ビジネス・スポーツ・学業のどれをとっても、成功を収めるには適切なマインドセットが必要不可欠。しかし、少しボンヤリしているこのノウハウを理解できていないことで、せっかくのチャンスを不意にしている人が多いんです…。
ちなみに、マインドセットできていない方は、以下のような局面で活動をやめたくなることも。そのまま撤退してしまい、成功ルートから脱落してしまうんですね。
- 失敗で大きな損失を追ったとき
- クライアントに役立てなかったとき
- 他人から自分の活動に対する否定的な言葉を受けたとき
- なかなか結果がでないとき
そこで本記事では、マインドセットの正しい使い方・構築方法などをお伝えしていきます。繰り返しますが、マインドセットは成功には欠かせません。今回の内容を踏まえてビジネスを加速させていきましょう。
成功に必要なマインドセットとは?
起業を成功させるには、あらゆる局面を乗り越えられるようなマインドセットが大切です。言い換えれば「心の土台」であり、信念や仕事に対する意義を指します。
マインドセットを基準に仕事をすることで、ピンチを乗り越えたり、自信を持って高額商品やサービスをクライアントに紹介できるでしょう。
ここからは、より詳しく確認していきたいと思います。
マインドセットの正体
マインドセットは成功のための土台ですが、その認識だけでは不十分。 きちんとその正体を知り、フル活用しなければなりません。
【マインドセットの正体】
マインドセットの正体とは、ビジネスに対する自分の『あり方』です。
- クライアントにどんな未来を手に入れてもらいたいか
- 自分がどんな起業家になりたいか
- 自分が本当に実現したいこと
『あり方』の重要なポイントを3つほど挙げてみました。マインドセットを行うには、まずこの『あり方』を根幹に据えてみましょう。
【あり方を見つける方法】
『あり方』を見つける方法としては、他の媒体でもお伝えしている『3C分析』が役立つはずです。
3C分析とは『顧客』『ライバル』『自分』を分析することを言います。顧客・ライバル・自分を分析することで自分がクライアントに対して提供できる「価値」が見え、市場におけるサービスの有用性=事業の存在価値まで把握できるでしょう。
【3C分析を使ったあり方の見つけ方】
3C分析の結果に『あり方の素』をプラスすることで自分の『あり方』を見つけることができます。
■あり方の素
- クライアントにどんな未来を手に入れてもらいたいか
- 自分がクライアントに提供できることはなにか
- 自分がどんな起業家になりたいか
- 自分が本当に実現したいこと
上記4つと3C分析で導き出した結果をもとに『あり方』を見つけていいきます。
【『あり方』の見つけ方】
- 見込み客のニーズやウォンツを知る(3C分析)
- 自分の強みを知る(3C分析)
- ライバルの分析(3C分析)
- 自分の強みと『あり方の素』を結びつける
- 『あり方(=マインドセット)』が見つかる
上記5つの手順であり方を見つけます。ただ、少し分かりづらいので同じ手順で例を見ていきましょう。
例:集客コーチの場合
- 集客、とくにweb集客に対するニーズやウォンツがある(3C分析)
- 自分の強みはブログやSNSでの集客だと判明(3C分析)
- ライバルはSNSの集客が苦手なようだ(3C分析)
- SNSを通してクライアントに安定的な集客をして欲しい。そして成功してほしい(あり方の素と3C分析を結びつける)
- SNS集客でクライアントの成功をサポートしたい←これが『あり方』
上記の例のような流れで『あり方』を見つけることができるはずです。
【『あり方』を根幹にマインドセットを作る方法】
ここまで『あり方』についてお伝えしてきました。次は『あり方』を根幹にしてマインドセットを作る方法をお伝えしていきます。
あり方を根幹にしてマインドセットをつくるには次の3つを組み合わせていきます。
- クライアントへの想い
- 自分の未来への想い
- 家族への想い
これら3つを『あり方』と組み合わせてみましょう。ここではより詳しく、「SNS集客でクライアントの成功をサポートしたい」という「あり方」を主軸に説明していきます。
参考例
- 自分を信じて着いてきてくれるクライアントにSNS集客で成功してもらい自由を手に入れてほしい。
- 自分が得意とするSNS集客のコーチングでクライアントを幸せにしたい。
- SNS集客のコーチングで成功して家族との自由な時間を手に入れたい
マインドセットは上記3つの例に上げたように作っていきます。
マインドセット=成功するまで動き続ける力
成功できない起業家の最も多い特徴として『途中で行動をやめてしまう』というものがあります。しかし、マインドセットを行うことで、この懸念要素すら克服することが可能です。
言うまでもありませんが、成功するには行動を続けなければなりません。
しかし、成功のために行動し続けるのは簡単なことではなく、思わぬミスや問題により投げたしたくなることもあるでしょう。そんなときにマインドセットを知っていれば、再び成功に向けて動き出せるのです。
ゴール達成までの指針
マインドセットは自分が進むべき道を示すコンパスとしての使い方もあります。起業家にはさまざまな仕事の依頼やジョイントベンチャーなどの話もきます。この時、自分やクライアントにとってプラスになるかを判断することができるのです。
仕事やジョイントベンチャーなどが自分やクライアントにとって必要かを判断する方法。それは、自分のマインドセットに合っているのかで判断できます。
もし、あなたがクライアントにSNSの集客を学んでもらいたい。クライアント自身の事業の成功に役立ちたい。そう思っているのに『チラシについてのセミナー講師をしてほしい』という依頼に答えることは難しい。と明確に判断できるはずです。
マインドセットの適切な活用方法
次は、マインドセットの適切な活用方法を見ていきましょう。
もし、実際にマインドセットを活用している先輩プレイヤーと話したいなら、仙道塾のコミュニティも活用してみてください。
マイナスをプラスに変える
マインドセットには、マイナスをプラスに変える力があります。一見ウィークポイントに思えても、マインドセットを使えば長所に変えることができるのです。
【マイナスをプラスに変えるマインドセットの使い方】
- 自分のマイナスだと思える部分が出てくる:例 クライアントへの質問の回答が遅い
- 理由を考える:例 クライアントの質問への回答に時間がかかるから
- マインドセットに照らし合わせてみる:例 自分はクライアントに成功してほしい。だから時間をかけて回答しているんだ。
- マイナスがプラスに変わる:例 自分はメールの返信が遅いのではなくて、クライアントにしっかりと時間を掛けて向き合っているんだ。
上記のように、自分がマイナスだと思っている部分も、マインドセットがしっかりしていれば、プラスに変わる場合があります。自分の弱点に悩んでいる時は、まずマインドセットを軸に捉え方を変えてみてください。
モチベーションをアップさせる
起業家として活動しているとモチベーションが下がることがあります。『クライアントに迷惑をかけてしまう』『クライアントが獲得できない』『他人に自分のやり方を全否定された』ときなどです。
そんなモチベーションが下がったときに、このようなマインドセットの使い方が役立ちます。
【モチベーションを上げるマインドセットの使い方】
- 自分のモチベーションが下がっている理由を分析:例 起業家仲間に「SNS集客なんて学びたいやつなんか居ないよ」と言われた。
- 自分のマインドセット(あり方)を確認する:例 クライアントがSNS集客を使って事業を成功出来るようにサポートする
- 起業仲間が言ったこと。自分のマインドセット。どちらが自分にとって重要なことかを考える。
この3つの流れで考えると、自分がなんのために起業した本来の目的を思い出すことができるでしょう。思い出した本来の目的は「やりがい」に繋がり行動のモチベーションも再び上がります。
自分がやるべきことを知る
起業家として活動するために、学ぶことはとても良いことです。ただ、自分の活動とは関係がないノウハウや情報を知ることもあります。
いくら魅力的だからといっても、自分の活動とは関係のないノウハウを実践するのは成功への遠回りなるため、ここでもマインドセットを思い返すのがおすすめです。
【軸がぶれそうな時のマインドセットの使い方】
- 魅力的なノウハウや情報に出会い実践してみたくなる
- 自分の『あり方』を通してノウハウや情報を見る
- 「本当にこの情報やノウハウは自分に必要か」と自分に質問する
- 必要だと判断した時。「すぐに必要か」と自分に質問する
ただ、自分にとって必要なノウハウや情報だと判断しても、すぐに必要でなければ急いで使う必要はありません。
あくまでも、マインドセットをもとに決めた、自分の活動の優先順位を大切にしてください。
マインドセットがうまく使えない時の対処法
ここからは、自分がマインドセットをうまく使えていないと思った時の対処法をお伝えします。
『うまく使えていない』ということが実は勘違いと知る
そもそも、『うまく使えていない』と思っているのは、自分だけかもしれません。
自分と他人から見ている視点は大きく異なります。すなわち、本当はうまくマインドセットを使えているのに、自分で勝手に『うまく使えていない』と判断して悩んでいることもあるのです。
マインドセットをうまく使えていないと感じたときには、まず結果を見てみましょう。
- クライアントは結果を出しているか
- 自分や家族は幸せか
- クライアントから感謝されているか
結果は仮定があるから出ます。自分のマインドセットに沿った結果が出ているのであれば、「うまく使えている」と考えて良いでしょう。
マインドセットを書き換える
古いマインドセットが残っていると、うまく切り替えられずに新しいものが使いこなせないことがあります。マインドセットは自分の状況や立場が変わっていくたびに書き換えるものです。そのため、古いマインドセットは極力忘れなければなりません。
■マインドセット書き換え方の例
クライアントにSNS集客で成功してもらうためのコーチの場合。『私はSNS集客でクライアントを成功に導けるコーチです』と毎朝10回いいましょう。つまり、自己暗示を自分にかけるのです。
自分に暗示をかけ続けると潜在的に『自分はSNS集客でクライアントを成功に導けるコーチなんだ』と刷り込まれて行きます。なお、紹介したマインドセットの書き換え方はまずは1ヶ月、試してみてください。考え方や行動が変わっているのを実感できます。
自分に問いかける
マインドセットの使い方がうまく行っていないと思った時、自分に質問すると改善方法が見つかることがあります。自分への質問は以下の通りです。
- マインドセットをうまく使えていると思う所はあるか
- 使えていないのなら何を変えれば使えるようになるか
- マインドセットを使えている自分はどんな自分か
上記3つのような質問を自分にしたときに出てきた答えが、マインドセットの使い方がうまくいくヒントになることがあります。
マインドセットの簡単な身につけ方
マインドセットはオリジナルにこだわる必要はありません。次は、マインドセットのお手本として参考になるものを確認していきたいと思います。
有名人の名言に学ぶ
ビジネスやスポーツを始めとした様々な業界には偉人や有名人が存在します。そんな偉人や有名人はマインドセットにつながるような名言を残しているので、「これは良い」と思ったものは積極的に取り入れましょう。
失敗や挫折を経験しても結果が出るまで行動を続けられるのは、自分の『あり方』を持っている証拠。そんな成功者のあり方を学ぶことは自分のマインドセットのお手本になるはずです。
【マインドセットに関する名言】
■孫 正義氏(ソフトバンク創業者)
大事なことは誰がなんと言おうと一直線に志しに向かっていくこと。
■藤田 田氏(日本マクドナルド創業者)
みんなが「ダメだ」というから成功すると思った。
■スティーブ・ジョブズ氏(アップル創業者)
もし今日が人生最後の日なら、やろうとしていることは本当に自分がやりたいことだろうか。
■ビル・ゲイツ氏(マイクロソフト創業者)
自分をこの世の誰とも比べてはいけない、それは自分を侮辱する行為だからだ。
■イチロー氏(元メジャーリーガー)
小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ。
メンターから学ぶ
メンターや師匠がいるなら、ノウハウだけでなくマインドセットも参考にさせてもらうと良いでしょう。
メンターになれるような方は成功者の一人なので、マインドセットもお手本にもなります。自分のメンターのマインドセットをまずは『真似て』活動をしていき、少しづつ自分らしいマインドセットに変えていってください。
成功を掴むにはマインドセットが必要不可欠
マインドセットは自分の『あり方』と『クライアントへの想い』を元に作り上げていくものです。3C分析を使って『あり方』を見つけ出し、自分が大切な人やクライアントなどにどうなってもらいたいかという『想い』と『あり方』を組み合わせてみましょう。
今回は、マインドセットの使い方として以下3つをお伝えしました。
- マイナスをプラスに変える
- モチベーションをアップさせる
- 目標達成の力になる
自分が立ち止まってしまうことがあったとき、マインドセットに沿った行動を心がけることで、着実にビジョンへ近づくことができます。
もしマインドセットが決められないなら、まずは偉人やメンターを真似して実践。慣れてから、自分の『あり方』と『想い』を組み合わせて、自分らしいマインドセットを作ってみてくださいね。