メルマガ(=メールマガジン)は起業している人でも企業でも取り入れているところは多いはずです。
しかし「メルマガって何?」と聞かれると明確に説明することができる人はどのくらいいるでしょうか。
ここではメルマガとは一体何か、どんな目的で使われているのか、メルマガを使う必要性などの視点から解説をしていきます。
現在ではLINE@という新しいツールも出てきていますが、それでも起業したらメルマガを使った方が良いということに変わりはありません。
ぜひメルマガについて把握をして、ビジネスの売上アップに活用をしていきましょう。
メルマガとは何か?
メルマガはメールマガジン(Mail Magazine)の略称で、発信者となる企業や起業家などのビジネスを展開している人などから、メールアドレスを取得した購読者に対し一斉に情報を発信するメールのことを言います。
メルマガは、事前に発信する情報(メールテキスト)を作成し、メルマガ配信システムを介し指定した時間にメルマガ購読者全員、もしくは指定したメール配信リストに対しメールを配信することができます。
しかし、メルマガは一斉に大多数の人に向けた情報発信ができる一方で、情報提供者からの一方通行的なコミュニケーションツールとなり、双方からのやり取りができないという要素も持ち合わせています。
そうしたメルマガを用いたマーケティングのことを「リストマーケティング」と呼ばれています。
リストマーケティングについて詳しくはこちらの記事がオススメです。(パートナーのサイトに飛びます)
メルマガとステップメールの違い
メルマガとステップメールという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ここではその違いについても解説しておきます。
メルマガとステップメールは基本的な考え方としては同じものとして捉えることができます。
違いとしては、メルマガは購読者に対して、1通のメールを購読者に対して配信する方法に対し、ステップメールは事前に用意しておいたメールを指定するタイミングでメールを配信する方法となります。
どちらにも配信する情報に目的がありますが、メルマガ単体よりもステップメールの方がより目的を達成する為のものとして考えられ、その違いにはステップメールの場合は発信する情報のシナリオを組み立て購読者に最終的にある行動をしてもらう為に用いられます。
メルマガ
- 1通のメールを指定した時間に配信する
- 主に関係構築を築く為に用いられる
- 接触頻度などを保つ為に用いられる
- 発信者からの一方的な情報提供
ステップメール
- 複数のメールをしてした時間にあらかじめ設定し配信する
- 主に目的達成の為に用いられる
- 接触頻度よりも教育や販促などに効果的
- 発信者からの一方的な情報提供
メルマガ2つの配信方法
メルマガの配信方法にはテキスト形式とHTML形式の2種類の形式があります。
- テキスト形式:テキストのみで作る方法
- HTML形式:画像や装飾を入れることができる方法
テキスト形式の特徴
メールの文章となるテキストだけが配信される方法で、専門知識など必要とせず誰でも簡単に発信することができます。
その反面で、読みやすさを作る為には記号や改行などをうまく活用する必要がありますが、作り方や工夫次第ではユーザーが読みやすいメルマガを作ることができます。
ただし開封率(後述します)を図ることができないというデメリットもありますが。
HTML形式の特徴
HTML形式でのメルマガは、画像を挿入したり、文字の装飾ができるのが特徴です。
レイアウトにもこだわることができ、見た目的にもユーザーが読みやすい、わかりやすいメルマガを作れるようになるのもHTMLの特徴になります。
テキスト形式とは違い、メールの開封率の計測も可能というメリットがありますが、反面でユーザーの閲覧環境によっては画像や装飾がうまく表示されないこともあるので注意が必要というデメリットも存在しています。
メルマガとは?目的と必要性を解説
メルマガを配信することには大きく3つの目的があります。
- 関係構築
- リスト教育
- 販促活動
メルマガにしても、ステップメールにしても、その目的は変わらず存在しています。
メルマガの必要性①|関係構築
関係構築とは、ビジネスを展開している企業や起業家側とメルマガに登録をしてくている購読者(メルマガリスト)との信頼関係と置き換えることができます。
ここで伝える信頼関係とは、あくまでも発信者からの一方的な情報発信となる為、発信者からの情報が購読者(以下ユーザー)に対して有益性のあるものであることが重要になります。
有益性のある情報とは、ユーザーが読んで為になる、読んでいておもしろい、読むことで何かが得られる、何かが変われそうなどの変化を与えることができるかどうかなども含まれ、価値ある情報を発信することでユーザーから「あなたからの情報をもっと欲しい」「あなたのメッセージをもっと受け取りたい」という状態を作る為に必要なものとなります。
もう一つ大切なことを加えると、ユーザーがあなたのメルマガに登録をしていたとしても、それは数多く送られてくるメールの中の一つでしかなく、あなた自身に最初から強い興味を持っていないという壁を乗り越える為にもメルマガは存在しています。
つまり、メルマガを発信するあなたの存在を認識してもらうこともメルマガの役割となってきます。
メルマガを発信することで関係を築く3つのポイント
- 接触頻度を持つ
- 認知してもらう
- 信頼関係の構築(ラポール)
メルマガの必要性②|リスト教育
リスト教育とは、ユーザーに対し知識やノウハウ、ハウツーを提供することであなたに関心を持ってもらうことです。
次に紹介する販促活動にも繋がりますが、今までそれほどまでに興味が無かったとしても、次第にその商品が必要である、もしくは欲しかったことに気づくような特徴や機能、メリットなどを教えていくこともリスト教育の重要な役割を担っています。
また、リスト教育において大切なlことは、あなたの価値観やビジョンやミッションの共有と合わせて、ユーザーとの共通言語を作ることもポイントとなります。
共通言語は下記のように考えることができます。
- ユーザーが知っている言葉の意味を書き換える
- あなたの言葉とユーザーの言葉の差異を無くす
- 思い描くゴール設定を共通のものとする
- 同じ言葉でも違う考え方があるギャップを埋める
メルマガの必要性③|販促活動
メルマガを使うことの一番の目的はここでお伝えする販促活動にあります。
ビジネスの一環としてメルマガを取り入れるということは、経費を使ってシステムを活用しているということになります。
ボランティアや趣味でメルマガを発進している場合を覗き、ビジネスで使うのであれば売上を作らなければシステム使用料は無駄な経費として存在してしまいます。
メルマガの必要性として①と②で紹介した内容も、全てはビジネスにおける売上を上げる為の準備として必要な活動になるということです。
メルマガを販促活動で使うメリット①|コストが抑えられる
メルマガはメルマガ配信システムを活用することで活用することができますが、費用としてはリストの数(購読者数)によって変動してきます。
費用の目安としては2000円前後/月~と比較的安価に活用することができるのもメルマガを活用するメリットとなります。
もし仮に紙媒体であるダイレクトメール(DM)やハガキDMなどを用いようとする場合は、紙代、印刷代、郵送代、場合によっては人件費や外注費が発生し、コストが高くつきます。
しかしメルマガの場合は、インターネットを介して情報を送る為。物理的コストは発生せずに、少しの手間をかけるだけで大多数のユーザーに向けて情報を拡散することができます。
メルマガを販促活動で使うメリット②|プッシュ型として即効性が高い
マーケティングの手法にプッシュ型とプル型というものがあります。
プル型の手法は、ユーザーが行動するのを待ち受ける方法で、必要な情報を発信するがビジネスを展開している側からユーザーの行動を促すことはありません。
店舗を出しているビジネスを例にすると下記のようになります。
- 店舗に看板を出す
- 立て看板にリーフレットなどを差し込んでおく
- ブログを活用して興味を持った人を待つ
など
売上に繋げる活動ではありますが、売り手側からのアクションとしては即効性はなく、あくまでも受動的なマーケティング手法となります。
一方のプッシュ型は、ユーザーに対して売り手側がアプローチしていく手法となります。
- 店舗のチラシを出す
- ランディングページを広告に打ち出す
- 店舗の前での呼び込みをする
など
売り手側が率先してユーザーの行動を促し、行動をしてもらう手法がプッシュ型となります。
つまり、売上を作る上で即効性が高く見込めるということです。
メルマガは比較した際のプッシュ型の手法となり、コストを抑えながらも即効性のあるマーケティング手法として取れ入れることができます。
メルマガを販促活動で使うメリット③|ユーザーの反応を計測できる
メルマガを用いる最後のメリットとしては、ユーザーからの反応をダイレクトに知ることができるということです。
メルマガ配信の方法によっては、メルマガの到達率、開封率、クリック率などを計測することができます。
- メルマガの到達率 = 一斉配信した情報が相手に届いた割合
- メルマガの開封率 = ユーザーのメールボックからメールを開かれた割合
- メルマガのクリック率 = メルマガの中で添付したURLをクリックされた割合
こうした数字での計測が一括で計測、管理できることもメルマガを販促活動に用いるメリットとなります。
到達率が低ければ、配信システム側の問題が一番に考えられ利用するシステムを変更することを視野に入れることが求められます。
開封率が低くれば、そもそもメールが開かれていないということなので、発信するメルマガのタイトルを開きたくなるように改善することが求められます。
クリック率が低ければ、商品の販売ページを見られていないとうことにも繋がるのでクリックしてもらえるように文章を見直す必要があります。
上記のように、数字で計測することができれば、どこを改善するべきなのかなどを瞬時に把握することができるようになります。
これがもしDMやチラシなどの場合は、そもそも見られているのかがわからないという状態から始まり、問い合わせのあった人からの反応だけが数字で計測することができるものになります。
メルマガを配信する際に外せないポイントとは
メルマガを配信することは誰でもできますが、目的を達成(売上の獲得)する為にはあなたのメルマガを読んでもらい、興味関心を高める必要があります。
その為にはメルマガで発信する情報の質、ユーザー目線での価値提供、行動換気を促す文章の作り方やユーザーに取ってもらいたい行動を明確に示すことが求められます。
メルマガで発信する情報の質を高める
情報の質と一言で表しても、実際には難しくあなたがどんな情報を発信しているのか、あなたがユーザーに提供したいサービスによっても変わってきます。
その為、ここでは情報の質を高めるオススメの記事内容を紹介します。
- ユーザーの悩みを解決する情報
- ユーザーに寄り添う共感を与える情報
- 活動における最新情報
- ユーザーが知りたいと思っている情報
- ユーザーの常識を覆すような情報
メルマガを配信する際にユーザー目線で考える
メルマガを配信する際には読みやすさ、分かりやすさという点もとても重要になります。
その際に記載されているとユーザーが安心する情報などと合わせて下記に記載します。
- あなたと自身の人柄が見える情報
- お客様の声の提供
- 改行を用いた見やすさ
- 難しい言葉を使わないわかりやすさ
- 具体例などを活用したイメージのしやすさ
上記の要素を取り入れることで、情報を発信する側と読み手側のユーザーとの間でのコミュニケーションを図りやすくすることができるようになります。
メルマガはあくまでもコミュニケーションを図る為のツールです。
ユーザーがあなたの情報を受け取った際に、身近な存在としていられることを考えることもとても大切な考え方となります。