、自分に制限をかけているのは自分自身であることが多いです。制限がなくなることで、本当にあなたがいましたいことが明確になることでしょう。したいことを進めていけば自ずとモチベーションは常に湧き出てくることになります。

 

4.自分がいま我慢していることは何か

自分自身が押し殺していた感情が見えてくるかもしれません。言葉で言い表せられない想いかもしれませんし、感覚かもしれません。ですが、モチベーションに火がつかないのは、自分自身で点いた火を消していることも考えられます。

自分の中にある何かを意識することで、モチベーションを妨げる原因を取り除けることも可能になります。

 

5.自分が生まれた使命とは何か

おそらく一度に答えが出せるほどの簡単な問いではないでしょう。ですが、この問いを自分に投げかけることで潜在意識が答えを探し始めます。時間がかかると思いきや、ふとした瞬間に頭の中に答えが浮かんでくることもあります。

自分が生まれた使命がクリアになると、人生に色が付き始めます。薄暗い場所が、明るく華やかな舞台へと変わるような感覚になるのです。すると、モチベーションが上がり始めます。

モチベーションがあってもすぐになくなる、モチベーションがそもそも上がらない原因は自分の行動に意味や価値を感じていない可能性があります。自分の心が価値を感じている行動をすれば、モチベーションは常に湧き出てくるので向上させる必要はありません。

すぐには答えがだせない5つの問いですが自分に投げかけ、答えを出すように努めてみてください。普段、考えないような心の奥深い場所を刺激する問いは自分自身に刺激を与えるための有効な手段でもあります。

少しでも意識することが、自分の人生を前向きに進めるきっかけになるのです。

 

ゴールを達成するためのセルフコーチング

ゴールとは自分が目指す、「なりたい自分」「達成したい目標」を指します。

  • ゴール設定をする
  • ゴールまでの過程を細分化する
  • 細分化した目標をひとつずつクリアしていく

上記がゴールを達成するためのコーチングの基本です。現状の自分からたどり着けるかどうかというゴール設定をしたとしても、そのゴールまでの過程を細分化してつなげていくと「意外といけるかもしれない」という気持ちになることがあります。

この「意外といけるかもしれない」状態になることがまず重要な過程です。なぜなら、現状の自分がいきなりゴールへたどり着けるか見当もつかない状態だと、ゴールを設定したもののどうして良いのか分からない、ということになってしまいます。

そうではなく、ゴールAを設定したのであれば、自分に問いかけて階段状のステップとなるように細分化していきます。

 

<例>ゴール:月収100万円の集客コンサルタント

現状:起業したての元会社員

  • ゴール達成はいつにするのか?
  • (仮に1年後だとして)どのように達成するつもりか?
  • 月収100万円を達成するには何件の契約が必要か?
  • 3か月後の見込み客リスト数はいくつにするか?
  • 上記のためには、何をしたら良いか
  • 上記の案の中で、今すぐできることは何か
  • 今は無理でも3か月後には実施可能な案は何か
  • 上記の案を達成するために、今から始めるべきことは何か etc

 

上記の様にひとつひとつのゴールのハードルを下げていき、段階的に達成できるレベルにすることで行動し達成することが少ない労力でできるようになります。大きなゴールでは見えないことも細かくすることで、「これなら今の自分でもできる」という自信を持って取り組むことが可能になるのです。

細かな目標を達成することで、前進することが目に見えるようになります。前進しているのが分かると自然と「まだまだやれる」と達成することが楽しくなってくるのです。達成することが楽しくなると、何もせずにはいられない気持ちになります。

すると細かな目標を達成することに喜びを感じるため、思いついたことはやってしまいたくなるのです。達成した分、ゴールに近づいていると確信しているからです。

マインドセットが上記のようになると、早くゴールに到達したいがために行動が早くなります。すると自然とパフォーマンスアップに繋がることになるのです。更に利点を上げるのであれば、「自ら、率先して」行動しているために、無理をしている、努力しているといった感覚にはなりません。

野球選手のイチローが高校時代に部活以外で1日10分の素振り毎日実践していた、という話は有名です。周りから見れば毎日素振りをすることは「努力している」ように見えますが、本人は努力したとは思っていないでしょう。大きな目標の一過程であったゆえに、誰かからやらされているといった気持ちではなく、自発的に行っていたといえます。

最初はどのような質問を自分に投げかければよいかが思いつかないかもしれませんが、常に自分との会話を心がけるようにしてみてください。重要なことは、「どのように・どうしたら」を意識して、問いかけてみることです。

答えは自らの心の中にあるものです。もしも、質問が分からなければ、「自分が目標を達成するために、自分に質問しなければならない質問は何だろうか」と問いかけてみるのも良いでしょう。必ず、潜在意識が答えを探しだして教えてくれます。

 

まとめ

セルフコーチングを用いて、目指す自分になる方法をご紹介してきました。
コーチングの基本は「ゴール設定」、セルフコーチングの基本は「自分への問いかけと対話」です。

適切な質問を自分にすることができれば、潜在意識の自分が持つ答えを知ることができます。答えの通りに行動することが、自身の価値に沿った行動・生き方につながっていくのです。「なりたい自分」とは、「自分を偽らない自分」でもあるのです。

一朝一夕で変化することは難しいですが、今回の記事に書かれていることを毎日少しずつ取り入れていくことで、自分の行動を変えることは十分に可能です。そのためにも、自分の現在の実力や状況を受け入れ、目的地との距離を実感するようにします。

目的地までの距離を計算し、段階的にゴール設定をしていくことで、階段を上るように目的地に近づいていくことができます。「なりたい自分」に少しずつ近づくことができるようになるのです。

ぜひ、セルフコーチングにより目指す目標を達成して頂ければと思います。

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